姉が好きだったので、時たま読むくらいで熱心な読者ではありませんでした。
全てを絡め取って終焉を迎える長編も好きですが、技の利いた短編もまた魅力的です。
具体的にこれがとは言えませんが、強いて言うならば「あっ」となる瞬間です。
「あ、やられたっ!」ではなく、ほんのちょっとの「あっ」です。
トリックがわかったとかではなくて、その話の流れが自分に見えた時とでも言いましょうか。
なので、この「あっ」は、読んだ人みんなが同じ場所ではないと思うと、またそれも魅力のひとつなのだろうなと感じます。
もうすぐ亡くなられて一年になるのですね。
もうこういう「あっ」を体験させてもらえないのは寂しい限りです。
PR
COMMENT