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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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面白かった!シズコもキミコも北海道。





 
 
この前、少しだけ触れましたが姉のところへ行き来していて見つけた本がたいへんに私好みで面白かった~。
北大路公子さん、これまでまったく知らなかったなんてもったいないとさえ思いますよ。
昼どころか朝も夜もまったく飲まない私には、昼酒の魅力はわかりかねますが、こんなにしょっちゅうだと相当いいものなのだろうという気がしてくる。
「頭の中身~」の方から読んでしまったので、「生きていても~」の最初はパワー不足に感じた。
しかし、お父さんが出てきたら知ってる世界に戻ったようで妙に安心。

二冊通じて特にツボだったのは「生きていても~」にある「吠え犬と負け犬の大勝負」。
近所に時々えらく吠え続ける犬がいる、何を訴えているのだろう?という話なのだが、してほしいことがあるのに飼い主が留守だったり寝ていたりで聞き遂げられない時に、腹いせに家の事情を暴露しているのではないか?と。
それだけじゃなく、一瞬静かになる時はその暴露の過激さに躊躇しているのでは?とくる。
うちの隣りにもたいへんに吠えまくる犬がいてワンコ好きの私も閉口しているのだけれど(いまだに仲良くなれない…)、これが暴露吠えだと思うと妙に納得できる。
だって、かなり運動が必要な犬種なのに室内飼いで、お散歩もあっという間に戻ってくる(何故時間が判るかというと、散歩の前後に吠えまくるから)。
きっと、「ちょっと、みなさん、ここんチの人はですね、今日も散歩ちょびっとなんですよ!そんなんだから健康診断の結果が…」と、ここでいったん要再検査の項目を言おうか言うまいか考えているのだとしたら!
なんか、吠えてくれるのが楽しみになってくるから不思議♪



まったく知らない人だと思っていたけれど、面白そうと気になっていた「苦手図鑑」、これが北大路さんの本だったなんて!
遅かれ早かれ読んでいたのだな…そして知らないうちに姉と本がだぶり、後で気付いて歯ぎしりしていたかもしれないと思うと、めでたしめでたしなのかも。

ところで、こちらも最近までまったく存じ上げなかった藤堂志津子さん。
彼女のエッセイにもたいへんにやられましたが、藤堂さんと北大路さん、お二人とも北海道の方なのですよね。
北海道の人はこうなんだ、と誤解しそうです(笑)。

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刑事マードックの捜査ファイル3 #9「ミイラは語る」

建設現場から見つかった2体のミイラ化した遺体は毒殺されたものと判明。
さらに義眼、義歯、入れ墨等から1836年頃のものであると推定された。
60年前の事件解決にマードックたちは頭を悩ませる…という、マードック版「コールドケース」でした。
関係者みんなが、保身+よかれと思ってつくウソにふりまわされるとことまで。
ただ、本家では高齢だろうが容赦なく逮捕されるのと違って、こちらは殺意がないこと、高齢であることから誰もお咎めなし。
時代というのもあるのでしょうが、ムーニーはともかく、夫妻を埋めてしまったチャーリーとレベッカは遺棄罪だよね…。
っていうか、マードックはこの夫妻を殺人罪で逮捕しろ、と言ってましたよね。
これ、本気だったのでしょうか、ウソを懲らしめるためだったのでしょうか。

そうそう、ムーニー。
彼はかなりの悪人顔なので絶対コイツが毒を持った!と確信しており、ほぼ正解でしたが、その理由が5歳の子どもらしくて泣かせるじゃないですか。
たぶん、大人になってあの薬の意味も薄々知るところとなって苦しんだりしたのかも。
それであんな悪人顔に!(笑)
ムーニーが実行したことを決定づけるのが棚の前の椅子とは。
「椅子があったから当時一番小さかったムーニーがやった」とは、簡単すぎる結論故に肩透かしのような盲点のような、得意そうなマードックがイヤなような…(笑)。
そうです、今回はマードックよりもジョージががんばってましたよ。
お互いが犯人かもしれないとかばい合っているチャーリーとレベッカにとらわれず、他の人が犯人であるかもとヒントを出し、ミイラの身元判明にも貢献しただけでなく、従妹ペニーの恋愛問題も円満に解決、と大忙し。
で、驚いたのがペニーの恋人の医学生、「モンク」さんでの初代ベンジーじゃないですか(IMDb情報)!
なら大丈夫、悪い子じゃないよっ!

