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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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「俺俺」 星野智幸

俺俺
「俺俺」
 [単行本]
 著者:星野 智幸
 出版:新潮社
 発売日:2010-06
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

発端はマクドナルドで隣の男の携帯電話を手に入れてしまったこと。
そんな気はなかったのに成り行きで「俺俺詐欺」で金をせしめる。
この詐欺行為のせいでいろんなことに巻き込まれるのかと想像していた。
が、巻き込まれるなどどいう言葉では説明不能。
「俺俺詐欺」の被害者が自宅アパートにやってきて俺を自分の息子だと言い、不安になって実家に帰ると母親に知らない男だと追い出され、そこには俺ではない俺がいるのだった。
そうこうしているうちに職場の人間が俺を呼ぶ名が違い、俺はそれを自然と受け入れ、またもや別の俺が現れて…意味わからないでしょ?でもホントにそうなの(笑)。
名前が変わっていくことや新たな俺の出現等で想い出してくる別の記憶に、トーチウッドでの記憶操作エイリアンを思い出しましたがこれは誰にも操作されていないので数倍薄気味悪い。
しかも、俺の記憶なのだから偽の記憶ではない。
どこかの俺が経験したことなのだから。
俺達と出会っての居心地良さから一気の増殖を経ての関係崩壊、そして訪れる新たな展開と希望…こうやって一回崩壊させなければどうにもならないのかな?と世の中と照らし合わせてみたり。
行動を共にする相手が俺なのだから、考えていることもわかって居心地がいいのは当然。
しかしそこを超えると、自分のイヤなところが他人を見る目で見えてくるのですよ。
これって相当きつそう。
これだけで私には恐怖小説(笑)。

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11月のまとめ

相変わらずあまり読めておりません。

ハル&チカのコンビ第3弾の「空想オルガン」は、高校の吹奏楽部が舞台。
本当なら青春モノは眩しすぎるから敬遠するのにこのシリーズは好き。
何故なら、出てくる謎が重々しすぎるから。
青春の輝きととても対称的で読み応えあります(笑)。

「台湾自転車気儘旅」の石田さんと出会う人はみんなさりげなく優しい。弱った時に読んだら泣きそうになる。
さくら剛さんは、行った先々でたいてい現地の人と闘っているのでその違いは何なのか?と不思議になる(インドだから?・笑)。
石田さんの他の本にインド旅行のことも書かれているので読んでみたい。
そして、さくらさんを台湾の同じルートに送り込んでみたい。


11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:953ページ

それゆけ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)それゆけ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
ジーヴス視点、よかった。大金積まれてもバーティの元からは去らないよ、面白すぎるもの。
読了日:11月30日 著者:P.G. ウッドハウス
よつばと! 10 (電撃コミックス)よつばと! 10 (電撃コミックス)
よつばはどこまでパワーアップしていくのだろうか。とうちゃん、ジャンボ、がんばれ。
読了日:11月29日 著者:あずま きよひこ
空想オルガン空想オルガン
今回も高校生が向き合うには重すぎる話でしたが、学内だけでなく他校へも広がるパーティーに青春の輝きが見える。
読了日:11月16日 著者:初野 晴
台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ
おいしそうなものが次から次へと出てきて困ります(笑)。そしてなぜみんなこんなにもさりげなく親切なんだ!さくら剛さんの本のインド人と正反対だ。
読了日:11月13日 著者:石田ゆうすけ
木曜日のフルット 1 (少年チャンピオン・コミックス)木曜日のフルット 1 (少年チャンピオン・コミックス)
あれ、紺先輩?(笑)編集さんのフィクションバリエーション、応援します。
読了日:11月02日 著者:石黒 正数

読書メーター

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本は買おうか

松嶋×町山 未公開映画を観る本
「松嶋×町山 未公開映画を観る本」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:町山 智浩,松嶋 尚美
 出版:集英社
 発売日:2010-11-16
 価格:¥ 1,100
 by ええもん屋.com

MXテレビが見られないので指をくわえていた番組が本になるそうです。
11月17日からは、今までに放送された全作品がWEBで公開されるとのこと。
本を読んで、強く惹かれたものを見ていこうかな。
町山さんが解説を加筆されているとのことなので、テレビでは控えたようなことが書かれているのかも?と少し期待。

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10月のまとめ

これまでは読書ブログに張り付けてましたが、更新停止にしたのでこちらで継続することにしました。
先月特に読んでないなあ。

10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1336ページ

なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)
冷静になって考えればね。著者松尾さんがかつてはオカルト少年だったというところに意味あり。
読了日:10月31日 著者:松尾 貴史
のはなしさんのはなしさん
良くも悪くも(笑)全編奥さんへのラブレターっぽい。
読了日:10月28日 著者:伊集院 光
リガの犬たち (創元推理文庫)リガの犬たち (創元推理文庫)
国際情勢を舞台にしているのだが、私的にはヴァランダーの情けなさがツボ。
読了日:10月21日 著者:ヘニング マンケル
からくりがたりからくりがたり
小さいひとつひとつの話には頷けるけれど。ごめんなさい、私には着地点が見えませんでした。エロ拒否というわけではないですけども。
読了日:10月05日 著者:西澤 保彦

読書メーター

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「リガの犬たち」 ヘニング・マンケル

本の感想ブログを更新停止にしたので、本の感想がたま~に登場すると思いますがよろしくお願いいたします。

リガの犬たち (創元推理文庫)
「リガの犬たち (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:ヘニング マンケル
 出版:東京創元社
 発売日:2003-04
 価格:¥ 1,155
 by ええもん屋.com

クルト・ヴァランダー刑事シリーズの二作目。
順番にうるさい私ですが、一作目「殺人者の顔」はスウェーデン製作版をAXNミステリーで見ているので読んだ気になってこの「リガの犬たち」を。
たまたま手に入ったからなんだけど。

海岸に流れ着いたゴムボートから高級なスーツを着た二人の男の射殺体が発見される。
歯の治療跡から、東欧・ソ連からやってきたのかもしれないとリガから犯罪捜査官リエパ中佐を招く。
リエパ中佐が帰国直後に殺され、ヴァランダーが応援を頼まれるところからソ連から独立間近のラトヴィアの内紛に巻き込まれることとなる。

と、重々しい社会情勢が背景にあるのだが、ヴァランダーの情けなさが私にはツボ。
いつも「リードベリならどうしただろう」、「リードベリならこう言っただろうか」と常に病死した同僚のことが頭から離れず、さらには警察の仕事に心が引き裂かれる寸前で警備員への転職さえ考えている。
一作目では別れた妻とのやり直しを切に願いながらも、一方的に恋した検察官にふられていたが、今度はリエパ中佐の未亡人に恋心を抱く。
この普通の人間っぽい不安定さと情けなさが好きだ。
再びラトヴィアへ向かったのも警察官としてではないもの。
警察官として出向いていたら好きじゃなくなっていたとさえ思う(笑)。

WOWOWで放送されたBBC版の印象が強く、頭の中には常にKenneth Branagh。
夜中、急な胸の痛みに病院へ行き「なんともない」と言われるストレスの塊男なのに Kenneth Branagh。
逆だよね。ドラマは原作のヴァランダーそのままだったのだ!
事件の方は、それまでの緊迫感に比べ、最後はあっけない気がしないでもないが、どうやらヴァランダーファンになってしまったようなので(壊れた男好きだから。奥田英朗さんの「邪魔」の妻を亡くした刑事が一番好き)これもまた折を見て読んでいきたいシリーズとなりました。
WOWOWでもまた新作が放送されるのですよね、楽しみ。

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