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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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人生初かも



台所の蛇口、風呂場の蛇口とひねるところ、シャワーホースの交換ができた。
修理の初歩で一番簡単な部類のことだろうけれど
実際にやってみるという後押しをしてくれたことに感謝と達成&充実感でいっぱいである。
その勘違いの達成感のせいで
「もっと早くやればよかった!」
「もっと何かできるかも!」
この二つが同時に芽生えてキケンな世界に足を踏み入れそうになった。
が、幸か不幸か、ちょっと体調崩すという冷却期間ができてよかった(笑)。

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パディントン読破

きっかけは一冊のガイドブック「パディントンベアと歩くロンドン」。
この本のせいで、パディントンブームが襲来しました。

パディントンというクマの存在は知っていたが、彼がペルーからやって来たことや、ロンドンでブラウン一家の家族になっていること等、その生い立ちは全く知らなかった。
ガイドブックのところどころに挿入されている本からのエピソードに興味を引かれ(株を買うって何なのさ?・笑)、本を読み始めたらこれが見事にツボ。
みんなに大切に愛され、パディントンも同じようにみんなを愛している姿が愛おしい。
失敗も何もかも、全部がパディントンのためと受け止められるなんてステキじゃないですか。
一方のパディントンも、愛されているのがわかるからこそ安心して失敗できるのですよ。
「あの人たちなら大丈夫」と踏んでいるずるい考えではなく、
肌で感じる本能とでもいうのでしょうか。
ペルーのルーシーおばさんのお誕生会に送り出すパーティーの話なんて、大好きだからこそパディントンの選んだことを大切にしてあげたいという気持ちにうっすら涙ぐんじゃいましたよ。
10巻目の最後もそう。

お話は、たいていパディントンが何かに興味を示し、楽しくやっているがそのうちに収拾つかなくなり大騒動に、しかし結果オーライでみんなニコニコ、という展開。
それなのにこんなに次から次へと楽しませてくれるなんて、一体どうなってるんだ?(笑)
細かいことを言えば、家族でフランスに行ったりするよりも、身近なふだんのことでの大騒動の方がより楽しい。
なんて愉快な本だったのだろう。
部屋がもらえる!とわくわくしちゃって、荷物をトランクに詰めて何週間も待ち、とうとう痺れを切らして自分で改装初めてとんでもないことになっても「目を細めて見れば大丈夫な気がしました」とかすごすぎるよ。
ハチャメチャな一方で、町に来た当初に町の人たちがプレゼントしてくれた車輪付きの買い物かごをメンテナンスして大切に使っていることが終盤に伝えられたりしてほろりとさせられるのも曲者だ。

英語の簡単な本を読み始めて数ヶ月。
具体的な目標はなかったけれど、「パディントンを原書で読む」という目標ができました!
くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫 物語)
「くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2002-06-20
 価格:¥ 630
 by ええもん屋.com
パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2002-11-20
 価格:¥ 630
パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2003-04-15
 価格:¥ 630
パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2003-06-20
 価格:¥ 630
パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2004-03-20
 価格:¥ 630
パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2004-08-20
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パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉 (福音館文庫 物語)
「パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2004-10-15
 価格:¥ 630
パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉 (福音館文庫 物語)
「パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル・ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2006-07-15
 価格:¥ 630

パディントンのラストダンス―パディントンの本〈9〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンのラストダンス―パディントンの本〈9〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2007-09-30
 価格:¥ 630
 by ええもん屋.com
パディントンの大切な家族―パディントンの本〈10〉 (福音館文庫 物語)
「パディントンの大切な家族―パディントンの本〈10〉 (福音館文庫 物語)」
 [文庫]
 著者:マイケル・ボンド
 出版:福音館書店
 発売日:2009-09-15
 価格:¥ 630



というのは表向きの感想(本心には違いないけど)。
ここからは海外ドラマにつっこむ楽しみを覚えてしまった、大人の汚れた心の感想(笑)。

ブラウンさん夫妻も家政婦のバードさんもどうかしてるよね。
口では「あの子、また何かをやらかさないといいのだけれど…」とか言いながら、実際は何かをやらかしてくれることを待っているようにしか思えない。
手品セットやら実験セットやらをプレゼントしてますからね。
何かが起きるに決まってるじゃないですか。
それでやっぱり何かが起きて、お隣さんのカリーさんがその犠牲になるのを見て笑いをかみ殺しているという、悪魔です(笑)。
カリーさんもカリーさんで、何回痛い目に遭っても「おい、クマ公!」なんて言いながら木槌持たせたり、やっぱり何かを待っているとしか思えない。

