「おやじがき」は、町に溢れる愛すべきおやじたちのみでしたが、これは人類全方向バージョン。
いろいろ見る対象が広がっても、ウチザワ視点は変わらず。
文章部分も多い分、読んでいるこちらにも想像を膨らませる材料が増えています。
大雑把に言うと、街角、喫茶店やスナックなどの店内、電車内と分けられてます。
店内は、「そこに集う」という目的があるわけで、街角で偶然見ちゃった人にはかなわないような気がしていた。
が、(例によって)私は甘かった。
ウチザワ眼鏡にとまるお方は、どこであろうと関係なく輝いているのでした。
カフェで新聞紙かけてお昼寝してる紳士なんて、会いたいと思って会えるものじゃないよ。
この紳士には「新聞と午睡」とつけられているように、紹介される101人にタイトルというか図鑑の俗名のようなものがあるのですが、これもいいです。
一番気に入ったのは「読みほじり」。
脳内に浮かんだそのままですよ♪
「カフェ勉ハーレム」ってのも、実に微笑ましい。
イラストも文も、一見ひねくれているようで実は真正面の着眼点がとてもおすすめです。
カバーも凝っていて、帯に見える部分までがカバーと一体となった付録の立版古(立版古って初めて知った)。
もったいなくて作れません。
各イラストに内澤さんの署名というか、〇に旬の字が添えられているのですが、これがまた観察されたその人からポロリとこぼれてきたようで、間違いなくその場で一緒だったのだなと思えてくるのがまたステキ(笑)。
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