笑う男ひどい話でありました。
似たようなエピソードが「ホワイトカラー」でもありましたが、あれはいつ移植が必要になるかわからない自分の腎臓ためでもあったので…だからといって擁護する余地はなし。
「ホワイトカラー」であえて擁護ポイントとをあげるとすると、 腎臓を患っていたのはベイリスだったということでしょうか(笑)。
#1の犯人射殺がアタマから離れないヴァランダー。
友の助けを断り、それでも放っておけずに戻っても時すでに遅し。
友のためにと始めた捜査で再会した元警官、無関係の一般人を撥ねてしまったことでクビになった彼は復職を願って全面的にヴァランダーに協力するが…。
「復帰だな」の彼の最期の言葉を自分のことと受け止めたラストの表情はいいものでした。
元警官の遺志を継ぐじゃなくて、自分の心に区切りをつけたふうでしたよね。
五番目の女深い怨恨。
自分とは無関係の男たちを、同じ苦しみを体験したものとして復讐の女神とでも化したかのよう。
殺された男の関係者は一様に「ほっとした」「悲しくない」ですから。
それでも埋まらない憎しみを「終わったのだ」と受け止めるも、自らの腹を撃ち抜かれてしまい泣き崩れるヴァランダー。
#2のラストは凛々しかったので、こちらのほうが私のイメージする彼っぽい。
自分から施設に入ったものの、死期を悟り自宅での死を望んだお父さんとの関係がいちいち心に触っているようなのもよかった。
こんなに悲しいのにほっとしている自分もいる。
それが彼女たちの「悲しくない」を聞いてぐさりぐさりとくる。
これこそ私の見たかった彼のような気がする。
まだ外せない指輪に前妻がうんざり気味なのも、新しい家族を見つけろと言われて「犬を飼う」との強情ぶりも、とにかく深読みせずにはいられない背景が好きだ。
ホントのラスト、父親の墓参り&前妻への区切りと指輪を外し、事件で知り合った女性と歩み出すのは新展開?
事件関係者に一方的に恋してつらい結末を迎えるところが好きだったんだけどなあ。
ところでヴァランダーの携帯電話の着信音。
けろっけろっけろっ、と聞こえてかわいいんですけど(笑)。
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COMMENT
無題
猫じゃなくて犬なんだなあ〜彼には猫の方が合うかもよ?散歩しなくていいし。
光の使い方がとてもうまいと思います。絵作りが相当凝ってる。
それにしてもマーティンソン、かわいそ。一生懸命やってるんだけどなあ。
Re:atsumiさん
あの音がしてるのに聞こえてくるのは殺人だの、お父さんのことだと思うと、たいへんに微笑ましい気分になります。
見つからないということは、スウェーデン限定なのでしょうか?(笑)
糖尿病の自覚があるからあえて散歩の必要な犬を選んだのでは?と考えてしまいました。
深読みしすぎでしょうか。
>光の使い方
引きの画面がいいですよね。