マイケル・ボンドさんによるパディントン本の最後です。
これは2000年代に入ってから書かれたもので、バスに乗るICカードやら、ロンドンオリンピック熱やらといった「今」なこともでてきます。
正直、パディントンの世界には向いてない気もしますが、起きるドタバタはまったく変わりないので時代は関係ないなと思い直しました。
時代は変われど(説明ないから変わってないとも言えるけど)、パディントンが生み出す騒動と、それを期待しているかのようなまわりの人々の言動はそのままです。
第一作で、自分の部屋を心待ちにしているパディントンが、自分で壁紙貼ってたいへんなことになるエピソードへのオマージュともいえる「自室第二弾」がありました。
これも第一弾と同様、ブラウンさんが先延ばしにしていることを暗に責めてるところがチラついてるのがよかったです。
もう新作が読めないのは残念ですが、この世界を踏襲している映画版に期待していくことにします。
そして、これまでの本を読み返して、みんながどのあたりからパディントンの「やらかし」を期待するようになったのか見極めるのもいいかなと思います。
最初っからな気がしますけど。
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