8月のワンダフルサタデーでS1一挙放送されていたものがREX枠で毎週放送となりました。
前後編なのに諸事情で1話を見た後にかなり間が空いてしまいましたがようやくようやく1エピソード終了。
「感動!事件簿」のせいで教訓めいたドラマなのかな?と敬遠していましたが、ワンコ濃度が不足している今、見るしかないかな!と。
聴覚障害をもつスーがFBIに職を得て独り立ちすることに。
希望に燃えて初出勤するが与えられた仕事はいわゆる障害者枠。
もっと能力を生かしたいと人事部をたずねるが、引っ越しがあったためにそこにいたのは捜査班を率いるジャック。
スーの能力を評価するジャックは彼女を捜査班に迎えるのでした。
ビデオから対象者の取引を読み取るも、捜査官でないスーとチームの疎通がうまくいかずに…そんな導入エピソード。
親友の死も自分の責任、捜査の失敗も自分の責任、と何もかもしょい込むスーがちょっぴり鬱陶しかったのですが(笑)、親友の死のことを聞いていたジャックが「捜査の失敗は僕が君を捜査班いいれたから」とスーの言葉を逆手に取るような言葉でたしなめて救われました。
決してスーは障害を理由にいじけているわけではないですよね、むしろ前向きで。
だからこの捜査の失敗も、「見習い新人がはりきりすぎた」、それでいいのです。
ショーウィンドーの外にいたスーを目覚めさせたジャックはかっこよすぎです(役として)。
どうやらスーと惹かれあっているようですが、ジャックには彼女がいて…と今時珍しい純情設定、いきなり意味不明な裸が出てくることもなさそうで安心して見ることができそうです。
実在する捜査官がモデルで、演じるディアン・ブレイさんも聴覚障害者なのですね。
耳が聞こえないだけで他は全くふつう、しかしそれは私たちが想像できないくらいに情報量が違うようです。
学校で先生が黒板に字を書きながら喋ると何が起きているのかわからなくて困惑するというシーンがありましたが、これは授業だからなおさらです。
意識せずに何気なく流れている会話や音から私たちはかなりの情報を得ているのですよ。
耳が聞こえないと、何か情報を得るには常に意識をするわけですから、無意識に入ってくるものがないというのは想像の域を超えます。
知的障害がなくとも生活経験の少なさから「どこか違う」と思われてしまう人が多いことも現実とか(
この本読むまでそんなことに思い至らなかった自分の無知を恥じました)。
そうならないよう、そう思われないよう、心を鬼にしてスーにたくさんの経験をさせたお母さんもすごいです。
旅立ちの時、お母さんとスーにぎこちなさがあったのはそういうことが根底にあるのかもしれないですね。
全く知らなかった世界と出会い、お母さんとの関係ももっとほぐれてくるのかも。
で、スーの相棒リーヴァイくんですが…か、かわいい♪
ペロッと出た舌のワンポイントもチャーミングです。
聴導犬という仕事を持った犬なのに、おっとりした表情でこっちもにっこり顔になります。
それなのに、パイロット版でいきなり被弾!
あとはお決まりの人間の救急病院に運ばれ「犬は入れませんよ!」、「この犬を助けなければ君は仕事を失うぞ!」(笑)。
ついでに、あの病室は特別室だよね、FBI御用達かしら。
きっと次回は元気な姿を見せてくれることでしょう。
CMではみんなが仲良さそうに見えたのですが、パイロットではまだまだなのですね。
ルーシーが言っていたように「障害のある友だちは初めて」というのがみんなの本音なのかもしれません。
そう正直に言えるルーシーはかわいかったです(リーヴァイほどじゃないですが)。
派手派手な展開はなさそうですが、どんより重くもなく、スーとリーヴァイくん、そしてチームの成長を素直に見守りたくなりますね。
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COMMENT
No Title
強いて不満を言えば、リーヴァイがスーの“相棒”と言える程の出番が、今のところ少なすぎるという点なのですが…徐々に、これから、わんこ成分が増える事を祈ります。ルーシーは、実に良いキャラですねえ。ルックスも素敵ですが、真の“性格美人”というか。
リーヴァイ君被弾、人間の病院へのくだりは「ああ……
これって伝統なんだな」としみじみ感じ入ってしまいました(笑)。
Re:No Title
ウィーンの彼らは、メインの刑事たちもどこかへんてこりんですからね、こちらの健全ぶりが多少気恥ずかしい気もします(笑)。
まだ2話まで(というかパイロットだけ)しか見ていないのですが、以降もリーヴァイの出番は控えめなのですね。
聴導犬という役ですが、癒し系でかまいません。
寝そべっている姿だけでも見せてくれるのならそれでかまいません。
被弾手術後、人間ベッドに毛布かけて横たわる姿は、画面停止してしばし見惚れました(笑)。