さらにロンドンの人たちもどうかしている。
「この家には何年も学校に行っていない児童がいる」って(笑)。
委員が家庭訪問して本人に会えば「その児童はクマでした」で解決するのに、家庭訪問しても「会わせろ」って言わないし。
ブラウンさんの奥さんとバードさんが会わせようとしないのは何かを期待しているからだとわかりますが(笑)。
白衣を着ているから医者に間違われ、夜会服でレストランに入れば覆面料理評論家だと思われるなんてどうしたってへんてこりん。
誰もそこを指摘しないのか?なんてことを言ったらお話にならないことはわかってますよ。
でも、その一方でパディントンに「このクマっ!」とキツイことを言う人もいる。
ブラウンさんに至っては、みんなでクリスマスの飾りつけを見るために車で繰り出し、興奮するパディントンに「クマの湯気で曇って何も見えない!」ですよ。
みんなのパディントンを見る目の一貫性のなさに頭がクラクラすること必至(笑)。
読んでいると何かキケンなものが脳から出てくるような気がする。

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9月のまとめ

9月半ば、パディントンブームが来た。
たまたま手にした、パディントンがロンドンを案内するという「パディントンベアと歩くロンドン」という本で、パディントンというクマの生い立ちを知り、キャラクターとしてあるだけではなくお話もたくさんあるというのを初めて知った。
このガイドブックで、「そういえばこんなことがありました」とお話が少しだけ紹介されたりしてる。
それが、株で失敗したとか、およそ想像しえないことだったので本質を知るために読んでみたら、なんとも奇っ怪な世界(笑)。
おかしくて、おかしくて、読み続けてますよ。
もうですね、ブラウンさんとかお隣さんとか、パディントンが何かを「やらかす」のを期待しているとしか思えないですよ。
白衣着てるだけで医者と間違えられたり、レストランでは覆面料理評論家と思われたり、ロンドンの人たちも絶対どうかしている。
そんな付加価値つけて喜んでしまうのは汚れた大人だからでしょうか(笑)。
というわけで、ただ今最終巻「パディントンの大切な家族」を読書中。

9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3063ページ
ナイス数:14ナイス

パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉 (福音館文庫)パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉 (福音館文庫)
読了日:09月30日 著者:マイケル・ボンド
パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉 (福音館文庫)パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉 (福音館文庫)
読了日:09月29日 著者:マイケル ボンド
身体のいいなり身体のいいなり
闘病記はキライだし、「世界屠畜紀行」での「ウチザワは大丈夫」に違和感があったので敬遠してましたが読んで正解。吹っ切れたまではいかないけれどつかえが少しとれた気がした。
読了日:09月27日 著者:内澤 旬子
パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉 (福音館文庫)パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉 (福音館文庫)
読了日:09月27日 著者:マイケル ボンド
パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉 (福音館文庫)パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉 (福音館文庫)
やっぱり家にいて何かを「やらかす」方が好き。トフィー作りなんて鉄板すぎるけど好き。
読了日:09月24日 著者:マイケル ボンド
パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉 (福音館文庫)パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉 (福音館文庫)
読了日:09月22日 著者:マイケル ボンド
ブイヨンの日々。 (ほぼ日ブックス)ブイヨンの日々。 (ほぼ日ブックス)
ジャックラッセルはみんな男の子に見える(笑)。
読了日:09月20日 著者:糸井 重里
パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉 (福音館文庫)パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉 (福音館文庫)
旅行もいいけど、生活圏での事件の方がより楽しいかも。
読了日:09月19日 著者:マイケル ボンド
パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉 (福音館文庫)パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉 (福音館文庫)
読了日:09月18日 著者:マイケル ボンド
くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫)くまのパディントン―パディントンの本〈1〉 (福音館文庫)
存在は知っていたけれど、本は初めて読んだ。うちにもいればいいのに。
読了日:09月15日 著者:マイケル ボンド
Guide to LONDON with Paddington Bear―パディントンベアと歩くロンドンGuide to LONDON with Paddington Bear―パディントンベアと歩くロンドン
恥ずかしながら、パディントンの生い立ちをこの本で初めて知った。長靴の底を見せて歩く姿に悩殺された。
読了日:09月13日 著者:
フォトグラフールフォトグラフール
ちょっと心が荒んだ時に読みたくなる本。猿出過ぎ。
読了日:09月12日 著者:町田 康
トメさんちの愛犬マヤトメさんちの愛犬マヤ
赤い首輪は白いワンコのものだと思ってたけど、黒いワンコにもかなりOKで驚いた(笑)。
読了日:09月08日 著者:上大岡 トメ
ゴランノスポンゴランノスポン
「一般の魔力」、イヤさ加減に気づいていないイヤな人がリアル。あと、楠木正成だね。こういう歴史人物モノを読みたい(笑)。
読了日:09月07日 著者:町田 康
犯罪犯罪
過度な描写もなくシンプルに語るだけなのに、ひしひし来ますねえ。
読了日:09月03日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ

