かつて息子と嫁と共にMI6で東ドイツから西ドイツへの逃亡者を助ける任務についていたフレイザー卿は、今では自分の葬儀のリハーサルをするような変わり者。
住んでいるアレンビー・ハウスを生活維持費のために、MI6のセイフ・ハウスとして提供することに了承する。
そこにやってきたのはフレイザー卿とは反りの合わないラーキンだったが、彼がクリケットの試合の直後に獣に噛まれたような痕を遺して死亡する。
羊番をしているセスが、羊が獣に噛まれて死んでいることを報告していたことから、ミッドサマーの伝説では?と疑われるが…。
警部の隠された過去が!
MI6だったとは驚きです。
しかし、幸か不幸かスパイとしての力を発揮する機会はなかったようです。
これだけでも驚きなのに、クリケットの審判に夢中な姿も意外。
いうなれば草クリケットでしょ?
それなのに細かなことにこだわって非難轟々。
「私に頼んだのは君だ」とジョーンズ君に開き直るのも、合間のティータイムでお菓子山盛りなのも、お茶目でした。
そんな警部でしたが、殺人事件が情報機関のものとなると警察上層部からストップがかかりご機嫌ナナメ。
独自の捜査網を非難され、署長に呼び出し喰らって勢いで「辞める!」と言ってしまったようですね。
勢いで何かをやらかしてしまうというのも警部の意外な一面。
辞めたと聞いたジョイスが迷惑そうなのに警部は気付いていたでしょうか(笑)。
で、事件の真相は東ドイツからの逃亡を手助けしていた頃の裏切り者たちに、フレーザー卿の息子の嫁が復讐したというものでした。
セスが演じていた「伝説の獣が羊を喰らった」に便乗して、博物館から骨格標本(ホンモノ?)を盗み出して刺殺した後に噛み傷を残していたという…コレ、REXにもあったよね?(
S5 #1「レックスの裁き」)湖に嫁の死体を沈めてあるから人が来ないように物騒な事件を起こしていたというやつ。
あれは骨格標本そのままぱっくりとやらかしていたみたいで、「それはないだろう」と思ったような覚えがあります。
さらに、フレイザー卿が葬儀のリハーサルしてるのをいいことに、生きたまま火葬場に送り込んでお終いにしようとしているのもどこかで見た覚えが…。
そう、マクベス巡査
(#12「お葬式は豪華に」)ですよ。
マクベス巡査では間に合わずに生きながら焼かれてしまい、かなりブラックな解決でした。
こちらは間一髪で助かりましたけれど、心は戻ってこられなかったようで、これもキツイですけど。
警部がMI6だったとか、勢いで警察辞めると言ってみたり、そのいざこざのせいで検視の先生とも小さく衝突してみたり、REXやマクベス巡査風味も味わえた、いつもとは少し雰囲気の違ったミッドサマーでした。
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