路上で出会った犬たちの写真とエッセイ。
表紙の彼(彼女かもしれないけれど)のナイトぶりが実に可愛い。
「アジワン」、「犬を旅する」に漂う雰囲気と近いかも。
ワンコたちの生活感あふれる様子と、その生活を当て推量する文章が軽快。
小屋の前にある座布団、屋根の上に陣取る姿、出入り口が二つある理由、等等、想像が膨らんで愉快じゃないですか。
また、ほとんどが犬種を特定できるようなワンコではないのも魅力のひとつ。
写真から受ける生活スタイルから、生まれた経緯なども探れそうな気がするし。
これはちょっと前の本なので、今だと完全外飼いはかなり少なくなってきたし、それ故に不思議なミックスちゃんも少ないだろうから、ある意味貴重な資料と言えるかもしれない。
そして巻末にはワンコ好きで有名だった方のあとがきが。
未だに彼女がワンコを遺して、というのが信じられないのですよ…。
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