年末の各社ベストテンでもランクインしてましたね。
煽り文句に「驚愕の~」なんてあると敬遠してしまうのですが、やっぱり読んでみようかなと思いまして。
幸福な引退生活のためにスウェーデンに引っ越したと思っていた両親が、それぞれを否定するような電話をダニエルのもとにかけてくる…
一足早く行動に出たお母さんの方がロンドンにやって来て、お父さんがどうやって田舎の悪に染まって行ったのかを証拠を携えて語る…
聞き終えたダニエルの選択は?と、ここまで下巻の半分越え。
お父さんたちが追いかけてくるから時間がないというわりには回りくどいお母さんの語りは、確かに読ませます。
実際何があったのか、たいへんに気になりますから。
ただ、途中からお母さんの勝手というか、周囲に喧嘩売ってる感じが鼻について、証拠の意味さえもわからなくなっていきました。
そしたら…そういうことだったのね。
逃れて忘れてきたはずなのに、自らスウェーデンに戻ったことが引き金となり、ミアにかつての自分を見てしまったと…。
となると、確かにダニエルの選択が正しかったわけだし、お母さんの語りにイラつかされたのも意図的だったのだと思えます。
ダメ息子だったダニエルのスウェーデン行きは、お母さんどころか自分をも救う旅だったと、ハッピーエンドなのかもしれません。
でも、これ、お母さんの語りを「読ませる」と思ったけれど、「読みやすかった」勘違いだったかなあというのが正直なところです。
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