昨年の復刊フェアの時に買ったのを、ようやく読みました。
ロンは何処へ?で、進んでいくのかと思ったら。
半ばで見つかり、それがあっさりと処理され、話は特に強く関わった人たちの日々が綴られて…。
一見収まりがついたようでいながら、その実とっても不穏な空気が流れていてその通りの展開が最後に待っているわけです。
大きな驚きはないけれど、でもやっぱり子どもの名前のところでは驚かされ、そこからの壊れた感じはなんともいえないものがあります。
ちょうどよい「じわじわ感」が味わえました。
ラストの、彼らの選んだもの悲しさに比べて、真相を見つけてしまった友人の締めの言葉がどこかユーモラスでもありました。
ただですねえ、冒頭でロンは具合悪そうでしたよね。
私は「絶対、自宅で一服盛られてる」とかなり後半までその自説を信じていたので、やっぱりちょっと意外な結末だったかしら?
あれは何だったのさ、ロン!
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