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初めての買い物



ネットでいろいろ買い物はしますが、
先日初めて〇mazonのマーケットプレイスを利用しました。
なんとなく尻込みしちゃってましたが、手に入りにくい本も買いたいと思って。
で、実験として「1円」と表示されている文庫を購入。
説明通りに早くてキレイで問題なし!
これならもっと早く利用すればよかった…とは全面的には言えません…。
早くてキレイなのは本当でありがたいのですが、本の字が小さい…(笑)。
何を買ったのかというと、↑の、ヒラリー・ウォー「失踪当時の服装は」。
読みたいと思いつつ、新刊書店にも古本屋にもないですから(田舎だものね)。
初版が1960年で、うちに来たのは1999年の14版。
この後、文字の大きさとか改訂されたものが出ているかしら?
初マーケットプレイスに興奮し、
今でも創元文庫の字体はあまり好みではないこと、
ホームズの新潮文庫を買う時も店頭で新しい読みやすい版になっているかを確認していたことを失念していました(カバーだけ新しくなって中身は前のヤツってのもありましたから)。
自分の間抜けを呪いつつも、今後の教訓を得た初マーケットプレイスでありました。



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バーナビー警部 #79「ボクシングに沸く村」 The Noble Art

警部と一緒に騙されましたよ。
おっとりした領主ジェラルドと、現代っ子で金にこだわる息子セバスチャンとの意見の相違だと思ったら、全くの逆転。
セバスチャンはただ継父に反抗的なのではなく、屋敷を維持することと、度を過ぎた継父ジェラルドの賭け事と、自分の性的嗜好でいっぱいいっぱいだったのだとわかると、冒頭みんなで地元の英雄キンセラの試合を見ている姿にも、後のぶっきらぼうな態度にも納得がいきますよ。
同じ表情なのに、真相がわかってからだと違ったものに見えて、楽しめました。
親しいからと騙された警部は面白くないでしょうけど。
でも、それほど苦々しい顔でなかったのは、自分で気付いたからなのでしょうか。

ちょっと前にラジオで「子どもの幼稚園が金持ちばかり、ケンカなんてもってのほかで相手を尊重する人ばかり、金持ちケンカせず」というような悪口オペラ(ご存知の方、いらっしゃいますでしょうか・笑)を聞いたばかりだったので、余計にジェラルドはそういう類の人なのだと…。
セバスチャンとは血縁もないっていうから、なおさら「代々の金持ちは違うのだな」と騙されてしまったのかも。

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10月のまとめ

あまり小説を読めなかったのは、いろいろ空き時間が細切れ過ぎるからだったような気がする。
そんな中でも読んだ二冊はどちらも印象深い。
「あの夏、エデンロードで」。
イヤミスの言葉に惹かれたものの、裏切られた感じ。
イヤミスはもちろん好きだが、これは違うよね。
しゃべることを拒否した妹が兄にだけ伝えた「わたしをたすけて」。
覚えていて欲しかった妹と、覚えていた兄、何かに貫かれるような、そんな印象。
「緑衣の女」。
静かにブームな北欧ミステリ。
でも謎を追うという点ではミステリだけど、ドラマだよね。
惹かれるだけにシリーズの順を追っての刊行でないのが残念。

不勉強でまったく知らなかった藤堂志津子さんと北大路公子さん。
このお二人のエッセイにやられた。
ハードな日々だったからこそ出会えたことに感謝する。

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1901ページ
ナイス数:18ナイス

おかあさんの扉2 (オレンジページムック)おかあさんの扉2 (オレンジページムック)
読了日:10月29日 著者:伊藤理佐
頭の中身が漏れ出る日々頭の中身が漏れ出る日々感想
お父さんのパワーが受け継がれているのだと思う。
読了日:10月27日 著者:北大路公子
緑衣の女緑衣の女感想
なんとも痛ましい…。が、当事者は清々しくさえあるところが救いなのだろうか。ドラマだけどミステリというのは?かな。
読了日:10月22日 著者:アーナルデュル・インドリダソン
藝人春秋藝人春秋感想
児玉清さんのおはなしがあとがきとは。あんなに読みごたえあるのに。
読了日:10月15日 著者:水道橋博士
あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)感想
確かにイヤな話だ。「わたしを助けて」が30年後にかなったのは悲劇の中にも救いなのだろうか。
読了日:10月7日 著者:グラントジャーキンス
愛犬リッキーと親バカな飼主の物語 (講談社文庫)愛犬リッキーと親バカな飼主の物語 (講談社文庫)感想
はなちゃんへの傾倒ぶりを読んでからだったので予測がついていたとはいえ、暴走ぶりにわくわくする(笑)。
読了日:10月5日 著者:藤堂志津子
開店休業開店休業感想
吉本隆明さんは食いしん坊だったのだなあ。食べることへの意識の向き方がとても興味深い。ハルノ宵子さんの追想部分がまたステキだ。そしてキムチとオカラの真相を誰か教えて下さい(笑)。
読了日:10月3日 著者:吉本隆明

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