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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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こんなパンは食べたくない!「それでも町は廻っている 10巻」 石黒正数



この10巻も、歩鳥のTシャツの文字や推理力に感嘆し、
押しつけがましくない友情、町のみんなの思いやりにほんわかし、とっても安心できる。
しかし、せっかくのホームズというかシャーロックブームがきているのに、モリアーキー先生の出番がストーリーに関係ない一枚だけとは残念(笑)。
で、何が問題かと申しますと、体育祭です。
パン食い競争に歩鳥が出ることになるのですが、
食いつこうとしているパンの名前がなすジャムパン
大嫌いなもの二つが入っていて想像するだけで、とんでもないことになりそう。
他に吊られているのは、小倉にんじんパンにとんこつラーメンパン…めまいがしそうだ。
でもなすジャムよりは食べられるような気がする。

9月22日追記
タイトルの巻数表示、間違えて11巻としていたのを10巻に訂正しました。
教えていただいた方、ありがとうございます。
しかしながら、このまんがのファンであるならもう少し他のお話も添えていただけたらと思いました。

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7月のまとめ

先月はなにやかやで忘れてしまった…
ずっと更新してないとブログを消されてしまうらしいからその予防策として、読書ブログの方にも貼り付けることにしたんだっけ。
慌ただしかったわりには長編小説を読んだことに少しびっくり。

7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1679ページ
ナイス数:10ナイス

クロ日記クロ日記
クロの15年。うちのワンコとほとんど同じ年だったので親近感も強くて、毎月楽しみだった。お友だちワンコだったかのように錯覚する。改めてまとめて読むと、その妙な生活感が愛おしすぎる。
読了日:07月29日 著者:沢野 ひとし
湿地湿地
事件の表情が変わるところが魅力的でした。何故かスピード感もあるし。しかし、主人公とその周辺の人間関係は最初から読みたかった(これ、シリーズの3作目だそうで)。
読了日:07月28日 著者:アーナルデュル・インドリダソン
羊の木(2) (イブニングKC)羊の木(2) (イブニングKC)
なんとも不穏な。巻末の小説読むと余計に。
読了日:07月13日 著者:いがらし みきお
羊の木(1) (イブニングKC)羊の木(1) (イブニングKC)
読了日:07月13日 著者:いがらし みきお
立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)
読了日:07月07日 著者:内田 百けん
フリーな2人フリーな2人
読了日:07月01日 著者:コンドウ アキ
ネオカル日和ネオカル日和
なんだ、このイラストは!かわいくてそっくりじゃないか!
読了日:07月01日 著者:辻村 深月

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


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知らない国の文化に触れるのも楽しい「湿地」 アーナルデュル・インドリダソン



単純な老人殺害事件と思われたものの、被害老人の本当の顔がわかって事件の見方が変わってくる。
本当の顔に関係した人物をたどるとまた違った側面が見えてきて…事件の重なり具合が広がっても混乱することなく気持ちよく読めました。
内容を考えると気持ちよくは語弊がありますが。
タイトルの意味、その重要性がわかるタイミングが私は好きでした。
焦らされもせず、いきなり?という感じもなく、そのまま受け入れられるような、見事さがあったと思います。

ヘニングマンケルっぽいと比較されているのを見ましたが、こちらの方が読みやすいと思います。
しかしヘニング・マンケルのヴァランダーの方が私は好み(笑)。
まだ一冊目なので単純に比較はできませんが。
本筋の老人殺害事件だけでなく、元嫁の知人の娘が結婚式から姿を消した件も内密に頼まれており、これって必要?と首を傾げました。
が、読後、娘との関係性を語るのに何気に重要だった気がしました。
そう、これですよ。
娘との関係に明るい兆しがあるのですよ。
だめっぷりが低いともいえるから、ヴァランダーに軍配を上げてしまうのですよ(笑)。
また、この「湿地」はエーレンデュル刑事を主人公にした3作目だとか。
できれば最初から読みたいですよねえ。

