海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。
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マルセルが来るとシャッター下ろす八百屋さん、パンを勝手に持ち出されて苦い顔のパン屋さん、彼らを見てたら、マルセルは町の厄介者なのだと思った。
でも、そこにカフェの女主人も靴みがきの同僚も加わって、マルセルのピンチに一緒になって向かってくれるというしあわせなお話。
みんなの善意があふれていて、パンやら食べ物やらも心配いらず、移民センターの人まで収容されているアフリカ系の老人の弟だというマルセルの言葉を突き返さないのですから。
マルセル自身も、イドリッサをロンドンに送り届けようと懸命。
この人柄が、町の性格そのものなのだなあ、と。
アルレッティの病気がどこかへ行ってしまったのも、この町の力なのかも。
敵となるはずの警視までが、マルセルという人を聞き込みで知るうちに、そんなの無理だろっ!というつっこみの言葉を呑みこんでしまうくらいにマルセルの味方に。
夫を逮捕した警視にカフェの女主人が向ける表情が、町のみんなの心向きを物語っているようで、なんとも言えない気持ちになる。
涙が出てくる感動とは違うけれど、素直にほっとできる。
犬のライカもかわいすぎ。
監督はライカ犬を飼っていて映画に出していたのは本で読みましたが、この映画では名前そのものが「ライカ」とは。
やっぱり愛犬なのかしら?
そして、やっぱりBlu-rayのボックスセット、キートス!!が欲しくなってきた…。
DVDはボックスではなくてバラで出るみたいですけど、特典の短編も見たいじゃないですか。