ザ･ソプラノズ−67「昏睡」

カーメラはトニーとの絆を身に沁みて実感。素敵な夫婦愛に溢れたカーメラ、キレイでした。
それに引き換え、アンソニーは…バカ息子そのものだ。

アンクル･ジュニアに撃たれて病院に運ばれるものの、依然として昏睡状態のトニー。今頃「脳に障害が残るかも」などと言い出す医者をメドウは信用できない。カーメラは手を尽くしてくれていることに感謝し、今自分にできることはトニーにたくさん話しかけて帰ってきてもらうこと、とばかりにたくさん話しかける。
メドウも協力的だし、純粋にお父さんの心配もしてる。なのに、アンソニーときたら。付き添いを逃れていたのは面倒臭いからというより現実逃避のようでしたね。「世話してあげてる僕のパパを撃つなんて！」と怒りは抱えているし。その後、自主的に付き添いしトニーに話しかける姿を見たカーメラは息子を褒める。でも話しの内容は自分の欲しい車のことですから。これも現実逃避のせいなのか？
付き添いを「助かったわ、ありがとう」と言われた直後に「大学辞めた」ってのも今なら怒られないかも！と無意識に閃いちゃったんだろうな。作戦なんかじゃなさそうなのがかえって痛々しい。これじゃ、お母さん呆れちゃうわ。でも確かにジャッキーの奥さんには言われたくないかな。
「今日は私が付き添うわ」なんて病室に来ても泣き屋のようなジャニスとアンソニーはどこか似ている。この人も無意識なんだろうなあ。

一時的にボスのいないソプラノ組はシルヴィオが仕切ることに。当然。トニーに忠実だし、変な野心はないし。そうおバカじゃないし。でもそんなシルヴィオだからトニーと同じ心労を味わいそうな予感。だいたいポーリーって爆弾抱えてるのに、ヴィドーが野心を見せ始めてるもの。もっとおとなしいヤツだと思ってたのに。

当のトニーは昏睡状態で夢を見ている。夢ではスーパー営業マン。でも出張中に荷物を間違えられ、財布もIDも失くす。自分が誰なのか証明できず、人違いで殴られたり階段から転げたり。病院へ運ばれると怪我とは別に脳に深刻な状態が迫っていると告げられる。アルツハイマーのような状態だと。アンクル･ジュニアのことがどこかで気になってるからかな。
全くの別人トニーでありながらどこか現実生活を思い出させる不思議な夢。

事件の犯人のジュニアはというと。
当然精神状態を調べられますね。痴呆を装った確信犯かもってことで。昔もトニー殺害計画を立ててたしね。でも「トニーが撃たれた事件を調べてるんだよ」って言葉に「何！トニーが撃たれた？」と反応していたアレはホンモノだろうな。