死なない監察医ヘンリー・モーガンが、優れた観察眼と年の功からくる経験値(200歳超だものね)で警察の捜査に協力するという一話完結型ミステリ。
同じように死なない運命にある2000歳超のアダムに付きまとわれ、不死身になったきっかけの武器ならば死ねるかも?となりましたが…
アダムは自分を死ねなくした武器を探していると言ってましたけど、結局実験はヘンリーで、と運命も他人任せにした感じでした。
だから最終的にあんな目になったのかもしれませんね。
でも、あのまま入院させていたら「この人、年取らないっ!」と病院がパニックになるかもしれませんよ。
寝たままだから時間の流れが違うのか?とか、へんな研究発表に期待したくなりますね。
アダムの人も出たり出なかったりなので、途中あまりヘンリーが死なないとか、死ぬと近くの川に裸で出没とか、忘れかけてました。
それほど、各々のキャラクターがついてからの雰囲気はけっこう好きでありました。
変人ヘンリーと仲良しエイブ、ヘンリーを変人と思いつつも観察眼にも時々垣間見える気配りにも好感抱いてるジョー、変な監察医にジョーの相棒の位置を横取りされても親切なハリソン、おせっかい気味だけど上司をしたうルーカス、みんないい感じでしたよね。
ハリソンの人は、パトロール警官に裸でいるのを見つかったヘンリーにプレゼントあげて歓待してましたよね。
このシーン、鬱陶しがられているのでは?と思っていたヘンリーが意外とみんなに受け入れられているのだとわかって、にっこりできるところでした。
ここらへんからかなあ、このドラマの見方がわかったのって。
これはヘンリーの観察眼だけじゃなく、ホームドラマな味わいを楽しむものだったのではないでしょうか、と。
エイブとヘンリーの会話なんて、やさしすぎてどうにかなっちゃいそうな時もありましたよ。
アビゲイルもそうです。
彼女はどうやって不死身のヘンリーを受け入れられたのかは謎でした。
最終話で、死ぬのと戻ってきたのを目の当たりにしていたということがわかりました。
そのうえでの「かわいそうに」でハグですよ。
すてきな女性と息子にめぐりあえ、ヘンリーはしあわせものです。
アダムにはそういう人がいなかったのだな、とふたりの温度差の理由がわかるようなエピソードです。
そんな理解者が必ず必要だと説くエイブに、とうとう後継者ジョーが誕生するのを予感させるラストでした。
ジョーが信じるかどうかはわかりませんが、あれだけ不審なヘンリーに付き合える人ですから後継者間違いなしでしょう。
もしシーズン2があったなら、ヘンリーの不死身な部分は置いておいて、ますますホームドラマな話になっていたことでしょうね。
残念な気もするけれど、不死身部分が蔑ろになったら本末転倒なのでこれでよかったのかもしれません。
余談ですが、アビゲイルが姿を消してヘンリーが慌てているところに「父さん、落ち着いて」って青年エイブがきましたよね。
少年エイブはそっくりだったのに、この青年はちょっと…と思いましたが、次に出て来た時には「あ、やっぱり雰囲気似てるわ。っていうか、ナンバーズのチャーリーが年取った感じかも」と思ったら!
ホントにナンバーズのチャーリーだったよっ!
あの頃はイケメン扱いだったよな…と、あのドラマではドン兄ちゃん贔屓だったことを思い出しました(笑)。
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