ニューメキシコで相次いだ女性失踪殺害事件。
彼女たち三人は十代後半で何らかの中毒を抱えた金髪娘だった。
一番最近の遺体を調べると出産直後に殺され捨てられたことがわかり、最初の被害者を改めて調べるとやはり出産をしていたことがわかる。
DV夫、死産、乳癌治療…と夫婦を狂気に駆り立てる要因がかさなり、その暴力性に加えて、この手に抱いているはずだったマイケルが欲しかったという痛みを強く感じる。
女の子は教会の前へ捨て、すでに5年前の拉致で「マイケル」を授かっているのにまたもや「マイケル」を産ませていることから深く病んだ心が見えるよう。
最初の被害者の産んだ女の子サラをめぐる今の両親と被害者の親(サラの祖父母)との関係がなかなかでした(なかなかって何だ?・笑)。
アメリカのドラマ(小説でも)は特にこういう時、血縁重視で不法な手続きで親子になったとはいえ不自由なく幸せに暮らしていても、引き離されて少しでも血のつながりのあるところへと連れて行かれることがよくあるわけで。
でも今回、おばあちゃんの方が冷静で、サラが幸せに暮らしていること、両親もちゃんとした人であること、見知らぬ血縁の元へと連れ帰ることのリスクを気にかけているのは新鮮だった。
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の原作
「愛しき者はすべて去りゆく」で、主役カップルがこの話題でかなり強烈な仲違いをする。
あの辛さから比べると、親であることは譲れないけれど祖父母の存在は受け入れたいという両親も、それを快く承諾する祖父母も奇跡だ。
きっとこの祖父母はマイケルを大切に育ててくれると思う。
子どもたちをめぐる大人の落ち着きといい、犯人女性へのモーガンの気遣いといい、クリミナル・マインドにしては妙に希望的なエンディング。
しかしチームにはホッチの降格でモーガンがリーダーへというへんてこな人事が待っていました(BAUを守るためのホッチ策のようですね)。
「(リーダーとしてのホッチを)疑問に思うことはあっても尊敬している」というモーガンの言葉はよかったですね。
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