「鳥」、「レベッカ」はヒッチコック映画で見たけれど、原作であるダフネ・デュ・モーリアの本を読むのは初めて。
平凡な人々の心に潜む狂気を白日の下にさらし、秘めた暗部を情け容赦なく目の前に突き付ける
なんて内容紹介を目にしたら手にしてしまうじゃないですか。
そして読んでみたら、ずばり好みでした。
分かり合えないことを気付いてもいない、そんなすれ違いが生々しくもあり、お伽噺的でもあり、とでもいいましょうか。
「満たされない欲求」とか、O・ヘンリみたいじゃないですか。
そういえばO・ヘンリも結構「いい話」じゃないですよね。
他も読みたくなりました。
学生のお仲間モノで、「ルピナス探偵団」が最も好きなのですが、それにかなり近づく感じで「笑う大天使」も好きです。
で、シリーズⅤ、その「笑う大天使」を購入したら、好きなエピソードが入っていなかったため、よくよく調べたらそれはサイド・ストーリーだから、短編として他の巻に入っていると知り、「それならっ!」と意を決してⅠ~Ⅴまでそろえました。
懐かしいったらありません。
と言っても、当時は姉の本を盗み見ていたのですが。
お気に入りのエピソードも読め、その他の短編もたくさん読め、かなり満足です。
「ゲートボール殺人事件」も収録されていたらよかったのに…と思わないでもないですが。
もしかしたら、Ⅵとか続きが出るかもな~と期待しておくことにします。
それにしても、ちょっと前のマンガは読み応えありますね。
ちょっとした小説よりも文字数あるんじゃないだろうかというくらい。
ただ、弊害もあります。
ふりがながさあ…近視用メガネしたままだと読めないですよ。
どうでもいいことですけどね。
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