珍しく見ている日本のドラマ「デカ黒川鈴木」の原作。
飄々としているが観察眼の鋭い黒川(ドラマでは板尾創路さん)、おバカさんを絵に描いたような白石(田辺誠一さん)、真面目な赤木(田中圭さん)の三人が、ふだんは平和な田舎町で起きた事件を解決していくというお話。
本は買っておいたのですが、先にドラマが始まってしまい慌てて読み出す始末。
それが功を奏したのか、キャラクターがつかみやすくてあっという間に読んでしまいました。
話が進むごとに、黒川の奥さんの存在が増してます。
おバカな白石にキレるにはそれなりの家庭でのストレス(?)もあるのだな、と納得のいく壊れかけに思えました。
3話までしか見ていないドラマ上では、まだ黒川はそれほどへんではありませんが、本ではかなりいい感じです。
あとがきで著者は「黒川さんのポジションが弱くなってきた」と書かれておりますが、その困ったような壊れかけの感じが私は好きであります。
奥さんに対抗しようなどと思わずに、このままいい感じで困って欲しいなと思います。
おバカさん刑事白石役の田辺さんもいいです。
「~じゃなくね?」とか今風の若者言葉を使うのですが、どうも違和感あり。
使い慣れていないイントネーションのせい?と思ってましたが、発声だと思います。
抑揚の少ない平板な言葉をしゃべるには発生がよすぎるのだと思います(笑)。
どうでもいいことなのですが、ドラマ第1話のわさび泥棒の話。
子どものいない夫婦が養子をもらうのに何故に女の子?と不思議でした。
が、原作はそんな話ではなく、ドラマ制作上のことなのだなと納得がいきました(笑)。
というわけで、続編の「田舎の刑事の動物記」も黒川さんの、VS嫁、VS白石、VS事件を楽しみたいと思います。
そうか、黒川さんは忙しすぎるのですね。
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