どうやら著者の本は全部読んでいるようなのでこれにも手を出さないわけにはいかないな、と。
昭和の初め、養父(やぶ)院長が骨を折って精神病患者を受け入れる理想的な施設をと立ち上げた葦沢病院。
そこに新任医師が赴任してきて、彼の回想のようなかたちで話は進む…。
枝葉とも思われるところも重厚で、無知な私には難解だったりするが、これがまた何故だか止まらない。
シャッターアイランド臭を強く感じながらも(違ってましたけど・笑)読み進めるしかないというこの不思議さ(あまりにもの長編なので一気に読んではいないけれど)。
登場人物の誰もが何かを抱えていて、妖しい雰囲気満載。
その妖しさに惹かれて読みぬいた、という感じ。
結末的には、予想もできたし、そうでもなかったとも言えて、とにかく不思議で妖しい体験をしたような気がしてなりませぬ。
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