アイスランドの小説は初めて読みました(たぶん)。
新鮮だったのは、「緊急事態に犯罪捜査官は青いライトを車の屋根に載せて交通ルールを無視して走行してもOKという新ルールを初めて利用した」というところ。
外国の映画でそんなことをしているのを見たけれど、レイキャビクで使うことなんてあるのか?と鼻の先で笑った、とあります。
主人公はベテラン刑事でありますが、「新ルール」というからには数年の間のことでしょう。
この小説が2000年のものなので、1990年代後半でしょうか。
物心ついた時からサイレン音も高らかに赤灯、青灯がくるくる回っているのを見ていると信じ難いですよ。
「その国のことを知るにはミステリを読んでみるのがいい」というのがわかるような気もします。

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淡々とした日々だからこそ愛おしい「クロ日記」 沢野ひとし



「本の雑誌」を手に入れるといつも最初に読んでいた、クロ日記。
イラストと共に淡々と語られる沢野さんとクロの日常が、あったかくておかしくて、とても楽しみだった。
クロが年を取り具合が悪くなってからは、そこに違った感情も含まれてきた。
そしついにその日のクロ日記。
さみしいが「15年ありがとう」という気持ちでいっぱいだった。
月一回のお披露目だったけど、読者がみんなクロを大好きだったことがわかり、余計にクロが愛おしくなった。
私、「本の雑誌」は自分で探せないような本を紹介してくれるから好きだけど、一部の読者がキライだったんですよ(笑)。
ある有名人が図書館でどんな本を借りていたとか実名で披露してみたり(後に謝罪しておりましたが)、図書館の本を袋にも入れずに車の中で失くすとか、ちょっとどうかと思うインパクトが強くて。
最近では、お休み前の親子本読みをタブレット端末でしている写真だかを見た際に「紙をめくれ!」みたいにつっこんでお嘆きの方がおりましたが、そこは「眠る直前まで光るものを見つめさせることが問題なのでは?」と思ったりしましたよ。
恐らく言いたいことは同じなのでしょうが私の姿勢がナナメですからね(笑)。
というわけで、ナナメの姿勢で読むことにしている三角窓口(読者のお便りコーナー)で、最期のクロ日記に寄せられたお便りを読んで、ここだけは同じ気持ちだったのだな、と苦笑いでした。
っていうか、私のキライなタイプとクロ日記へのお便りが別の人であるだけなのかもしれませんけどっ!

そんな私のどす黒い心根はどうでもいいのです。
改めて「クロ日記」としてまとめて読むと季節の移り変わり、年を重ねるということ、そんなことが身に沁みてくる。
なにせ、15年ですからね。
ブログで知り合ったお友だちも、私の理想の男性第一位のある漫画家さんも最近愛犬を亡くされました。
大好きな人たちの愛したワンコと、うちのまさも仲良くしてもらえているといいなと、どす黒いわりには純粋にそう願います。

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芥川龍之介の言葉に涙…「冥途」 内田百閒



例の、読み返している内田百閒集成の3巻め「冥途」。
読み始める前に気まぐれを起こして、巻末の「芥川龍之介による同時代評」を読んだ。
「冥途」を読んだ時の絶賛(大正11年)と、その数年後に書かれた「内田百閒氏」と題された今の百閒先生を思っての文章(昭和2年)である。
「内田百閒氏」は、名著「冥途」が出版されるも直後の震災で多くの人に読んでもらえなかったことを嘆き、数年経ったとはいえもう一度プッシュしたいと思うもなかなかうまくいかず…ということが書かれている。
その中の一文、百閒先生がホテル暮らしであると述べた後の「誰か同氏を訪うて作品を乞うものなき乎」にこみあげてくるものをどうにもできなかった。
今だからそう感じるのかも知れないが(実際、以前も読んだはずだもの)、「人を、友を想うとは」と、いたく染み入る。
これが発表されたのは昭和2年8月4日、芥川龍之介の死後。
芥川の死についてはもしかしたら…?という説もあるので、そこにセンチメンタルを重ねるのは自制したい。
でも友を想うその純粋な心に今の私は撃たれた。
数作しか読んでいないことを申し訳なくさえ思った。
7月だというのに激寒な日に、こんなことを感じましたとさ。

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