ダンバーさんの目で私たちも一緒に観察できているのです。
真相を目にしていたも同然に進んでいたのですね。
そこはやっぱり、ダンバーさんの恋心まで共有しちゃったのですかね。
恋心が邪魔だったとまでは言いませんけれど。
歴史的な流れや思想は苦手ですけれど、戦争の傷跡はたいへんに痛々しく感じました。
生き延びる方法として、愛するものを失った故にもう手放したくはない心持、寂しくもありながらこれが物語の全てという厳しさです。
物語は堪能しましたけれど、最初の方にひっかかる記述があってどうも…。
例によって、ストーリーにはまったく関係ないところなんですけどね。
アリスの髪型です。
明るいまっすぐな髪を真ん中できっちり分け、頭のてっぺんで一本の太い三つ編みにまとめている
とダンバーさんは観察しています。
でも、真ん中できっちり分けているのに、てっぺんで一本というのが想像できません(笑)。
きっちりわけたらそれぞれ耳の方に向かって下がると思うのです。
てっぺんで一本にするなら、分けずに前からもっていくと思うのです。
なので、アリスの頭を映像として浮かべられなくて、彼女が出てくると帽子をかぶせたくなりました。
おそらく、真ん中に軽く分け目をつけててっぺんにもっていったというのが正解なのですよね?
こんなこと気にしてるから、きっと何かを読み逃しているかもしれません。
でも楽しい読書だったのです。
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