謎の6人組が、街中のものを楽器に見立てて勝手に演奏しては去っていく、そんな音楽テロ事件を担当するのは、音楽一家に生まれたものの音痴で刑事となったアマデウス。
アマデウスは犯人たちに、迫れるのか?
面白かったですよ~、6人組が病院、銀行、音楽ホール外、送電線で音楽を披露していくのが。
あらすじ紹介みても、いまひとつ想像できないでいましたが、第一楽章の「ドクター、ドクター」で「そうかっ!」とたいへんうれしくなりました。
まわりの様子を見計らって演奏開始するタイミングもいいです。
大真面目に楽器以外のもので演奏する姿が、とてもすばらしいです。
第二楽章の銀行強盗も、お札をシュレッダーにかけたのを見た銀行員の絶叫も演奏に組み込まれているようで、大好きです。
音楽テロメンバーと、音痴刑事の追いかけっこなのかと思ったら、「音楽家一家の音痴刑事」というのもテーマのひとつだったようです。
幼少時のプレッシャーやトラウマなのか、音楽が苦手なだけでなく耳血を出してしまうらしいアマデウス。
彼らに楽器にされたものの音が聞こえなくなるという特異な現象も起きて、私的にはこっちテーマは「?」でした。
ただただ、追いかけっこを見続けたかったなあというのが素直な感想です。
最後の、アマデウスの安堵はテロメンバーによって音楽を聴こえなくしてもらったということなのかしら?といまひとつわかってないし。
なんでもこの映画、「アパートの一室、6人のドラマー」という2001年の短編がもとになっているのだとか。
そちらも探して見ましたが、あるアパートに忍び込んだ6人が、キッチン、寝室、バスルーム、居間と場所を変えてセッションを繰り広げるというもの。
アパートの住人が犬の散歩に出るのを見計らってる姿、映画を観た後ではここからもうわくわくしてしまいました。
ただひたすらにやり通す姿に、引き込まれます。
ラストの余韻(?)もすばらしいし。
余談
アマデウスのお母さん、「スウェーデン国家警察」のフルティーンでした。
ちゃんと女性っぽかったです(笑)。