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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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8月のまとめ

ヘニング・マンケル上下巻を読んだのってすごいなあ。
いきなりだったら読めなかったかもしれないけれど
ドラマでも見ているエピソードなのでわりとすいすい読めた気がする。

なんといっても「本棚探偵の生還」が大きい。
楽しい冒険エッセイであるのはもちろん、
偶然にも出だしがホームズネタでしたから。
読後の興奮冷めやらぬうちに、NHK BSプレミアムの「シャーロック」ですから。
何かしら縁があったような気がしてなりません。


8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2373ページ
ナイス数:24ナイス

オチビサン  4巻オチビサン 4巻
その日、その季節を楽しんでいるみんなが愛おしい。連載中にも衝撃を受けたパンくいのバンダナの秘密は必見(笑)。
読了日:08月27日 著者:安野モヨコ
背後の足音 下 (創元推理文庫)背後の足音 下 (創元推理文庫)
つらい事件と並行して、自身の健康問題にも揺れるヴァランダーがかっこよくなくて好き。犯人像、世の流れを憂う、これが1997年と10年以上も前に描かれていることに驚く。
読了日:08月27日 著者:ヘニング・マンケル
背後の足音 上 (創元推理文庫)背後の足音 上 (創元推理文庫)
読了日:08月24日 著者:ヘニング・マンケル
本棚探偵の生還本棚探偵の生還
自分がコレクターでなくても、冒険モノとしてたいへん楽しい。今度は七年も待たせないでいただきたい。
読了日:08月19日 著者:喜国 雅彦
100均フリーダム100均フリーダム
私の知らなかった100円ショップの世界。自由だ、自由すぎる。
読了日:08月18日 著者:内海 慶一
カーデュラ探偵社 (河出文庫)カーデュラ探偵社 (河出文庫)
まとめて読むと、彼の正義感や更生のチャンスのライン等一貫しているのがわかってさらによい。ノンシリーズ5編も濃厚で好き。
読了日:08月13日 著者:ジャック・リッチー
パリのお菓子屋さんめぐり―パリジェンヌの愛するスイーツのお店50パリのお菓子屋さんめぐり―パリジェンヌの愛するスイーツのお店50
読了日:08月08日 著者:
VOYAGE! 3―世界のユニークなモノ、たのしいコト探して、いつでも旅の途中VOYAGE! 3―世界のユニークなモノ、たのしいコト探して、いつでも旅の途中
読了日:08月08日 著者:Mrs.f
犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える (光文社新書)犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える (光文社新書)
タイトルはちょっと攻撃的でありはしないでしょうか。しつけを否定しているわけではないのだし。それよりも、パピーミルや早すぎる母犬との引き離し問題の方に訴えかけるものを感じたのだが。
読了日:08月07日 著者:堀 明

読書メーター

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「背後の足音 上・下」 ヘニング・マンケル

背後の足音 上 (創元推理文庫)
「背後の足音 上 (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:ヘニング・マンケル
 出版:東京創元社
 発売日:2011-07-21
 価格:¥ 1,260
 by ええもん屋.com
背後の足音 下 (創元推理文庫)
「背後の足音 下 (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:ヘニング・マンケル
 出版:東京創元社
 発売日:2011-07-21
 価格:¥ 1,260

2009年にWOWOWで放送され、最近AXNミステリーでも放送されたBBC版「刑事ヴァランダー 白夜の戦慄」の3話め、「友の足跡」の原作。
スヴェードベリは何故殺されたのか?
彼が自分の夏休みを使ってまで独自に捜査していた若者たち三人の夏至前夜パーティー失踪事件にはどんな意味があるのか?
真相が見つかるまでの試行錯誤、読み応えありました。
本のほうがかなり恐ろしい犯人像でしたね。
今の世の中を予見しているかのようで、1997年に書かれたものであることに驚きます。

事件にも悩みながら、発覚した糖尿病を認めたくない足掻きも見逃せない。
「糖尿病なのですか?」に「血糖が高いだけだ」ですから。
いきなり食事をスープだけにしたり、血管の中に砂糖がたまっていくのを想像して恐れおののいたり、ヒーローじゃない「おっさん」的描写にはそそられます(笑)。
糖尿病の話題は身近なので「おいおい、甘く見てはいけないよ、気をつけたまえ」と思ってしまいますよ。
だらしないとはまたちょっと違う(違わないかも?・笑)、携帯電話を忘れる、車のライトを消し忘れる、そんなところもまたヴァランダーなのでしょうね。
携帯電話は時代的にまだ慣れていないのかな?と思うべきでしょうか。
そうだ、BBC版で、ヴァランダーの着信音、「けろっけろっ」ってな感じでしたよね。
「電話が鳴った」なんてあると頭の中にあの着信音が鳴りだしましたよ(笑)。

