小説、読んだことないのに…食べ物エッセイだから食いついちゃったのかしら、私。
でも、これ、姉のところで見つけたんだからっ!と何をむきになってるんだか。
文字通りの肉食であることが、たいへんに微笑ましいです。
特に豚肉、「あんた、幸せ者だよ」と教えてあげたいです。
利き豚をある程度習得されているのは、すばらしいですよね。
肉が続いたから、何かさっぱりしたものにしようと言って、鶏肉をチョイスするのも驚きです。
「ああ、蒸したりするのね」と納得しようとしたのに、唐揚げ、鶏挽き肉のハンバーグ、しかも軟骨入りとか…
何か違うような気がするけれど、その後に続く鶏のチャーシュー風を作りたくさせるので不思議なことこのうえないです。
大の偏食家で野菜を食べなかった角田さんが、四季の野菜を愛で食む様子も微笑ましいです。
野菜は嫌いなわけではなく、関心がなかっただけなのでしょうね、きっと。
本文もたいへんに楽しかったのですが、あとがきがまたよいです。
まず、書き出し。
「舌が肥えているわけでもないし、食いしん坊ということもない。」って、あなた!
立派な食いしん坊だと思いますけど(笑)。
とても共感できることもあります。
ごはんの時間が譲れない、というところです。
私もごはんを食べそびれるというのは理解できない、というかしたくないです。
午前11時に打ち合わせを指定されると、昼ごはんをどうすべきか?が気にかかって仕方ないとか、わかりすぎておそろしくなります。
自分自身もその傾向が強いし、また輪をかけて母親がごはんの時間にうるさいので、角田さんのこの話題は共感してほっこりするやら、母親の性質が浮かんでムキーッとなるやらです。
母親の悪口書いちゃいますけど、この人、親戚がちょっと長くいて晩ごはんタイムになったら、「悪いけど食べるね♪」っと言い放ったのですよ。
そして実際に食べました、一人食べながら話してました。
確かに、病気持ってるけど、注射しなければいいだけのことじゃないのさ、と後から思いましたけど、その時はびっくりしてただ見てましたよ。
これでも、角田さんのように食べ物に出会いと感動をもってくれるのなら、いいのですけども。
最近、食事の支度がかなりのプレッシャーなのですが、角田さんの姿勢に触れて、少しだけ和らいだような、そんな気がします。
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