忍者ブログ

ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

私立探偵ヴァルグ4

閉ざされた壁
児童福祉司から探偵になった理由が明らかになりました。
想いを寄せてきた不良少女エヴァの気持ちに応えられず、エヴァは自棄を起こしてクスリにまた手を出して死亡。
その死に責任を感じて、ということなのですね。
エヴァにクスリを売った男ナイフが逮捕されるも、6年後出所した彼はヴァルグに接触し、エヴァの妹トリルの命と引き換えに自分の冤罪を晴らすよう要求、そんなエピソードでした。
なるほど、悪い評判のナイフに疑いがかかるようエヴァの死は工作されていたのですね。
判事が関わっていたためにうまくごまかされてしまったのでしょうか。
冤罪なうえ、ヴァルグに大怪我を追わされて足が不自由になっても、訴えずに名誉の回復を選ぶナイフは男気があるというのでしょうか。
このナイフ、「キリング3」でルンドの警察学校時代の同期で今は情報部のボーグですよね。
また会えるとは思ってもみなかったですよ。

黒い羊
ヴァルグの恋人カレンの妹シーレンを探していたら、事件に巻き込まれて…というエピソード。
クスリと売春で身を持ち崩していたシーレンは、ある友人絡みの「なりすまし事件」をネタに強請り。
しかし彼らはシーレンに払う気などなく、シーレンを探して始末しようとしたところに彼女を探すヴァルグの貼り紙を見つけ…ヴァルグ、利用されてしまいました。
シーレンなりに今の生活を抜け出したかったのは確かでしょうが、その手段が強請りだったということで結末は見えたようなもの。
ホテル・ベルネル、確かに支配人たちは悪いことしてましたが別方面。
シーレンが「彼らだけが守ってくれる」というのは本当だったのだな…という寂しい結論。
それにしても、「売春は犯罪じゃない、それように部屋を貸すのも犯罪でない」というハムレの言葉には驚きました。
ノルウェーでは犯罪ではないのですね。
ポン引きはいけないみたいなことを言っていたので、組織としてでなければ仕事として認められているということでしょうか。
用心棒込の組織の方が安心のような気もするけれど、仕事ではあるけれども限りなく危険であるのでできれば選ばないようにという意味でもあるのかしら?


ヴァルグはカレンという恋人がいるようです。
両話とも、一旦離れては最後で再び手をつなぐという、そういった関係で続いていくのでしょうか。
「隣に行け、わかってくれるさ。お前の人徳だよ」とハムレは言ってますが、それ自分となぞらえているよね?
ハムレとヴァルグの関係を改めて認識できたような、そんな気がします。

新作の放送も予定されているようなので楽しみです。
もちろん東地さんの声ですよね?
もう俳優さんの地声なんて考えられませんもの。
そして、ハムレにも部下ができるといいな…と密かに期待。

最後に大疑問。
ヴァルグ、いったい何の先生だったのさっ?

拍手

PR

「一の悲劇」 法月綸太郎

  

ちょっと前、新聞の読書欄で「20年以上前のものだけど今も人気」というのを見かけた。
「うちにもあったよね?そういえば読んだような気がする」と話したのを覚えていたらしく、姉が先日新書を持ってきてくれた。
当時、姉は新本格といわれていたここらへんの本をよく読んでいたので、私もちょっとは手を出していたはず。
学校の図書館でレポートの資料待ち時に見つけた、カウンター前の文庫棚がエンタメ系の本を読むスタートになったくらいに、エンタメ系の本読みデビューは遅い。
読むようになってからも、姉のものに手を出したのはもっと遅かったような気もするのでいつ頃読んだのかは定かではない。
今回読んでも、途中で記憶が甦るようなこともなかったので、本当に読んだのかさあやしい。
途中で犯人の想像がついたのも、読んでいたからなのか、いろんなもの見聞きしたせいなのか、いまひとつ自分でもわからない。

私の事情は置いといて。
取り違えられた誘拐事件が実は…というミステリ。
もしや警察まで?と思えてくるほどに、終始、あちらもこちらも疑わしい。
しかし、それら全部を踏み越えてきてのラストだな~と素直に受け止められましたよ。
今の時代は、もっとひねくれた展開だったりすることもあるので、この本の二転三転はまっすぐに転がり続けている、そんな印象。
お話的には好みでした。
そして、平成3年に出版されたという時を感じる内容もまた味がある。
公衆電話、ワープロのフロッピーディスク等々、ここらへんは新読者にはどのように受け止められているのかしら?
偽の真相のところで、「そんな調べればすぐわかるウソを…これは時代のせいなのか?」と白けそうになりましたが、まったく関係なし。
これがあるから、真相が刺さってくるように感じました。
ラストの会話と共にね。

というわけで、読んだ記憶が甦らなくて結果的によかったのだと思います。



拍手

いなばのしろうさぎ?

