辺境作家の著者が腰痛と闘った2年弱の記録である。
幸いなことに私の場合は、腰痛というのがおこがましい程度のものしかない(肩こりはかなりひどいが)。
同じ姿勢を続けたらハリが出た、ちょっとへたった靴を履いてしまったから等々理由もわかっているし、そのうちになんとなく治るという経験しかない。
しかし高野さんは整形外科の診断にも、整体、鍼治療にも振り回され、たどり着いたのは「心因性腰痛」。
薬の副作用と医者の突き放したような態度に自棄を起こして水泳に没頭したら光が差してきたというのは高野さんらしくてとても好きな展開。
水泳に今までの先生方の数々の教えを当てはめて、「どれもが間違ってはいない」とまとめられるのもいいですね。
最後には気功師にお世話になってるのも含めて。
この後高野さんはサハラマラソン走ってるし、めでたしめでたし、か。
この本の少し前から「代替医療のトリック」という本を読み始めた。
なんとなく高野さんの腰痛放浪とかぶるようなところがあり、非常に興味深い。
鍼治療のこともあるし。
中国が始まりだと思っていた鍼治療だが、
最古の証拠はヨーロッパで発見された遺体(5千年前のものらしい)というのは驚きだった。
中国人は譲らないらしいけど。
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