廃墟となった遊園地は秘密の動物霊園だ、そんな噂を聞きつけて墓守の青年をたずね、愛する「家族」を埋葬してもらおうとやってくる人たち。
しかし、そのためには一番大切なものを青年に差し出さなければならないのだった。
そんなファンタジー。
いくらハルチカシリーズのファンでも、これは読んではいけなかったかもしれない。
話にあまり入っていけずに、自分だったら何を差し出すか、そんなことばかり考えてしまった。
別れから5年以上経つのに、まだ骨壺を手元に置いているのはそんな霊園を待っていたからなのではないだろうかと意識の錯覚さえおきる。
火葬してあるとダメなのかしら…、一番大切なのはまさくんだから差し出せるものなんてないよ…、と泣き出しそうになったくらい。
確かにそろそろ心が不安定になる時期、そんな時にこの本を読もうなんてことが間違っていた。
不安定期に入る、それを忘れていたことに罪悪感さえ覚えてしまった。
なので、今日はうちに来てくれた日でも命日でもないけれど、大好きだったささみを買いに行こうと思います(笑)。
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