たいてい毎週月曜日は日本テレビの「世界まる見え!テレビ特捜部」を見る。
今週ベストのコーナーで働く犬たちを紹介していたのだが、そのラストに癌発見のトレーニングをしている犬が登場した。
警察犬訓練で、ターゲットの臭いを関係ないものと並べて発見させるというあの方式で、普通の人の息と癌患者の息を並べて判別するというのをやっていた。訓練士の人は「呼気なら8割くらい、便汁ならもっと高確率」で判別できると言っていた。
これを癌の早期発見に役立てたい、というのを言葉通りに受け取った私は、4~5人の検査希望者が並んでいる前をワンコが通り、対象者の前でぴたりと止まり、ワンコ褒められ、止まられた人落胆、「俺の前で止まらなかったよ~」と胸をなでおろしたところに「まだ続きがあるよ」とばかりに歩き出すワンコ、人パニック…そんな風景を想像して「なんてデリカシーのない!」と驚愕した。
しかし話にはまだ続きがあった。
犬が反応するということは癌細胞に独特な臭いがあるということなので、犬の鼻に近付けたセンサーを開発したいというものでした(笑)。忙しくて検診に行けないけれど、センサー付きトイレで反応されちゃったら腹を括って病院へ行くか、という利用法を考えているようだ。デリカシーがないのは私の方でありました。
でも開発のためにワンコちゃんは呼気はともかく、便汁を嗅ぎ続けているのだと思うと…。人間が感じるようなクサイという観念ではなくて、臭いの種類を細かく嗅ぎ分けられる能力なのだと思わないとツライものもある。
ついでに思い出したけれど、うちのまさくんは子犬時代、私が高熱を出した時、くんくんと嗅いで、ぴぃ~っ!と泣いたのですよ。訓練すれば探知犬になれたかもしれない。
何故ERなのに「世界まる見え!~」のワンコかというと、コレの直後にERを見たら、ハロルドがニーラに「息を嗅げば足りない栄養素がわかるかも」などとほざいていたので、お前はさっきのワンコかっ!とつっこんでしまったからなのでした。
それだけのことに随分と費やしてしまいました。
骨折しすぎのお父さん。
高校生くらいの息子と二人暮らしで、息子の家庭内暴力が疑われた。しかし真相は、お父さんはホルモン異常で骨折しやすくなっていたというものでした。サムのキメツケは恐かった。お父さんの症状も気になるけど、自分が預けられることのほうがもっと心配という息子の挙動が不審で暴力息子かと勘違い。心配の矛先が少し間違っている分、サムの勘も全部間違っているとは言えない気がする。きっと、プラットの酌量と毎日会っての誠意で変わってくれると思う。
サラのおじいちゃん。
サラの祖父母はメグがああなった原因がニーラとゲイツであるとは知らないのだろうか。手術をするかしないかをめぐって、ゲイツを否定するおばあちゃんに彼への本心を見た気がした。サラを預けているのは彼女の希望だからでゲイツを評価してのことではない、と。それを思うとニーラに御礼を言えたサラは大人になってました。おばあちゃんの信頼を裏切らないことがゲイツの評価につながるのだろうな。
さて、本日はニーラの誕生日だったらしい。夜勤明けで帰るつもりが手違いで外科のローテーションに突入。四人の子どもを育てながら大学へ通う患者を診て、ハロルドの外科に対する想いを聞いて、激務だけの自分を悲しんでましたが、ひとりひとり違う人生なのだ、君は人の命をを助けられる人なのだ(大意)と、ステキな上司ドゥベンコのプレゼントがありました。これでもう裸で彷徨うことはないでしょう。オープニング、夢だとは思ったけれど、あそこで、ニーラなら、ありそうな気がしたのも事実(笑)。
プラットはドクターとして成長の道を歩み始めたけれど、ベティナからは「私の病気は受け入れられない」とぴしっと言われてました。家を見に行った後、「彼に背負わせるようで…」と電話で誰かと話して泣いていたのはこういうことだったのですね。大腸癌の家系でそれはもうベティナの身体にも始まっている、何でもない状態での同居も躊躇ったプラットには背負わせられないと決心したようです。手伝わせてくれと言うプラットは、同情じゃなくて最近連絡つかないことで想いを再確認したのかもよ。職員同士の揉め事(フランク、子どもだよね・笑)、患者との接し方、とERの良心としての台頭著しいプラットを支持せずにはいられないのだが…。