「不意打ち」に続いてWOWOWのトラウマ映画館で放映されたモノ。
アフリカで白人の象牙乱獲をガイドする男(彼も白人)。
彼は「原住民へ敬意を払え」と諭そうとするが、白人たちは聞く耳を持たない。
我々を踏み躙ったと怒った原住民が白人たちを取り押さえ、処刑する。
ガイドの男も取り押さえらるが、裸にされ(すっごい筋肉!)「走れ」と野に放たれる。
原住民による人間狩りゲームの始まりだったのだ…という映画。
ゲームだったのに、ガイドの男が生きるために追っ手を殺したところから本当の人間狩りへと変身。
原住民が走るのに疲れて倒れるのに、ガイドはどんどん知恵を駆使して場に適応していく姿が対照的。
水を飲もうとしていたら、追っ手が枝を踏む音を聞いてビクっとする姿は適応早いな~ってちょっと笑ったけど。
人間狩りという残酷な流れの中、途中ガイドは村を襲撃されるのを目撃し、なんとその中に飛び込んで子どもを助けたりする。
今、あんたそれどころじゃないでしょ!というこっちの心配も知らないで(笑)。
滝壺に飛び込んで逃げきったのを、さっきの子どもが助けてくれて、食べ物をふるまってもらったり、歌をうたったり、というのも最小限の言葉で守る、感謝、といったことが十分に伝わってくるのだ。
ガイドが逃げる合間には野生の掟、狩るもの狩られるものの映像が挿入されるが、どちらもセリフがないのになんと雄弁なことか。
この映画、人間狩りとそこに至る部分は確かにトラウマ映画だろうが、私には感じる映画として見てよかったと思えた。
ただ、ラストの追っ手が迫ってきてもうだめた!となる時。
白人居住地(?)が見えそこから原住民を追い払おうと銃を手にした人たちがやって来るのですが。
ガイドは「これで助かった」と追っ手の方を振り返り、追っ手のリーダーはガイドと目を合わせるとお互いの健闘を讃えるかのように、頷いてみせて去って行くのですよ。
これ、どう受け止めたらいいのですか?
やっぱりこれはガイドのことは「よき人」と認めていて、
逃げ切ったらそれでいいよ、というゲームだったということですか?
ラストこそがトラウマかもしれない(笑)。
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COMMENT
No Title
私もWOWOWの「トラウマ映画館」特集は4本共観ましたが、このラストは衝撃的でした。
これは「散々殴りあった後に友情が生まれる」と言う男特有のあれですかね?
確かに有る意味トラウマになりそうです(爆)
Re:No Title
こちらこそご無沙汰しておりました。
あみさんは4本ともご覧になったのですね。
私は昆虫はパスです(笑)。
あとは「質屋」がまだ残っておりますが
「裸のジャングル」でこんなトラウマを残されたとなってはいろいろな意味で楽しみですよ。
ラストの衝撃は是非、多くの方に見ていただきたいと思いました。