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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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ル・アーヴルの靴みがき



マルセルが来るとシャッター下ろす八百屋さん、パンを勝手に持ち出されて苦い顔のパン屋さん、彼らを見てたら、マルセルは町の厄介者なのだと思った。
でも、そこにカフェの女主人も靴みがきの同僚も加わって、マルセルのピンチに一緒になって向かってくれるというしあわせなお話。
みんなの善意があふれていて、パンやら食べ物やらも心配いらず、移民センターの人まで収容されているアフリカ系の老人の弟だというマルセルの言葉を突き返さないのですから。
マルセル自身も、イドリッサをロンドンに送り届けようと懸命。
この人柄が、町の性格そのものなのだなあ、と。
アルレッティの病気がどこかへ行ってしまったのも、この町の力なのかも。
敵となるはずの警視までが、マルセルという人を聞き込みで知るうちに、そんなの無理だろっ!というつっこみの言葉を呑みこんでしまうくらいにマルセルの味方に。
夫を逮捕した警視にカフェの女主人が向ける表情が、町のみんなの心向きを物語っているようで、なんとも言えない気持ちになる。
涙が出てくる感動とは違うけれど、素直にほっとできる。

犬のライカもかわいすぎ。
監督はライカ犬を飼っていて映画に出していたのは本で読みましたが、この映画では名前そのものが「ライカ」とは。
やっぱり愛犬なのかしら?



そして、やっぱりBlu-rayのボックスセット、キートス!!が欲しくなってきた…。
DVDはボックスではなくてバラで出るみたいですけど、特典の短編も見たいじゃないですか。

 

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「ネコライオン」 岩合光昭



ネコは小さなライオンだ。
ライオンは大きなネコだ。

この、岩合さんの言葉通りの写真集。
ネコとライオンそれぞれを同じようなアングルというかシチュエーションでとらえた写真が見開きであるのですが、違うものを物語っているようでもあり、同じ以上の匂いが迫ってくるものもあり、です。
それぞれの生活臭が漂ってます、でもネコライオン。
写真に添えられる岩合さんの言葉も好きですが、今回特に「襲う方も襲われる方も生きる努力を惜しみません」というのにぐっときた。
ライオンの写真の方にある言葉だけれど、向かいページのネコの写真にも通じるなあ、と。
もちろん、襲っても襲われてもいないけど。

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愛蔵版 動物のお医者さん 全6巻、読了。

懐かしさのあまり、読むのが遅い私にしては一気読み。
チョビがたいへんにお利口さんでかわいくて、終わってしまうのがなんとも寂しい。
コミックス最終巻の時にも味わったはずなのに、またもや新鮮に寂しさを感じてしまった。
1巻を読んだところでも書いたけれど、服装の奇抜さはこのシリーズの特筆すべき点のひとつでしょうね。
デザイン、柄、来てる人、どれをとってもネタだろっ!とつっこまずにはいられない。
あとは色だよね。
基本白黒ページなので、もしこれが全部カラーだったらどんなことになっていたのか、楽しくなってくるぞ。

楽しさは読んでもらうとして、時代を感じるなあ…という出来事を。
ニワトリのヒヨちゃんが風邪をひいたという話。
当時としては、動物も風邪ひくんだよ~くらいのことだったのでしょうが、その後の鳥インフルエンザ、新型インフルエンザの猛威を知った今となっては、マンガから発せられていたはずのほのぼの感に別のものが混じってくる。
リサーチや危機感が足りん!とかではなくて、確実に時が流れていることを考えてしまう。

それにしても、ハムテルの足手まといにならないよう気を使ったつもりの二階堂が、最大の足引っ張りをする最終エピソードは清々しい。
どうしてもオチは二階堂なのだな、と。

とうわけで、借りた本だからと根を詰めて読みすぎましたわ。
いくら目にやさしいB6サイズだからといってもね。
それにこんなにさっさと読んだらもったいないとも言えるし。
でも早くに楽しめたのだから、結局OK。

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録りだめ映画鑑賞

今、週刊モノは「エレメンタリー」だけなので、モース、パーソン・オブ・インタレスト、L&O等の録りだめモノを見ています。
で、今回は映画をちょっと。

ファーザーズ・トラップ 禁断の家族
ミカのお兄さん、アキ・カウリスマキの。
「カラマーゾフの兄弟」をベースにしているとのことですが、読んでおりませんので…。
たいへんいブラックなコメディでありました。
「カラマーゾフの妹」が乱歩賞になった時の東野圭吾さんが言ったセリフを思い出してしまいました。
弟の映画の方はほとんど見ているけれど、お兄さんのは見たことないなあと思っていたら、一本見てました。

