17世紀、オランダ人のアルノルドウス・モンタヌスが書いた本「日本誌」に紹介されたものを中心に、その頃西洋で紹介されていた「日本はこんな感じ」というイラストを楽しむ本。
ブッダが女性のようだったり、サムライはガウンのようなものを着ていたり、何よりも顔つきが西洋人っぽいのがとにかくへんてこ。
しかし、行ったこともない国のことを、短期滞在した使節団から聞いたり見せられたりしたものを参考に書物にまとめている人からの情報で書かされた絵だと思えば、むしろ尊敬に値する。
見たこともないちょんまげ、和服、漢字とか、伝聞で描けますか?
これだけ情報が行き渡りやすい今でさえ様々な誤解があるのだから、時代を考えるとかなり優秀ではないだろうか。
これらがその後来日する人々たちに「日本へ!」という気持ちを起こさせたのだと思うと、味わい深いし。
それを踏まえたうえで、へんてこ加減を楽しみたい、そんな本。
ただ、残念なのは本のサイズとイラストのサイズが合っていないこと。
見開きイラストだと、ちょうど面白いところが本の中綴じ部分と重なってしまい、見にくいのですよ。
他のページで紹介したいところだけズームして見せてくれてはいますが。
イラストを1ページで見られるようにしたら巨大な本になってしまうので仕方ないですけども。
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COMMENT
コチラの本も^^
いつもカクテキさんのご感想を先に拝見してしまい、「うわああ、やっぱりおもしろそう、早く読みたい!」と地団駄踏んでおります。
宮田珠己さん、ジェットコースターや旅行エッセイみたいな本が多かったのに、これはちょっと毛色が違う感じですね。
Re:コチラの本も^^
期待に違わない不思議ワールドです♪
茶々を入れてるだけとか非難されているお方もいるようですが、こんなの見てつっこまないなんてもったいないじゃないですかっ!
この本が楽しめましたら、是非「奇界遺産」もご覧になっていただきたいです(笑)。
宮田さんの本、ジェットコースターも旅行記も読んでおります…
趣きは少し違いますが、目線は一緒なのでその点も安心おすすめ物件ですね。