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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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「いとしのムーコ 6巻」みずしな孝之

   

5巻同様、通常版と豪華版がありますね。
豪華版は、もっちりストラップ&ぷっくりシール&缶バッジ付き。
5巻はDVD付きを買ったので、ちょっと考えましたが(考えるんだ、私)、通常版にしました。

ムーコ、相変わらずかわいい♪
こまつさん、鬼度アップ、
うしこうさん、涙ダダ漏れ、そんな6巻です。
こまつさん、以前は犬心というかムーコ心がわからないだけだったのに、人としても問題でしょう。
ボーダーさんへの仕打ちといい、うしこうさんの乙女心も読み取れません。
でも、ムーコはこまつさんが大好き。
ムーコが大好きな人なら大丈夫なのですよね?
そう思ってもいいのですよね?
そんな不安を感じる6巻でした。

「ムーコちゃ~んっ!」とやってくる玲奈ちゃんがかわいくなってきました。
ムーコも同じなのか、これまでは一緒にきゃっきゃっした後、「あ、ムーコ、そんなに玲奈のこと好きじゃない!」となっていたけど、釣られたモノについて「コレ、そんなに好きじゃない!」ですからね。
ふたりの女の子が無邪気に遊ぶ姿はいいものです。
ムーコ、人年齢だと32歳だけど。

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「近所の犬」姫野カオルコ



犬見に精を出す著者の私小説ということで、同じようにいろいろな理由で犬とは暮らせずに近所の犬を見ることが好きなので、ついつい手を出してしまいました。
表紙も裏表紙もかわいすぎるしね。
こんな子いた、あんな子いた、というほのぼの話を想像したけれど、これが案外きついものがありました。
猫のシャアとの話のラスト一行はぐさっときました。
それに、肉球愛。
これは私も、泥で汚れた足を洗う時に感じました。
肉球をマッサージするように洗っているその手を、まさはなめてくれていました。
自分の濡れた足をなめているつもりだとはわかっていても、私の手を、自分の方法でケアしてくれているようで、幸せな気持ちになったものです。
犬バカって、ワンコと一緒だととてつもなくしあわせであるのだなあと再認識いたしました。
そんな犬好きにはよくも悪くもこたえるエピソード満載ですが、「グレースとミー」は毛色の違ったオチがよかったです。

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10月のまとめ

小説は二冊とも自分が生まれる前に書かれたもの。
時代を感じつつも、安心を得られるのも確か。
だって、それだけの時を経ても読んで欲しいと思えるってことでしょ(笑)。
そういう意味だけでなく、登場人物たちの「いきなり」な感じがあまりないところにも安心できるというか。
うまく言えませんが、壊れてるにしても、ちゃんとみんなと一緒に出てくるし。
派手な演出なしで伝わってくる、そういうものの方が怖いな~というか。
 
「愛しき駄文具」、やっぱりいいな~。
著者がラジオに出演されているのを聞いて興味をもったのですけど、私には買って大正解な本でした。
「どうしてこれの商品化にOKサインが出たのか?」と、想いを巡らすことができるのでたまりません。
その時の気分で違った想いも浮かんできて、噛むほどに味が出るといった感じでしょうか。
ああ、文房具屋さんに行きたい…。



2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1451ページ
ナイス数:24ナイス

今日もごちそうさまでした (新潮文庫)今日もごちそうさまでした (新潮文庫)感想
30歳までの偏食をとりもどすかのような、食べ物への愛情の深さが気持ち良いです。あとがきで否定されてますが、りっぱな食いしん坊だと思います(笑)。
読了日:10月26日 著者:角田光代
愛しき駄文具愛しき駄文具
読了日:10月25日 著者:きだてたく
悪意の糸 (創元推理文庫)悪意の糸 (創元推理文庫)感想
ある程度想像つくとはいえ、壊れた感じとそれを抱えたルイスの関係が、怖くもあり、希望を持たせるものでもあり。 読み終えてからルイスのことを思うと、けっこうくる(笑)。
読了日:10月18日 著者:マーガレット・ミラー
殺意 (創元推理文庫 (124‐1))殺意 (創元推理文庫 (124‐1))感想
読み忘れたかと思うほどのびっくりラストでした。真相を知っている故に理不尽な裁判に、う~んとなっていただけに効いてました。ビクリー博士の夢想は痛々しい…。
読了日:10月7日 著者:フランシス・アイルズ
それでも町は廻っている (13) (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている (13) (ヤングキングコミックス)感想
ジョセ、大活躍。
読了日:10月4日 著者:石黒正数
木曜日のフルット 4 (少年チャンピオン・コミックス)木曜日のフルット 4 (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:10月3日 著者:石黒正数

