鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法について検証を添えて有効かそうでないかを解き明かす、センセーショナルといえる本。
ハーブ療法のいくつかに効果があるかも?程度でそのほとんどがプラセボ効果以上のものは認められないとか
腰痛以外のカイロプラクティックに至っては害悪とまで書かれているのはショックである。
マッサージの類も、腰痛には効果が認められることも、程度らしい。
ということは整体で効果がなかった
高野さんはやはり心因性腰痛だったのか?と思えてくる。
付録で「代替医療の便覧」として上記四つ以外のアーユルヴェーダ、マッサージ、サプリメント、吸い玉、指圧、催眠療法等々、様々なものについても簡単に検証と結論が示されているのでここを読むだけでもためになる、というか複雑な気持ちになる。
代替医療に依存していたり信奉者ではないつもりだが(サプリメントをこの中に入れると微妙)
ふつうに医者にかかっているのに改善されない人が頼りたくなる気持ちもわからないでもない。
しかし代替医療にのめりこんで適切な治療の機会を失ってしまう可能性を考えると…。
これも病気は医療によってのみ治療可能という大前提あってこその考えだし。
その医療で改善が見られないから最後の手段として縋る人もいるわけで…
でも検証によって「効果なし」なことに縋った結果、高額な治療費を払うなんて追い打ちだし…
と、堂々巡り。
Ⅵ章にある「効果が証明されていない、または反証された医療を広めた責任者トップテン」もとても興味深い内容。
著者は、代替医療を取り入れたい場合は主治医に相談し、可能であるならば治療の機会を逃さない道だけは残しておくように、とも言ってることから、全否定ではなく、気持ちよさリラックスが得られる程度のことならいいんじゃない?と受け止めたいのですが、よろしいでしょうか。
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