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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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少しずつ読もうと思ったのに…「本棚探偵最後の挨拶」 喜国雅彦



「本棚探偵の冒険」と出会ったのがもう10年以上前。
「回想」、「生還」と続いたこのシリーズも今回の「最後の挨拶」でとりあえず終了とのこと(喜国さんが出会った創元のホームズにならっているとのことなので。4冊並べた背表紙のマークもそれですよね?)。
古書マニアではないものの心もがっちりとつかんだのに終わってしまうのは寂しい限り。
しかし、本棚探偵の人のことはtwitterでフォローしているのでいつ活動再開されても大丈夫だ。
最初の「冒険」で、古書を楽しむことがこんなに活動的でわくわくさせられるということに度肝を抜かれましたよ。
それ以来このシリーズは、たいへんに待ち遠しいものでした。
連載を読んでいないことが後ろめたいくらいに。
それからというもの、喜国さんがワンコ好きであることもたいへんに嬉しく、ワンコさんたちの近況にもニコニコしたり、時には心を痛めたりと出会いとは違ったファンになっているような気がしないでもない。
先にも書きましたが、中途半端な読書家にもこれだけ影響を及ぼす本、本当の同類の方たちにはどれだけのものだったのか、考えるのも恐ろしいですよ(いい意味で)。

おまけのカラー口絵、エラリー・クイーン漫才と楽しみどころもいろいろですが、私が密かに一番気に入ったのは、帯。
箱の中に隠れてる部分で、本棚探偵さんが本を開いて「…♡」となってるの。
すっごくかわいく、幸福感が滲み出ていて、完結にふさわしいイラストであるとひとり納得した次第であります。

みなさまも連休に読むといいよっ!
「冒険」と「回想」は文庫もあるしね。
「生還」だって秋には文庫になるらしいし。

    



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3月のまとめ

「秘密」がすごかった。
行きつ戻りつしてたどりついた真実は、予想できたのかもしれないけれどそれを超えるドラマだった。
あとは、またへんてこエッセイのブームが来ちゃったかな…(笑)。
巻が進むほどにだいぶ本当のことに近づいてきた、というようなことがあとがきにありましたけれど、これに仰天。
真実は小説より奇なり、ということなのですか?本当ですか?
川上弘美さんが、百閒先生を敬愛されている(「東京日記」というタイトルも百閒先生にあやかってなのだとか)とのことで、急速に親近感を抱かせてくれました。
そういえば、「百閒先生の本を読み返すぞ!」という目標をたてた覚えが…。
巻末の、芥川龍之介の言葉に涙したのはいつのことだったでしょうか…。
今年は読むことができるのでしょうか、もう4月だけど。


2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2151ページ
ナイス数:44ナイス

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
読了日:3月31日 著者:川上弘美
東京日記 卵一個ぶんのお祝い。東京日記 卵一個ぶんのお祝い。
読了日:3月29日 著者:川上弘美
東京日記4 不良になりました。東京日記4 不良になりました。感想
ウソというよりも、この膨らませ具合!絶妙ですね。
読了日:3月23日 著者:川上弘美
DVDと缶バッジ付きですよ!! いとしのムーコ(5)限定版 (講談社キャラクターズA)DVDと缶バッジ付きですよ!! いとしのムーコ(5)限定版 (講談社キャラクターズA)感想
ムーコは相変わらずかわいいが、うしこうさんに持って行かれた感、大。何があったんだ、うしこうさんっ!
読了日:3月22日 著者:みずしな孝之
日々是作文 (文春文庫)日々是作文 (文春文庫)
読了日:3月18日 著者:山本文緒
一の悲劇 (ノン・ノベル)一の悲劇 (ノン・ノベル)感想
新聞の読書欄に、「今も人気」とあるのを見て再読。でもまったく覚えてなかった…。救いのない誘拐劇は、ラストの血縁を超えた愛情へと集約されていく、そんな物語でした。それにしても時代を感じるなあ…(遠い目)。
読了日:3月14日 著者:法月綸太郎
ひとり上手な結婚 (講談社文庫)ひとり上手な結婚 (講談社文庫)感想
伊藤理佐さん目当てで読みましたが、山本文緒さんにも俄然興味がわきました。一冊も読んだことないのですよね…。
読了日:3月10日 著者:山本文緒,伊藤理佐
秘密<下>秘密<下>感想
性格の違和感とか、予想できるとか、そんなことどうでもいいほどにドラマチックに読ませていただきました。NHKの「ファミリーヒストリー」って番組そのものだ。
読了日:3月5日 著者:ケイト・モートン
秘密<上>秘密<上>
読了日:3月1日 著者:ケイト・モートン