最近、小学生が読むような英語の本を読んで、英語がわかっているような気分を味わってます。
知らない単語、けっこうあるけど。
そんな中、読んだのがこの本。



向こう岸の草を食べたいmouse deer(ネズミジカってそのままでいいのか?)が、ワニに「王様から川にワニが何頭いるか調べてって言われたので並んでくれる?」と持ちかけて、並んだ背中の上をひょいひょいと渡って向こう岸へ。
「いくついた?」とワニにたずねられたら、「あんたたち、だまされたのよ」って草を食み食み、でお終い。
「いなばのしろうさぎ」と似てますよね。
調子に乗ったうさぎが渡り終える前に「うそだよ~」と言ってしまって毛を剥がれて泣いているのを助けてもらうのですよね。
ただ、どういった理由でワニだかサメだかが川に並んだのかが思い出せず、調べてみました(ウィキペディアで)。
なるほど、「どちらの一族が多いか比べてみましょう、並んでくれればその上に乗って私が数えます」でしたか。
うさぎの毛を剥ぐなんてかわいそうなことするな…と思ってたけれど、実はひどいのはうさぎだよね。
ウソなら最後までつきとおさないと。
途中でワニをバカにするからそんなことになるんだよ、と汚れた大人の今は思います。
ついでにこの話には、いったん「塩水で洗って風に吹かれろ」というウソの治療で悪化させてしまった肌を、蒲の穂の花粉で治すという医学の知識も含まれているのだとか。

世界には似たような話があると紹介されている中の、西アフリカの話はさらにきつそう。
袋に入れて担いで川へ連れて行ってやったワニが人を食いたがり、ロバに意見を求めると「人間は助けてやっても感謝もしないからく食べたっていい」みたいなこと言う。
そこに来た知恵ものうさぎが「本当にこの袋にワニが入っていたとは信じられない」とワニをだまして袋に入らせて撲殺。
助かった人間が村へ戻ると、病気の子どもにワニの血とうさぎの肉が必要、と。
夢に見そうな内容だ。
結果的には、知恵ものうさぎは危険を察して逃げ出すようですが、私たちは誰の身になってこの話を読めばいいのでしょうか?(笑)
そう思うと、このmouse deerの話はほのぼのしてるなあ。
子ども用に、肝心なところは伏せられているのか?

拍手

ビースト・ストーカー/証人



「コンシェンス/裏切りの炎」同様、主役違えた方がよかったのでは?という感じ。
主役刑事は自分を責めるばっかり。
結果的に自分が殺してしまった少女の妹を案じるならば、あんな誰でも入っていけるようなところ(学校?)をどうにかするべき。
写生会(?)だって無防備すぎじゃないですか。
確かに誘拐から助け出したけど、生き埋めを掘り起こした後、何してたのさ?
たいした救命措置もせずに「おにいちゃんと一緒に走ろう」って泣いてるだけだよ。
まず、脈を診ろ。
そして救急車を呼べ。
自分が引き起こした悲劇に酔ってるだけに見えましたよ。

誘拐&殺し屋ホンの方を主人公にした方が、ドラマチックだったのに。
演じるニック・チョンは「狼たちのノクターン」でも含みに含んだ役でしたね。
冷酷な殺しと掃除、寝たきりの妻への甲斐甲斐しさと対象的で興味深いし。
ホン自身も片目が光を失い、視野も狭ければ色も失っていることから二人して事故に遭ったのだと想像できますが、そうだったのか。
確かにもう一台車あったよね。
見落としていた私がいけないのでしょうが、かえってよかった気がする。
だって、だめ刑事の手柄で終わったらいやじゃないですか(=負け惜しみ)。
でも、なんやかんや言ってもエネルギーに溢れたところは好きだったりします。