ほとんど記憶にないけれど、コレ、そうだったんだ。



Mr. BOO! 天才とおバカ


地上波でやってるとつい見てしまっていたMr. BOOシリーズ。
しかしこれだけは放送もされていなければ、DVDもなかったとか。
Mr. BOOのDVD-BOXにも入ってないよ、と姉も言ってたし。
今回、チャンネルnecoで放送されたのを機会に見てみたら…。
放送されなかった理由がわかったような気がしました。
精神病院が舞台で、患者の歯に金歯を認めるとニヤリとする清掃係をはじめ、患者や病気の扱いがちょっと不謹慎だぞ!ということでしょうか。
サミュエル・ホイの歌満載でも、補うのは無理だったのか?
「心臓が止まっても脳は生きている」と脳死とは逆の説にあわわ…となったものの、そのおかげで心臓は止まっても娘にメッセージを遺せたお父さん、これがテーマだったのだな、とホロリとさせる一面も。
原題「The Last Message」とはこのことだろうに、邦題に「天才とおバカ」とつける心意気も見逃せない。



やがて哀しき復讐者

アンソニー・ウォンでリッチー・レンだし、ジョニー・トーのプロデュースというから見たけれど、ちょっとなあ…でした。
会社社長の娘が誘拐されたというと、最近終わってしまった「キリング3」ですね。
ということは秘書が過去に起こした事件が原因で…(笑)。
悪徳不動産王だから敵は多かったとはいえ、犯人の動機をまったく教えてもらえないのはどうだろう?
買収しようとしていた村の出身とか、難題吹っかけられていた買収係の恨みとか、娘が叫んでいたように後妻の企みとか、いろいろ期待した私がいけなかったのでしょうか。
リッチー・レンがあそこまで忠実である理由も知りたかったかなあ。
誘拐の事実を信じてあげなかったばかりに金も娘も失ったアンソニー・ウォンが、仕事もどうでもよくなってるのに無精ヒゲがまったく見当たらないのもひきました(笑)。←結局喜んでる。


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主任警部モース #29「森を抜ける道」 The Way Through the Woods 

久しぶりに見たモース。
WOWOWで若いモース見てしまうと、ストレンジとの関係に味が増しました。
これまではただの上司で、組織の決定事項を伝える人だったのに、そこにいろいろ見えてしまうから不思議。
モースを信じているけれど、上の決定には逆らえない、森の一斉捜索だってストレンジだから許可してくれたようなもの。
「何も出なかったら笑いものだぞ」のやりとりにもにじみ出るものがあります。
ただ、字幕でモースはストレンジに対して敬語ですよね。
若い二人のドラマは、「主任警部モース」先にありきで作られたのでしょうから仕方ありませんが、字幕の言葉をタメ口に書き換えながら見ている自分に驚いてみたり(笑)。

と、ワタクシ的に視点が変化して終盤に来て新鮮味が増したシリーズでありますが、このエピソードはさらにルイスがモースに対して爆発するというこれまた珍しいところも。
ジョンソンに、モースとのコンビを下っ端仕事と評され続けたことも一因でしょうが。
お互いに声を荒げるのは遅かったくらい。
ルイスはおっとりしているからジョンソンの横槍がなければ、こんなことは起こらなかったかも。
お互いに認め合っていることは事実だし、ウィンブルドンの碑に書かれた言葉についてがモースの言う適材適所の証明だなあ、と。

事件は…そうでしたか。
遺体が見つかっていないのはここに結びついていたのですね(殺されちゃった気の毒な夫、バーナビー警部の従兄弟のバーナビー警部じゃないですか)。

そうそう、ドクター・ホブソンの初登場でもありました。
「マウス警部は?」と、限りなく失礼な初対面だったのに嫌われてはいないようです。
そう若くもない女性だからでしょうか(いや、若いですね)。
そういえばモースはまたやらかしてましたね。
出会いは偶然だったとはいえ、事件関係者とつながりのあることがわかってからですよね、食事に誘ったのって。
この悪いクセは最後まで続くのでしょうか、楽しみです。

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