バンジョレレ(バンジョーとウクレレが合体したような楽器らしい)か、ジーヴスか。
選択を迫られたバーティはバンジョレレを選び、ジーヴスはバーティの執事を辞することに。
親友チャッフィの広大な敷地のコテージに住まわって心置きなくバンジョレレの練習に励もうとするバーティだったが、ジーヴスがフリーになったと聞きつけたチャッフィが彼を雇い、二人はほどなく再会。
そしてチャッフィの恋のお相手がかつてのバーティの2週間の婚約者。
そこに婚約解消となった張本人の天敵までやってきて…。
いつものようにドタバタドタバタと、バーティは厄介事を引き付ける磁石のようです。
今まであまり気にしてなかったけれど、これが初の長編だそうで。
長編だけれど、短編並みにいくつもいくつも山がやってくるので私にはあまり区別ができない(笑)。
それよりも、ジーヴスの辞職というショックな出来事から始まり、ひょんなところでの再会、そして元鞘に収まるという展開ですよ、問題は。
恋愛小説かよっ!とつっこみたくなりますね。
「既婚男性にお仕えするのは主義に反する」みたいなこと言ってお伺いを立てながら、バーティが断るわけないと踏んでるジーヴスはいいですね。
靴下、花瓶、ジャケット等々、これまでもたくさんあった対立の火種、結局はジーヴスの思い通りになるわけですが、決してバーティを軽んじているわけではない愛情のなせる業だし、バーティも「やり込められた!」なんて思ってないというか思わせないジーヴスの手腕がいつも見事。
打てば響く名コンビです。
ウッドハウスのジーヴス物が「Jeeves and Wooster」として
ドラマになっているのを知り、DVD化もしくはどこかの局での放送を希望していたら、なんとDVDが発売になるとの情報を
nisemiさんに教えていただきました!
見られるのですね、本当に♪
ハウス先生がバーティというのは最初こそ驚きましたけれど、いろいろ写真や映像をチラ見してしまった今となっては適役としか思えません(笑)。