イマジカのitvコレクションでやっていた
「私立探偵ジャクソン・ブロディ」の原作本。
ドラマがたいへん好みだったので読むことにしました。
少し設定が違うところもありましたが、ブロディがまじめな探偵であることは変わりありませんでした。
老婦人の黒猫探し、中年姉妹の妹探し、10年前に殺された娘の犯人探し、育児ノイローゼで夫を殺害した女性の妹からの姪っ子探しが軸となっていきますが、それぞれが知らず知らずのうちに関わっているというも好みな展開です。
ドラマでは、この人とあの人が出会って仲良くなって、と、そういうところにほんわかしたものですが、本ではさらに他の人とも知らないうちに関わっていたというのが効いていたと思います。
また、読んでいる人には真相はわかりますが、ブロディにはわからないというのもなかなかです。
真相を知ることだけが解決ではない、それでも生きていく「生」の物語だなあと感じました。
ドラマでは、妻の浮気疑惑がひどい出来事を呼ぶし、他の事件のせいで元同僚との明るい兆しが途絶えるし(ここ、涙ぐんだくらい印象的です)、と暗い影が花を添えていましたが(表現間違ってる…)、ジャクソン・ブロディのシリーズは4作あるそうなので、後々に出てくるのかしら?と、続きが出たらいいなあと思います。
余談(6月2日記)
ブロディが、娘のハリー・ポッター好きをうれしく思ってない表記が出てきますが、ブロディのJason Isaacs、ハリー・ポッターに出てますよね?
映画を見てないのでどんな役かはわかりませんが、出演リストには確かにありますから。
彼にあてて書かれていたら面白いのにな、とちょっと思いました。

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