2011年9月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

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「身体のいいなり」 内澤旬子


人に話したら同情と好奇の入り混じった目で見られるような病気を経験したせいか闘病記は苦手だし、「世界屠畜紀行」での、最初から家族として迎える愛玩動物と、食べてもらうために育てる生き物への愛情は別だという自分の考えとは微妙なズレを感じていたので(「ウチザワは大丈夫」という言葉に代表される)、手に取りにくかったのですよ(「世界屠畜紀行」は、とても引き込まれるルポなので一読をおすすめします)。
ただこの本、表紙があまりにもあっけらかんとしているじゃないですか。
俗に言う闘病記とは違った何かがあるはず、と読むことに。

著者は38歳にして乳癌となり、両乳房全摘、再建手術も経験しております。
ただその流れが今までの不調な病歴のひとつにすぎないというか、
うっかりすると癌であるということを見逃してしまうような語り口。
もちろん、それは語り口だけで書かれていることは
医師との関係、金銭問題、ホルモン治療による耐え難い副作用、亡くなった癌友、とかなりヘビーなのですけれどもね。
紆余曲折を経験し、不調をなんとかしたいと始めたヨガに身体をよい方向に変えられた、というところに行き着く。
が、ヨガが自分に合っているから続けたいと思えば思うほどにそのヨガとの葛藤が芽生えてくるところなど内澤さんだな、と強く感じられる。
実際、そこまで考えてヨガやってる人はかなり少ないと思うもの。

タイトルの「身体のいいなり」、ぴったりだなと思いますよ。
アトピーで何も受け付けなかったからメイクやオシャレを排除、しかし落ち着いて来れば(ヨガ効果か?)内なる女性の欲求が排除したはずのものを求め、メイクやオシャレを楽しめる身体にと、心と身体の密接した関係を思い知る。
女性の方が確かに強いだろうな。
私も学生時代は体調崩しても毛染めしてた(若白髪体質)が、病気後は切り捨てたなあ…。
著者にとっての「ヨガ」にあたるものに私は出会えていないのかもしれない…と少し寂しくもなる(笑)。
自分もかなり面倒臭い方だと思ってましたが、
真に面倒臭い考え方の持ち主の著者だからこそ向き合えたのだな、と妙に納得できる本でありました。

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「それでも町は廻っている 9」 石黒正数

それでも町は廻っている 9 (ヤングキングコミックス)
「それでも町は廻っている 9 (ヤングキングコミックス)」
 [コミック]
 著者:石黒 正数
 出版:少年画報社
 発売日:2011-08-31
 価格:¥ 560
 by ええもん屋.com

こじつければこれもホームズつながりだ(笑)。
歩鳥は探偵になりたいのだし(「ゼリー島事件」では鹿撃ち帽にマントにパイプだったよね?)、
歩鳥を天敵とみなす森秋先生はモリアーティのもじり、
ちょっと前までの著者近影は、ジェレミー・ブレットさんのホームズ風のイラストだったもの。

笑いの中のほんわか感が安心する。
歩鳥の意識してないところで解決編が廻っているのもいつものこと。
それでも歩鳥がいないとダメなのですよね。
紺先輩と歩鳥の「歩く鳥」も好きだけど、
子どものおバカさ全開の「嘘つきリッちゃんの亡霊」が特に好き。
話がつながった時、読んでるこっちも達成感を共有したよ。
人数の謎は気付いてたけど(笑)。

今回はナント、森秋先生がモテているという大事件も発生。
そしてジョセフィーヌの一人称が「おれ」なうえに、
語尾に「ポコ」をつけていないことにショックを受けた。
「ポコ」って、夢の中でのことでしたっけ?

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