これでとりだめていた香港映画、終わっちゃいました。
この熱気はくせになるので、また続々放送して欲しいな、と。

拍手

サウスランド5 #1~5

配信中のS5前半5話まで視聴しました。
クリフハンガーってこともないでしょうに、心配なところで終わってますよ。

相棒ルセロ(TWのカルロス!)のタックルをもろに受けてまたもや背中を痛めたか?のジョン。
幸い、軽傷とのことで痛み止めもイヴプロフェン。
バイコデインも提示されたけれど、「イヴプロフェンで」と選んだことにやや安心。
元嫁ともいい関係は続いているようで何より。
ただ、私生活のパートナーが出て行った後はどうなのさ?と、ちょっと言いたい。
ルセロも自分のタックルが原因だと責任感じているところが好感もてます。

サミーは、元嫁タミーに暴行で訴えられ、親権を得るための家庭調査で修理しなければならない箇所が判明し、ますます金が必要なことに頭を悩ましてます。
セレブの警護でバイト代と名声を得ましたが、心が折れそうですよ。
タミーの連れへの電話、切なすぎ。

リディアは、赤ちゃんの子守りをしてくれていたママが急死。
刑事のシングルマザーは辛すぎでしょう。
救いなのは相棒ルーベンが理解者であるということ。
彼、いいですよね。
「友だちだからアドバイスするけれど正解かどうかはわからない」ってリディアの選択の余地もちゃんと残してあげてるし。
「既婚者との間に子どもを作ったのは君が悪い、でも子どもから父親を取り上げるのはもっと悪い、悪いのを繰り返さないで」って、死刑囚に身の上話聞かせてるリディアには必要な言葉だよなあ、と。
それに比べて赤ちゃんの父親はねえ…。
「シールド」のジュリアンだけど、どうやら女癖が悪いようで。
今の嫁と別れたからってねえ。

そしてデューイですよ!
これまでのシーズンは出ないエピソードもあったのに、今シーズンは今のところ皆勤賞。
朝礼では「デューイ、静かに」と名指しで注意され、素面なのに朝から絶好調。
奥さんが持たせてくれたケールをむしゃむしゃ、とすっかり生活も安定している様子。
何故かいつも新人と組んでるので教育係らしいというのもびっくり。
それなのに、犯人追跡中に心臓発作とは。
危険な状態だったらしいけれど、管つけたままでジョーク(しかも下品)も全開、安心していいのかしら?
ということで出演記録を見てみたら、大丈夫そうです(笑)。
ただ不満なのは、病室に嫁と娘二人と家族がいたじゃないですか。
彼の家庭は荒れていたはず。
送別会まで開いてもらって警察辞めると言っていた頃、「辞めたら離婚して退職金とられるから」と結局辞めなかったじゃないですか。
冷え切った家庭かと思ったのに、「辞めないで」という奥さんの愛情だったの?
なんか、デューイに幸せな庭は似合わないぞ…。
ジョンのおかげでアルコール依存症からすっかり更生したことが今の家庭ってことなのですかね。

で、おそらく主役であるはずのベン。
彼が新人として配属されたところから始まっているので、TWのようにカルロスやデイヴィスの成長が軸にあったように、ベンもそうなのですよね?
でも、彼、何か生意気で好きになれない(笑)。
耳の聞こえにくいおばあちゃんのそばで私用電話とか、先輩への言葉遣いとか(これは字幕のせいなのかもしれないけれど)、苦手タイプですよ。
でも、小学校で警察のお仕事のお話の時に、勤務中の先生から逆ナンされてたのは笑う。
刑事になりたいって話も、刑事時代のサミーの忠告なんて聞いてないよね。
高校時代の友人を麻薬課に売ったのも、刑事への道のためでしょ?
それを傍で察したサミーの表情がキツイですよ。
麻薬課が用意した祝杯の席でも、久しぶりのジョンとの同席が何かイヤでしたわ。

とうわけで、
ベンはどこに呼び出され、何が待っていたのか。
デューイは退院できたのか。
ジョンは本当にバイコディンに手を出さないでいられるのか。
後半の配信を待つばかりです。
ラッセルの再登場もあるしね。

拍手

最新コメント

カテゴリー

アーカイブ

プロフィール

メール

AdMax

カウンター

アクセス解析

ブログ内検索

Copyright ©  -- ささくれた日々 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]