読書メーター

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「旅はワン連れ」 片野ゆか



いろんなものが怖い、ビビリ犬のマドちゃん。
そんなマドちゃんに、もっと犬らしく楽しい経験をさせたいとビビリ克服のためにタイ旅行へ!というエッセイ。
「アジワン」の片野さんがタイへ行くなら読まないわけにはいかないでしょう。
マドちゃんと一緒に連れて行ってもらう感覚で読みました(笑)。

こんな思い切った作戦がとれるなんて、うらやましい限り。
うちのまさも相当なビビリでしたから。
そのうえ、車酔いするのでどうしたものやら…でした。
いろんなものを見て、触れて、マドちゃんが日に日に逞しくなっていくかと思いきや、そうはいかないところがまた楽しい。
けっこうスリング(抱っこバッグ)に入ったままだし。
このスリングに入ったままの洞窟探検、よかったです。
狭いところや難所を潜り抜け、汗だくになって疲れ切った飼主と共に宿に戻ったら、達成感に満ちたような顔して寝ちゃったのだそうですよ、抱っこされたままだったくせに(笑)。
かと思うと初めての場所なのに、ガイド犬さながらな道案内をしてみたり、マドちゃんは立派なワンコへと確実に成長しております。
でも…ビビリとお父さんとの仲を克服できたか?についてのあとがきが…(笑)。
片野さんにべったりで、やっぱりお父さんとの仲は逆戻りしてしまったという…
でもその解決が、片野さんが留守にして強制的にお父さんとマドちゃんの父子家庭にしたことでなんとかなったという、素晴らしいオチです。
旅行に行かなくてもよかったのでは…?ということが一瞬頭をかすめますが、タイでの経験がなければこうはならなかったはずです!
お父さんからもらったおいしいごはん、飛び跳ねて遊んだあの芝生、そんな経験を忘れるわけありませんものね。
家族関係のオチもさることながら、あとがきにはもっとすごいオチもあるので要注意です。
ワンコの海外旅行の手続きは万全だったのに、本人たちのことがおろそかになっていたなんて。
旅慣れているはずの御夫妻だからこその、最高のオチでした。

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「今日もごちそうさまでした」 角田光代



小説、読んだことないのに…食べ物エッセイだから食いついちゃったのかしら、私。
でも、これ、姉のところで見つけたんだからっ!と何をむきになってるんだか。

文字通りの肉食であることが、たいへんに微笑ましいです。
特に豚肉、「あんた、幸せ者だよ」と教えてあげたいです。
利き豚をある程度習得されているのは、すばらしいですよね。
肉が続いたから、何かさっぱりしたものにしようと言って、鶏肉をチョイスするのも驚きです。
「ああ、蒸したりするのね」と納得しようとしたのに、唐揚げ、鶏挽き肉のハンバーグ、しかも軟骨入りとか…
何か違うような気がするけれど、その後に続く鶏のチャーシュー風を作りたくさせるので不思議なことこのうえないです。
大の偏食家で野菜を食べなかった角田さんが、四季の野菜を愛で食む様子も微笑ましいです。
野菜は嫌いなわけではなく、関心がなかっただけなのでしょうね、きっと。

本文もたいへんに楽しかったのですが、あとがきがまたよいです。
まず、書き出し。
「舌が肥えているわけでもないし、食いしん坊ということもない。」って、あなた!
立派な食いしん坊だと思いますけど(笑)。
とても共感できることもあります。
ごはんの時間が譲れない、というところです。
私もごはんを食べそびれるというのは理解できない、というかしたくないです。
午前11時に打ち合わせを指定されると、昼ごはんをどうすべきか?が気にかかって仕方ないとか、わかりすぎておそろしくなります。
自分自身もその傾向が強いし、また輪をかけて母親がごはんの時間にうるさいので、角田さんのこの話題は共感してほっこりするやら、母親の性質が浮かんでムキーッとなるやらです。
母親の悪口書いちゃいますけど、この人、親戚がちょっと長くいて晩ごはんタイムになったら、「悪いけど食べるね♪」っと言い放ったのですよ。
そして実際に食べました、一人食べながら話してました。
確かに、病気持ってるけど、注射しなければいいだけのことじゃないのさ、と後から思いましたけど、その時はびっくりしてただ見てましたよ。
これでも、角田さんのように食べ物に出会いと感動をもってくれるのなら、いいのですけども。

最近、食事の支度がかなりのプレッシャーなのですが、角田さんの姿勢に触れて、少しだけ和らいだような、そんな気がします。

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