今までまったく見たことなかったのですよね。
先日のWOWOWでのダニー・ボイル特集で見ました。
思わぬことで大金を目の前にして道を踏み外していく男女3人。
オフにはバカ騒ぎを楽しむが、ふだんは会計士、記者、医者と世間様に胸を張れる仕事を持っているのですよね。
新しく住人に加わった男が部屋で死に、荷物を漁ったら大金が出てきたからさあたいへん。
男の素性や金の出所よりも、金をもらうかもらわないかにこだわったために3人のバランスもそれぞれの精神もおかしくなっていきます。
一番壊れてしまったデビッドを演じるのがクリストファー・エクレストン。
「できないっ!」と言っていた死体損壊遺棄に加担してしまってから、屋根裏に立て籠もったり、金の追っ手を躊躇わずに処理したり、最初に乗り気だった二人が引くほどの変貌。
退屈と表現されがちな会計士の中でもさらに真面目っ子のデビッドだからこその壊れ道のようでした。
いやがっていたのに「穴が浅い」、死体が見つかったら「だから穴が浅いって言っただろっ!」とどこまでも真面目でした。
ビルボロー警部として迎えた最期、似合わないポロシャツ姿に絶句しましたが、ここで見た丸首トレーナーよりはポロシャツの方がいいな、と思えました。
今はいい具合にお年を重ね、なんでもOKになってよかったですね。
最後、医者の女性に肩口を刺されながらもニヤッとしていたアレックス。
その表情を見ながら、「この人ユアン・マクレガーにそっくりだよね、全然見ないのはそっくりすぎて需要がないからなのだろうな、同じ時にいるなんて不運だったな…」と思っていたら本人じゃないっすか(笑)。
最初に名前見ていたはずなのに、まったく失念。
大丈夫か、私。
これは…。
妄想のシーン、「スコットランドで一番最低のトイレ」は…(泣)。
妄想は泳いでいたことだけでトイレはそういうことなのでしょ?
ああ…、一番の恐怖シーンでした。
いや、やっぱりクスリを抜くために自宅ベッドで見た天井を這う赤ちゃんでしょうか。
とにかく映像のインパクトは果てしなく大でした。
クスリに溺れ、仲間とおもしろおかしく生きるレントンが突然仲間を裏切って大金持ち逃げして終わるわけですが、レントンがあの金もって「シャロウ・グレイブ」のアレックスになったのではないでしょうか。
だから刺されてもニヤッとしていたのだな、
ならば新住人が残した金をいただくことに積極的だったのもうなづけるような気がする。
相手はポン引きとケンカ中毒、組織力はないから探し出されなかったと、納得さえしてしまいます。
ケンカ中毒のロバート・カーライル、怖かったですね。
あんな細い身体で一番暴れるって。
飲んでたグラスを後ろに放り投げて騒ぎが起きると、さあっ!って感じで「彼女にグラスを投げつけて怪我させたのは誰だ~?」とやる気満々、キケンだ。
え~と、2本とも日本に初紹介された頃に見たかったなと思いました。
もちろんきっかけを逃したのは自分なのですが。
でも「シャロウ・グレイブ」を見ることができてよかったです。
「トレインスポッティング」がイヤというわけではないですが。
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COMMENT
何年前なんだろ?
私って本当に映画ばかり見てました。映画見ることが仕事みたいでしたね。
Re:何年前なんだろ?
ホントにそれが正解だなあと思いました。
しかしどんな形でも一度は見ておいた方がいい映画ですよね?
と今さら見ている自分を擁護してみたり(笑)。
一昔前の映画なのでみなさん若い!
イーライ・ストーンの人なんて名前見るまでわかりませんでしたよ、ってユアン・マクレガーわからない私に言われても…ですね。
そうそう!ジョニー!
Re:そうそう!ジョニー!
最後に名前を見るまでまったく気づきませんでしたけど。
スラムドッグミリオネアも見てないですねえ…。
あ、28日後は見ました!
エクレストン見たさだったと思います(笑)。