最近流行りの北欧ドラマ、たぶん初お目見えのノルウェーですよ。
WOWOWのHPによると、テレビ放送後大人気で劇場公開もされ、続いて作られたシリーズはテレビの前に劇場公開とか…それはもう映画なのでは?(笑)
見てみようと思ったのは、主人公の吹き替えが東地宏樹さんだというのを見たから。
そう、PBのマイケルでお馴染みのあのお方ですよ。
最近、PBがNHKで放送されるなんてことにも後押しされたかも。
強気な声を聞いても、迷っているふうなのを見ても、マイケルとしか思えなくて困りましたよ。
苦い花
少女カミラが自宅から消えた。
警察が捜査するが、議員であるカミラの母親は探偵のヴァルグに行方がわからない愛人カルステンを捜すよう依頼する。
カルステンが休み続けている会社を訪れると、協力的である陰には何かを隠しているとしか思えず、ヴァルグが会社を嗅ぎまわると…
親に隠れて化学兵器を売っている息子、それに協力しているカルステン。
ある日カルステンが愛人の車で会社に赴き作業中、車で遊んでいたカミラまで連れてきてしまった。
危険な作業と知らずに近づいてきたカミラが参事に巻き込まれてしまったというものでした。
このお兄ちゃんの方、最初っから目が「私が犯人です」と訴えてたように見えたのですが。
弟に先を越されたというのは、お父さんもお兄ちゃんの裏取引を知らないわけではなかったのかしら。
カルステン殺しまでは知らなかった弟がコンテナに入っていく姿も、カミラの遺体が見つかったとはいえその理由の意味するところも、救いナシの結末。
前者は自業自得なのですが。
禁断の果実
ヴァルグは、銀行家ニールス・ハレに娘サラを捜し出すことを依頼され、コペンハーゲンでクスリに溺れ身体を売っているところを保護。
家に送り届けると、隣に住む夫妻が「うちの息子は見つかったのか」と割り込んでくる。
息子のペテルがサラの家出と同じ頃から行方が分からなくなっているという。
成り行きでペテル捜しも引き受けることになるが…
これも救いがない。
クスリの売上金をインサイダー情報で株に注ぎ込んで増やそうとしたペテル。
しかしハレは合併話よりもサラの無事を優先したために、ペテルの思惑は外れクスリの元締めに払う金がない。
そのために殺されたのかと思われたが、これはうわべだけ。
本当はペテルと付き合っていたサラのママが、そんな厄介な揉め事を起こしたペテルを始末したのでした。
もちろん自分よりもサラを選んだことだって原因のひとつでしょう。
おまけに、ペテルの本当の父親は自分の夫であったというからたまりません。
合併会議に乗り込んで暴れたのは、私が付き合ってたのは、あんたの息子かいっ!ってことでしょ。
ニールスはペテルが息子だったなんて知らず、ただ娘がかわいくて、夫婦仲が悪くて、銀行を合併したかった、それだけ。
嫁が暴れてインサイダー取引疑惑までばら撒かれ銀行はクビ、愛するサラは残ったものの…。
ヴァルグは、児童福祉施設で働いていたけれど何かをやらかして職を追われたらしい。
探偵の職務を超えたような、子どもの安否へのこだわりはそこらへんが理由なのかも。
警察には一目置かれる存在らしく、一話めでは意見を聞かれてましたよね。
それは目の上のたんこぶと同意のようで、捜査の先にいつも現れるヴァルグが目障りでしかたないみたい。
ハムレがヴァルグを嫌っているわけではないのは、頭に紙屑ぶつけたりとかでうかがえますね。
きっと立場が違えばお友だちという感じがしますよ。
続いているシリーズでもこのコンビを楽しむことができそうです。
ヴァルグが過去に何をやらかしたのか、そういったことも語られるのなら見たいと思います。
もちろん、吹き替えで!(笑)