先にも書きましたが、WOWOW放送のBBC版では3作め。
でも小説では7作めなのですよね。
もうちょっと一緒に仕事してるのを見てからの事件であって欲しいなあと思いましたよ。
その分、ドラマの方では「話しかけたかったスヴェードベリを遮ってしまったヴァランダー」が意味を持ってくるのかもなあ、などとも思ってみたり。
それからタイトル。
スヴェードベリという人を追いかける形で話が進むので、
読む前はドラマのタイトル「友の足跡」の方がいいのに…と思ってました。
しかし読後、確かに「背後の足音」であると感じられました。

そうそう、バイバと最近まで付き合っていたらしいことに驚きましたよ。

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「本棚探偵の生還」 喜国雅彦

本棚探偵の生還
「本棚探偵の生還」
 [単行本]
 著者:喜国 雅彦
 出版:双葉社
 発売日:2011-08-03
 価格:¥ 2,940
 by ええもん屋.com

「本棚探偵の冒険」との衝撃的な出会い(ポケミスマラソン、笑ったよ~)、
「本棚探偵の回想」を経て七年ぶりにあの探偵が還ってきた!ということで(笑)。
著者おすすめの「一日一章」を守れませんでした…。
「散財する元手も店もないから大丈夫」と自分に言い聞かせましたよ。
やっぱり読み始めればずいずいと読んじゃいますよ。
本棚探偵は冒険モノですからね。
再びの魔境を訪れ、さらには外国を探訪し、そしてラストは大好きな百閒先生の「阿呆列車」の名前も出てくる列車読書旅、と盛り沢山。
そんなの二分冊、箱入りという姿を見れば容易に察することができますが。
実は、帯にある「こんな時代に無謀な造本!!」にいたく感動し、
実際に手に取りたいへんに嬉しくなり、つぶやいてしまいました。
そうしたらなんとご本人が見つけてくださり、返信をいただきさらに感激、余韻冷めやらぬままに読んでしまった、という次第であります。
大好きな本は買って読むべきである、と実証されたような出来事でありました。
今度は七年も間を開けずに出して欲しいものです。

「冒険」と「回想」は文庫にもなってるんだよ♪
本棚探偵の冒険 (双葉文庫)
「本棚探偵の冒険 (双葉文庫)」
 [文庫]
 著者:喜国 雅彦
 出版:双葉社
 発売日:2005-01
 価格:¥ 800
 by ええもん屋.com
本棚探偵の回想 (双葉文庫)
「本棚探偵の回想 (双葉文庫)」
 [文庫]
 著者:喜国 雅彦
 出版:双葉社
 発売日:2007-10
 価格:¥ 860

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「100均フリーダム」 内海慶一

100均フリーダム
「100均フリーダム」
 [単行本]
 著者:内海 慶一
 出版:ビー・エヌ・エヌ新社
 発売日:2010-06-22
 価格:¥ 1,050
 by ええもん屋.com

「ピクトさんの本」がたいへん愉快だったので、著者の他の本も読んでみたいと手に取ったのがこの本。
100円ショップの謎の商品を次から次へと紹介してくれています。
何が謎って、商品の企画も、製法も、最終的に「売ろう」と判断したこと全てですよっ!
100円ショップでは必要なものを買うことしかしていなかったので、
なんてもったいないことをしていたのだ…と後悔ですよ。
また、著者の商品紹介の仕方も曲者。
芸者シリーズの並べ方など感服いたします。
亀とギョーザもね。
商品の写真を見せて「これは何?」という100均クイズもあるのですが、
2問目など写真の構図も素晴らしく、
解答を見た後何度も出題と解答の写真を交互に見てしまいました。
著者の次なる着眼点に期待大。

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「カーデュラ探偵社」 ジャック・リッチー

カーデュラ探偵社 (河出文庫)
「カーデュラ探偵社 (河出文庫)」
 [文庫]
 著者:ジャック・リッチー
 出版:河出書房新社
 発売日:2010-09-03
 価格:¥ 882
 by ええもん屋.com

あれ、この話知ってる…と解説ページを見てみると、カーデュラシリーズは「クライム・マシン」、「10ドルだって大金だ」、「ダイアルAを回せ」に収録されていたのですね。
「ダイアルAを回せ」は読んでなかったし、
カーデュラでない5つの短編も読めるので問題ないですが。
問題ないどころか、カーデュラを全部まとめて読むと、彼の正義感、更生のチャンスを与える裁量といったことが積み重なるように感じられてたいへんよかったです。
彼の正体をはっきりとは書かずに、
いちいちユーモアポイントとしてチラつかせるのもいい感じですね。
ノンシリーズ5編も、短編なのにかなり引き込まれましたよ。
「無痛抜歯法」、「いい殺し屋を雇うなら」はかなりお気に入り。
気楽に読めて奥深い、この暑い季節にもぴったりの本ですよ。

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