1990年代に香港芸能界で四大天王の一人として大活躍したアーロン・クォック。
歌い踊るピカピカのアイドルだった姿は知ってるけど、映画はたぶん初めて。
それがこんな香港映画テイストと今風なサイコがぎっしりつまったアイドル映画というのは幸か不幸か…(笑)。
血が飛び散るわ、残酷な描写の連続、入れなくてもいい音まで…これは香港映画の持ち味ですね。
そして、事件の記憶を失くし、自分が犯人かもしれないという疑い、それに苦悩するアーロンのアップもこれでもかっ!と大サービス。
1965年生まれですから46歳、この年齢になってもアイドル的なカメラワークに耐えうる容姿はさすがです(2009年の映画だから43~44歳?)。
あんなに苦悩して精神的にも追いつめられているのに、おしゃれヒゲだけはいつも健在だもの、「アイドル映画」と言いたくなりますよ。
さて、感想ですが、何を書いてもネタばれです。
見る前にネタばれしてしまったので未見の
「エスター」では…?そう途中から思ったらその通りだったようです(笑)。
それまでのアーロンが自分に対して疑心暗鬼になっているのは非常によかったのですが、チャイチャイが真相を語り出したのは興冷め。
語るというのを利用した説明でしかなかったよ。
アーロンにしか見えていないのでは?と思われたホームレスの正体まで教えてくれる親切な説明だったのに時系列とか首を傾げちゃうし。
養子先で子どもを売っていたのは入院の後なの?先なの?
病院脱走してアーロンへの復讐の資金稼ぎのためだったのかしら?
「東南アジアに6人しかいない病気で研究対象」と言ってるのに、行方くらまして追跡ないのかな~?、
正式な養子縁組なのに病院絡んでないのも信じられないし(笑)。
そういうところを相殺できる勢いを持つのが香港映画なのでOKですけれども。
刑事が「自分が犯人かもしれない」と苦悩するサスペンスだと思ったら途中からサイコでした。
振り返ってみれば、嫁、子ども、妹に「家からでるな!泣くな!俺を信じろ!」と刃物持ってる時点でサイコだったな(笑)。
家族も同僚も、どうして彼を病院に入れないのか不思議だったもの、ラストは「ようやく…」とちょっと安堵してみたり(ウソ)。
刑事の自宅にしては立派だな、夫婦どちらかの実家が金持ちだったのか?の想像も、しっかり説明ついたのは笑った。
これまで好んで見てきた香港映画と違って、アーロン夫婦の生活が妙に洋式だったのは新鮮でありましたね。
というわけで、製作側からは怒られちゃうかもしれないけれど、私的にはたいへん楽しい映画でした。
PR
COMMENT
惚れました
というわけで、それだけで見てよかった映画なんですが、アーロンの美麗具合にすっかり心を奪われ、ストーリーの突っ込み箇所をスルーするという失態を演じた私です。
あっちの混沌として世界では、チャイチャイが何をしてもOKなんだろうと勝手に理解していました。
病院に入ろうが、抜け出そうが、子どもを売り飛ばそうがきっとアリなんだろうと。汗
チャイチャイは本当に子どもなんでしょうか。もしかして本当に40のオヤジだったんじゃないかと思ってしまう始末。。。すっかりはまりました。
チャイチャイを溺れさせようと海に入るのに、しっかり素敵な水着を着ちゃうクォンに惚れました♪
Re:惚れました
あの顔に騙されますが、けっこう「?」な映画でしたよね。
でも、勢いがあれば許せるのが香港映画、
そこはクリアしていたと思うので大丈夫です。
つっこみ箇所を探さないと見られない私がどうかしているのだとも思います。
チャイチャイの子は、ちゃんと育っているのか心配になります。
本当に成長していなかったら…と期待と不安が入り混じってますけど。
>しっかり素敵な水着を着ちゃう
ここ、ドレスアップと呼ぶのがふさわしいような気がしました(笑)。