映画「パディントン2」、見てきましたよ!
映画秘宝で紹介されていた、
「社会派」の鋭利な爪はもふもふの手足に隠しつつ
という表現もとても気に入ってます。
ルーシーおばさんのお誕生日プレゼント「ロンドンの街並みの飛び出す絵本」を買うため、バイトに精を出すパディントン。
グローバーさんのお店で飛び出す絵本があるのを確認し、また明日頑張ろうと思った矢先、お店に泥棒が入るのを目撃。
追跡するも煙に巻かれ(文字通り)、あろうことか現場にいたことから強盗として逮捕。
裁判でも有罪になり、刑務所へ入れられることに。
果たして、パディントンの運命は?
ルーシーおばさんのお誕生日をお祝いできるのか?
そんな、ハラハラドキドキのストーリー展開です。
内容知っていても問題ないと思いますが、少しも知りたくないという方もいるかもしれませんので以下、少しあけますね。
あ、ついでに購入品を自慢しておきますね。
ホントに、笑って、涙して、パディントンはかわいくて、ブラウン一家はどこか詰めが甘くて、それらがぎゅうぎゅう詰まっていて、素晴らしかったです。
バイトを頑張るパディントンは、この前読んだ本のおこづかい値上げ騒動のことを思い出してしまいました。
ブラウンさんがお小遣いの値上げをしてあげていれば、こんなことにはならなかったのに!と、代わりに逆恨みしてあげましたよ。
お小遣い値上げしてくれていても、飛び出す絵本を買うためにバイトしただろうけど。
ブラウンさんたちは、パディントンのことを一生懸命考えてくれているけれど、どこかピントがずれていて詰めが甘いです。
今回も「冤罪を晴らすぞ!」と決めたらみんながそっちに行ってしまって、刑務所でみんなに会うことを楽しみにしているパディントンのことなんか忘れちゃうんですから。
あの夜の涙は、本当にかわいそうでしたよ。
家族、家を本当に求めているパディントンにはつらすぎる夜でしたよ。
でもね、あの脱獄告白の留守電(パディントンの「プリズン・ブレイク」)、「さようなら」はみんなには聞こえてなくて、「パディントンからの電話だ!」と真犯人の顛末をまくしたててるところで、伝わってるというか、電話だけにラインがつながってるのだな、とほっとしてみたり、ですよ。
最初の方で紹介されていたみんなの日常が、解決に向かって再集結してくるのも楽しかった!(リンゴ飴まで!)
お楽しみ映画はこうでなくちゃね。
終わり方も優しくてステキでした。
私、これまでヒュー・グラントは全くスルーだったのですが、やりすぎ感が最高でした。
吹替えで見たのですが、斎藤工さんも見事にやりすぎ感を踏襲していてとてもよかったです。
ほとんど満足なのですが、カリーさんの扱いはちょっと…かな。
前作では、クマを排除したいけど「剥製にする」と聞いたらかわいそうになって、ブラウン一家に助け舟を出したり、と愛すべき敵キャラだったのに、今回は終始パディントン排除派でしたよね。
カリーさんは排除したいんじゃなくて、利用したいだけの人なのに。
自警団の服(おそらく自前。ケチなのに)は似合ってたけど、行動はカリーさんっぽくないかなあ…と。
パンフレット見て驚いたのが、2017年4月に新作が刊行されていたということです。
マイケル・ボンドさんはその少しあとの6月にお亡くなりになっているので、最後までパディントンを書かれていたのですね。
あのシーン、このシーンと思うことがたくさんありすぎてまとまりません。
ただ、とにかく楽しいよ!とお伝えしたいです。
前作「パディントン」以来の映画館だったわけですが、やっぱり慣れてないと疲れます。
だらけた姿勢で見られないというだけでなく、音が強いですね。
身体の中に響いてくるというか。
これがけっこうきます。
でも、この音響があるからパディントンが時々発する獣の息づかいが楽しめるんですけどね(笑)。