読書メーター

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ムーコの5巻とチェブラーシカ



「いとしのムーコ」の5巻が出ましたっ!
今回は通常版とDVD&缶バッジ付きの限定版と2種類です。
私は缶バッジ欲しさに限定版にしましたよ♪
まだDVDは見てないけれど、缶バッジ、かわいいよ~。
前の全員プレゼントと合せてバッジ9個になりました。
全員プレゼント時は使うのと保存用とで二口頼んでしまいましたからね(←バカ?)。

今回もムーコのかわいさ、いまひとつムーコをわかってないこまつさん、どちらも全開。
そしてムーコの小理屈はやっぱりきゅ~と。
ごはん(エサって言うな、こまつっ!)の表現とか「うるさい」って言っちゃいましたよ。
この5巻で最大のどっきりは、野球少年だったこまつ&うしこう。
うしこうさん、何があったんだっ?

フジテレビ「ノンストップ」内の「ラブリームービー いとしのムーコ」もシーズン2が放送されるそうなので、これも楽しみ♪




そしてムーコと一緒に来たのがチェブラーシカのオフィシャル・ファンブック。
映画について熱く語る私を気の毒に思ったのか、店にあったのをついでに買ってきてくれたようです。
ありがとう、姉さん!
よく今まであったな!と思わないでもないけれど。
新作映画公開に合わせて発売されたようですが、旧作のストーリーやお国事情の解説などもあって満足です。
大好きな、ゲーナの歌が載っているのもうれしいですよ。
楽しいのだか、嬉しいのだかわからないところがとてもいいですよね。

姉に何を熱く語ったのかというと、旧作3話の海水浴に行くやつ。
シャパクリャクに切符と財布を盗まれて、うなだれるゲーナとチェブラーシカのですよ。
「あの絶望のポーズがすごい!」と言ったら、
「お金盗まれちゃって悲しんでいるの?」と聞くから、
「違う!あの絶望は、“次の駅で降りろ”と車掌さんが言ったからだ!」と主張するという…。
この点をわかり合えない人とはお友だちになれないと思う(笑)。

おまけについてた毛むくじゃらトートは、広げるよりも顔だけのほうがかわいいと思うので使いません!
4月にWOWOWで旧作のロシア語版の放送があるので、たいへんに喜ばしいです。
チェブラーシカの絶望、是非みなさまにも味わっていただきたい、っていうか、私が遅すぎなのですね。
若いワニだったはずのゲーナが、チェブラーシカとの仲が密になるにしたがっておじいちゃんぽくなるのも見所だと思います。
再び海水浴エピソードですけど。
大荷物で歩くゲーナに、ひとつ荷物を持つことを提案するチェブラーシカ。
でも「僕がそれ持つから、ゲーナは僕を持ってくれる?」って、それがどういう意味かゲーナはわかっているはずなのに言う通りにするんですよ、見事なまでの「間」で。
ここも大好きだな~。

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「一の悲劇」 法月綸太郎

  

