サーズデイ警部補が撃たれ、モースが逮捕され、そんなエンディングだった#9。
警部も回復し、モースの疑いも晴れたのですが…
モースは警官人生を悲観し、友人の別荘を借りて隠遁中。
それでも事件に出くわしてしまうと気になることを調べ上げなければおられなくなり警察に復帰しました。
ミステリ部分は、それぞれ
「双子」、「自作自演」と身も蓋もなくなってしまいますが、そこに至る過程は丁寧だったと思いますよ。
丁寧と言うか、見ている側も順番に真相に近づけていったように思います。
なので、以下はそれぞれの関係性を(笑)。
モースが復帰する前、移動遊園地で捜査中のストレンジと会いましたよね。
ここ、捜査以外では「元気だった?」という会話くらいで「誤解も解けたのだから早く戻ってこいよっ!」なんてことをストレンジが言わなかったのが、すっごくよかったです(笑)。
翌日に「モース、戻って来るかなあ」、「彼次第」とジェイクスと会話していることも含めてです。
ストレンジは本当にモースのことを大切に想ってくれる人なのだなあと、胸に刻まれるシーンだと思いますよ、大袈裟ですか?
階級アップにすぐ気が付いてあげられるモースもよかったです。
この頃はこんなに気配りできる人だったのに、何故…という気はもちろんします。
サーズデイ警部補は、警察内部の汚染を目の当たりにした上の怪我からの復帰ですが、さすがの警部補でした。
撃たれる前に心配された血圧の方だけでしょうか、懸念事項は。
そしてジェイクスです。
彼は前のエピソードで辛い過去が甦り、たいへんな想いをしたので正直、モース以上に心配でした(だって、モースは年取っても刑事なのを知っているので)。
それがどうでしょう。
モースを鬱陶しがることもなく、先輩刑事としても立派で、なおかつ引っ越しまで手伝ってあげる落ち着きぶりです。
キャラクターが違ってしまった?と思ったら、結婚して警察辞めて彼女の実家アメリカの農場で新しいスタートを、という決断があったのですね(若い女性巡査に見向きもしなかったのは伏線だったのか)。
立ち上がれないほどの事件だったことを思うと、結婚相手の存在の大きさをありがたいとさえ感じます。
が、爆弾騒動でハラハラさせる演出はいかがなものでしょうかっ!(笑)
よく戦争モノとかで「戻ったら彼女と結婚するんだ」なんて写真見て仲間と話していると必ず死ぬじゃないですか、その人。
それかっ!と思ってしまいましたよ。
でも無事でよかったです。
さよならパーティに立ち寄らないのはモースらしかったですよね。
しかし、くじ付き国債をプレゼントするのは、やっぱりこんな気配りできる人が何故…と思わずにはいられません。
とにかく、一見孤独なモースが、若い頃に確かに友情を育んだ人がいたことが喜ばしくなる、そんなエピソードでした。
なので、モニカのことももうちょっと大切にして…と思わないでもないです。
あとは警視正です。
女性巡査の登場に、嬉しさを隠そうともしない姿が意外でした。
確かに、わからず屋すぎる人でもないですけど。
とにかく嬉しそうで、びっくりしました。
あの女性巡査は直属の上司(ストレンジ)にもその上にも恵まれてしあわせですね。
バッカスみたいな人が現れないことを願います。
#10ではモース抜きの現場で「みんな揃ったか」と言い、警視正の中ではモースを切り捨てるつもりか?と、いやな感じでしたが、いざ戻って来ると「面倒臭いヤツだけれど戻ってくれてよかった」という雰囲気でしたね。
ストレンジのお手本は、サーズデイというよりもこの警視正なのだなとわかったような気がいたしました。
こういった、昇進を含めての人間関係が今後も楽しみであります。
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COMMENT
No Title
気がしました。サーズディー警部補の様な上司が
居たのに何で見習わないんだ!って。今年2月に
放映されたばかりのって事は次は来年?
Re:No Title
でも、たいていは二人が結託して双子であることを利用しますが、これは片方が一方的にだったので、見られることに免じてもいいかな?と思うことにしました(笑)。
ホントに、モースの周囲は上司も同僚も恵まれてますよね。
それなのに、何故彼は…ルイスが気の毒でなりませんよ。
IMDb見ると、今回の2話はシーズンの前半2話みたいですよね。
どうしてまとめて放送してもらえないのでしょうか、とちょっと気になります。