あるご婦人がバスの運転手を見て驚く。
なんと彼ハリソンは数年前トラック運転手だった時代に、運転ミスで歩道に乗り上げ死傷事故を起こしていた。
刑務所に服役中だったはずなのに、過失とされて経歴に傷のない状態でバス会社に採用されていたのだった。
後、仕事を終えたバスが車庫に帰る途中に襲われ、運転手ハリソンと車掌ジェシカが連れ去られるという事件が発生。
バス会社社長は、昨日遺族がハリソンの採用に抗議に来たと告げる。
この復讐事件だけで一本のお話になってもいいと思うのですが。
ピエロ恐怖症事件は必要だったのかな?すごいあっさり解決してたし。
警部が財布を盗まれた話もどうだったのだろうか。
暗証番号メモを財布にしのばせているって、警官として問題アリだ。
まあ、デントン署は重大事件から日常の揉め事までいつも大忙しというのが小説のスタートだったので、そこを受け継いでいるのかな?といまさら思う(笑)。
バス運転手への報復事件はひどかった。
いくら過失でも同じように車を運転する仕事に就くハリソンの神経もわからんし、最後の最後で「ハンドルがすべったのではなく、携帯電話を見ようとした」と白状してるのも。
「携帯見なければ大丈夫」と自信があったのか。
あの態度を見てると「自分には運転の仕事しかない…」というのはうかがえないなあ。
監禁場所を突き止めて乗り込んだところは、一人車の見張りとしてその場に残したのを評価しますが(ウィーン警察は見張りをつけなくて犯人逃しちゃったからね)、具体的な居場所を問い質さずに引っ立てるだけの警部には違和感でしたよ。
これじゃ、マーシュが捜査方法で意見したからデントンに左遷となったというのも一概に彼女を責められない、そんな気がしてくる。
その後の展開ありきと承知はしてますが(笑)。
車掌のジェシカはとんだ巻き添え被害者。
お付き合いが広かったのは犯罪なわけではないし(社長が大急ぎで彼女との写真を処分してるの笑った)、別れたつもりの恋人が半ストーカー状態だったのも愛されていたが故(ホントか?)、そしてインシュリン注射が必要なのに薬なしで監禁され高血糖昏睡状態、こんなひどい扱いされるなんて気の毒すぎ。
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