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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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別発行じゃないの?「ミステリマガジン 2013年1月号」



以前は年度末号(3月号)に発売されたミステリ総目録を掲載していたものを、ここ数年は(2008年版からかな?)国内外のベストテンを加えて独立させて発行してましたよね。
それが2013年版からまた本誌の特集にもどしたのでしょうか。
大人の事情は様々でしょうが、それなら年度末号に戻してほしい気がしますよ。
かつてのような目録だけならまだしも、競合他社がこの時期にベストテン本出しますから仕方ないのもわかりますが。
う~、買うけど、多分。
知らなかったから出遅れてるので買えるかどうか心配だけども。

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「神様の贈り物」 木内一裕



心を持たない殺し屋チャンスが、目を撃ち抜かれたことで病巣に変化が起き、40歳過ぎて幼少時依頼の心を取り戻す、そういうお話。
心を持たないというと「脳男」を思い浮かべるが、チャンスはクリューヴァー・ビューシー症候群という病気。
昏睡時に神様が現れ、チャンスを人間にしてくれる贈り物を授けてくれる。
それが心で、神様はあの人で、とつながるラストにやられます。
そこまでチャンスは、水、無糖紅茶、田神のつくったごはんを美味しいと感じ、心を持ったから幸せになれると期待を膨らませるが、普通の人ならしないようなことをして苦しみ、神様の仕打ちを痛く感じたところに、彼は神様なんかじゃないけれどやっぱり神様はいたんだな、とっくに自分の前に現れていたのだな、と心で直に受け止めたチャンスが嬉しかったよ…。
女性編集者、匿ってくれた田神、両親、もっともっと話は膨らんだかもしれないけれど物足りなさを残しつつも、チャンスの再出発が主役だと素直に受け止めたい。
著者の描く、世間的には犯罪者で半端者の真っ当さにやっぱりやられましたよ。
昔はそういうの苦手だったのですけども。


感想で「最後失速」とか「はっきりしなくて…」等というのを目にしましたが、私は想像をかきたてられてけっこう満足ですけど。
ヨモギダと市岡が兄弟だったことが、あの全部は語らないラストに効いてると思うのですよ。
あの涙を車中の男は見逃さないし、市岡が声をかけた連中からもそれとこれとはつながるし、車中の男たちは不快じゃないし。
ヨモギダの愛、それを感じられるようになったチャンス、それらがあるからこそでしょうに。

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近日発売。買う。「シャーロック・ホームズ映像読本」 別冊映画秘宝



昨日発売の映画秘宝1月号を見ていたら、情報ページにとても興味を惹かれる本が紹介されてました。
サイレント時代から「Elementary」まで、映画化・テレビ化されたホームズものをほとんど網羅しているとか。
ほとんどってのが曲者だけど。
目次によると、ロシア版にまで触れているのですね。
これは全く知らない世界なので、興味津々。

第1章は「21世紀のホームズ」。
これがあるから立ち上がったのかも?と想像してしまうBBC版「SHERLOCK」の、S1&2のエピソードガイドにインタビュー、そして映画版や「Elementary」にも触れているようです。
第2章は「20世紀のホームズ」。
グラナダ版の総解説とはありがたいです。
さらに映画&テレビの作品リスト付きとのことなので、私のようなホームズデビューの遅いものには至れり尽くせりです。

映画秘宝の別冊なので、読むところがたくさんあるのだろうな♪と楽しみです。
が、秘宝慣れしていらっしゃらない人にはキツイのかもしれないな…とここで紹介するには一抹の不安もあったりします。
なにせ、コレの時「な、何、コレ?」みたいな反応を目にしちゃいましたから(泣)。
なのであくまでも自己責任で!!!(笑)

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本の感想じゃなくてアレですが。「カマラとアマラの丘」 初野晴



廃墟となった遊園地は秘密の動物霊園だ、そんな噂を聞きつけて墓守の青年をたずね、愛する「家族」を埋葬してもらおうとやってくる人たち。
しかし、そのためには一番大切なものを青年に差し出さなければならないのだった。
そんなファンタジー。
いくらハルチカシリーズのファンでも、これは読んではいけなかったかもしれない。
話にあまり入っていけずに、自分だったら何を差し出すか、そんなことばかり考えてしまった。
別れから5年以上経つのに、まだ骨壺を手元に置いているのはそんな霊園を待っていたからなのではないだろうかと意識の錯覚さえおきる。
火葬してあるとダメなのかしら…、一番大切なのはまさくんだから差し出せるものなんてないよ…、と泣き出しそうになったくらい。
確かにそろそろ心が不安定になる時期、そんな時にこの本を読もうなんてことが間違っていた。
不安定期に入る、それを忘れていたことに罪悪感さえ覚えてしまった。
なので、今日はうちに来てくれた日でも命日でもないけれど、大好きだったささみを買いに行こうと思います(笑)。

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DVD発売記念?(笑)「サンキュー、ジーヴス」P・G・ウッドハウス



バンジョレレ(バンジョーとウクレレが合体したような楽器らしい)か、ジーヴスか。
選択を迫られたバーティはバンジョレレを選び、ジーヴスはバーティの執事を辞することに。
親友チャッフィの広大な敷地のコテージに住まわって心置きなくバンジョレレの練習に励もうとするバーティだったが、ジーヴスがフリーになったと聞きつけたチャッフィが彼を雇い、二人はほどなく再会。
そしてチャッフィの恋のお相手がかつてのバーティの2週間の婚約者。
そこに婚約解消となった張本人の天敵までやってきて…。
いつものようにドタバタドタバタと、バーティは厄介事を引き付ける磁石のようです。
今まであまり気にしてなかったけれど、これが初の長編だそうで。
長編だけれど、短編並みにいくつもいくつも山がやってくるので私にはあまり区別ができない(笑)。
それよりも、ジーヴスの辞職というショックな出来事から始まり、ひょんなところでの再会、そして元鞘に収まるという展開ですよ、問題は。
恋愛小説かよっ!とつっこみたくなりますね。
「既婚男性にお仕えするのは主義に反する」みたいなこと言ってお伺いを立てながら、バーティが断るわけないと踏んでるジーヴスはいいですね。
靴下、花瓶、ジャケット等々、これまでもたくさんあった対立の火種、結局はジーヴスの思い通りになるわけですが、決してバーティを軽んじているわけではない愛情のなせる業だし、バーティも「やり込められた!」なんて思ってないというか思わせないジーヴスの手腕がいつも見事。
打てば響く名コンビです。

ウッドハウスのジーヴス物が「Jeeves and Wooster」としてドラマになっているのを知り、DVD化もしくはどこかの局での放送を希望していたら、なんとDVDが発売になるとの情報をnisemiさんに教えていただきました!
見られるのですね、本当に♪
ハウス先生がバーティというのは最初こそ驚きましたけれど、いろいろ写真や映像をチラ見してしまった今となっては適役としか思えません(笑)。


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