たいへんにお気に入りである
「刑事の墓場」の続編だと思っていたら違いました。
主人公八神は警部補から警部への昇進時、県警本部の鑑識課配属となるのですが、鑑識のような専門性の高いところは職人の修行と同じで途中からの参入などありえないと思っていた。
下っ端から始めるならともかく八神は警部、いくつかある班のひとつの長なわけですよ。
まあ警部が下っ端なんて有り得ないですけども。
そんな導入だから、経験豊かな部下と初心者上司の軋轢、実は昇進に見せかけたイジメなのでは?(やっぱり「刑事の墓場」を引きずってる・笑)等を期待したが、そんなものではありませんでした。
経験が浅いからこそ慎重に手順を大切にする八神が(ウィーン警察のヒト刑事は見習え!)、ああなってこうなっていくそういう物語。
ラストは「これがあの八神なのか…」と呆然としたが、父親の言葉を辿った結果と思うと納得できるような気がする。
「はらわた」は「はらわた」、そういうことなのです(笑)。
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