ちょっと前、新聞の読書欄で「20年以上前のものだけど今も人気」というのを見かけた。
「うちにもあったよね?そういえば読んだような気がする」と話したのを覚えていたらしく、姉が先日新書を持ってきてくれた。
当時、姉は新本格といわれていたここらへんの本をよく読んでいたので、私もちょっとは手を出していたはず。
学校の図書館でレポートの資料待ち時に見つけた、カウンター前の文庫棚がエンタメ系の本を読むスタートになったくらいに、エンタメ系の本読みデビューは遅い。
読むようになってからも、姉のものに手を出したのはもっと遅かったような気もするのでいつ頃読んだのかは定かではない。
今回読んでも、途中で記憶が甦るようなこともなかったので、本当に読んだのかさあやしい。
途中で犯人の想像がついたのも、読んでいたからなのか、いろんなもの見聞きしたせいなのか、いまひとつ自分でもわからない。

私の事情は置いといて。
取り違えられた誘拐事件が実は…というミステリ。
もしや警察まで?と思えてくるほどに、終始、あちらもこちらも疑わしい。
しかし、それら全部を踏み越えてきてのラストだな~と素直に受け止められましたよ。
今の時代は、もっとひねくれた展開だったりすることもあるので、この本の二転三転はまっすぐに転がり続けている、そんな印象。
お話的には好みでした。
そして、平成3年に出版されたという時を感じる内容もまた味がある。
公衆電話、ワープロのフロッピーディスク等々、ここらへんは新読者にはどのように受け止められているのかしら?
偽の真相のところで、「そんな調べればすぐわかるウソを…これは時代のせいなのか?」と白けそうになりましたが、まったく関係なし。
これがあるから、真相が刺さってくるように感じました。
ラストの会話と共にね。

というわけで、読んだ記憶が甦らなくて結果的によかったのだと思います。



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いなばのしろうさぎ?

最近、小学生が読むような英語の本を読んで、英語がわかっているような気分を味わってます。
知らない単語、けっこうあるけど。
そんな中、読んだのがこの本。



向こう岸の草を食べたいmouse deer(ネズミジカってそのままでいいのか?)が、ワニに「王様から川にワニが何頭いるか調べてって言われたので並んでくれる?」と持ちかけて、並んだ背中の上をひょいひょいと渡って向こう岸へ。
「いくついた?」とワニにたずねられたら、「あんたたち、だまされたのよ」って草を食み食み、でお終い。
「いなばのしろうさぎ」と似てますよね。
調子に乗ったうさぎが渡り終える前に「うそだよ~」と言ってしまって毛を剥がれて泣いているのを助けてもらうのですよね。
ただ、どういった理由でワニだかサメだかが川に並んだのかが思い出せず、調べてみました(ウィキペディアで)。
なるほど、「どちらの一族が多いか比べてみましょう、並んでくれればその上に乗って私が数えます」でしたか。
うさぎの毛を剥ぐなんてかわいそうなことするな…と思ってたけれど、実はひどいのはうさぎだよね。
ウソなら最後までつきとおさないと。
途中でワニをバカにするからそんなことになるんだよ、と汚れた大人の今は思います。
ついでにこの話には、いったん「塩水で洗って風に吹かれろ」というウソの治療で悪化させてしまった肌を、蒲の穂の花粉で治すという医学の知識も含まれているのだとか。

世界には似たような話があると紹介されている中の、西アフリカの話はさらにきつそう。
袋に入れて担いで川へ連れて行ってやったワニが人を食いたがり、ロバに意見を求めると「人間は助けてやっても感謝もしないからく食べたっていい」みたいなこと言う。
そこに来た知恵ものうさぎが「本当にこの袋にワニが入っていたとは信じられない」とワニをだまして袋に入らせて撲殺。
助かった人間が村へ戻ると、病気の子どもにワニの血とうさぎの肉が必要、と。
夢に見そうな内容だ。
結果的には、知恵ものうさぎは危険を察して逃げ出すようですが、私たちは誰の身になってこの話を読めばいいのでしょうか?(笑)
そう思うと、このmouse deerの話はほのぼのしてるなあ。
子ども用に、肝心なところは伏せられているのか?

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