「くまっチャウンダー」を読んだ後、読書メーターのお気に入りさんにおすすめいただいたので読んでみました。
「くまっチャウンダー」のくまさんとはまったく逆で、礼儀正しくしっかりとした、頼もしいくまさんでした(笑)。
短編集で、くまさんの他にも、河童やら梨の妖精(?)やら人魚やら壺のなかに住む女性との交流があります。
くすっと笑えたり、物悲しくなったり、恐ろしくなったりといろいろです。
最初と最後がくまさんの話なのですが、これはどこかに響きます。
読後、本から手を離してからきます。
短編集だけれど、他の話もあるから感じるものなのだと思います。
くまさんからの手紙は、字面以上のことがあふれ出していて、どうしようもなくなります。
でも繰り返し読まずにはいられない、届かない返事を私も書いてしまう、そんな本です。
川上さんは、東日本大震災以降に「神様」に話を加えて出されているそうですね。
こちらも機会があれば読んでみたいと思います。
あと、人間とそうでないものとのふつうの触れ合いというと、フジモトマサルさんの作品の数々を思い出して、ちょっぴり泣けてしまいました。
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