ドラマや映画で見るおやじたちはみんなピカピカしている。
しかし、この本には本当のおやじがいる。
どのページからも、加齢によって強くなった体臭が臭いたつようだ。
人間臭いとはこういうことだとさえ感じられる。
そんな中でも、表紙と「酷暑・二」の麦わら帽子に首タオルのおやじは珍しくさっぱりと清潔感溢れている(と私には見えた)。
で、表紙のおやじにつけられたタイトルは「食後(ヨウジ・一)」。
食後に爪楊枝を使う姿が、しーっ、しーっ、と音が聞こえるようなものではなく、
静かに歯のお掃除をしていますという感じでかわいくさえある。
それなのに、実は皿をじーっと見ながらであったとは!
言い訳をすれば、表紙には帯がかかっているのでおやじの視線の先に皿があるなどとは気付かなかったのですよ!
裏切られたような気がしながらも、優雅でさもしげ、同時に両極を醸し出すとは逆にポイント高いかも(笑)。
以前、「ご老人の性別の見分けがつかない」と言う相談事に「耳毛を見なさい、あるのがおじいさん、ないのがおばあさん」という回答を聞いた。
この本の耳毛率が高いのはやはりそういうことなのだろうか。
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COMMENT
うちのスタッフさんに薦めてます(苦笑)
これはかる〜くぱらぱらできるんで、回し読みしてよって。
ほんと、こういうオジサンいっぱいいます。東京の地下鉄よりもお茶の間度が高い当地の市営地下鉄や、さらにだらだらになる実家付近の私鉄車内とかいくと、もうなんといいましょうか、全開ですよ。わたしゃ、目をふさぎたくなる。。。
これを書いてるのがあのびじーんですからね!
そういえば映画「かぞくのくに」の監督さんも内澤さん系?の美人です。
Re:うちのスタッフさんに薦めてます(苦笑)
これも愉快でしたよね。
イラストだけでなく、コメントで一作品なのできちんと開いてながめて欲しいですね。
でないと、私のように表紙だけ見て失敗しますから。