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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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刑事マードックの捜査ファイル 3 #5「引き裂かれた心」

家族と使用人が主の60歳の誕生日をお祝いしようとケーキを持って部屋へ行くと、主は斧で殺されていた。
妻は娘シャーロットの仕業だと言い、シャーロットにたずねると斧を抜いた記憶しかないと言う。
感情の起伏が激しく厄介者扱いされていたシャーロットだが、実は別人格が潜んでいたのだった。
シャーロットの別人格マディーが父親を殺したのだろうか…?


いい年した大人がそろって誕生日をお祝いするのに、殺された主が悪人とは意外でした。
みんなでお祝いしたくなるほどいい人なのだと思ったのに、祝っておかないと面倒臭いからだったようですね。
使用人までもがですよ、初っ端からすっかり騙されましたよ(笑)。

多重人格者を犯人としたドラマはたくさんあるのかもしれませんが、マードックの時代で扱われていると何故か新鮮に思えてくる。
新鮮どころか、またそこにひねりがあってなかなかでした。
ヒントは最初に明らかにされていた(厄介者シャーロットをいやがりもしなかった、という話)、というのも。
それにしても入り組んでました。
まさか、まず後妻が入れ替わっていたなんて。

多重人格と聞いてやってきたドクター・ロバーツがウキウキしていたのもおかしかった(ふだんは死体専門のジュリアまでもが、そわそわと「見学希望!」と全身で語ってるくらいですから)。
しかしその後はしっかりドクターの顔で正面からシャーロットに接していたので、彼にならシャーロットを預けてもいいかと思います。

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バーナビー警部 #77「マーチ・マグナの幽霊」 The Silent Land

カリーとのコンサート帰り、マーチ・マグナの村を通りかかったところで目の前の人影を避けようとしてジョイスは事故を起こしてしまう。
が、直後も翌日も警察に協力してもらって付近を探しても怪我人らしき人は見当たらない。
見間違えだと説き伏せようとしたところ、マーチ・マグナの墓地で遺体が発見されたと警部に連絡が入る。

マーチ・マグナは昔、結核病院があったことで有名な村。
当時結核は不治の病だったので入院したら村から出ることもできず、隣接墓地に埋葬されたらしい。
そのせいで地元民が埋葬されるスペースがなく、離れたコーストンに埋葬されなければならないことに怒りを感じた花屋の主人。
妻は遠くに埋葬されているというのに、願い出た特例を却下したアイツは大昔の少女の墓で友だちごっこ、コイツさえいなければ!と気持ちを抑えきれなかったのでしょう。

それにしても、ちょっとミスリードしようとしすぎじゃありませんでした?
第一発見者の学者の妻の浮気、その浮気相手は宿屋の女将とも浮気、図書館のいけ好かない女と彼女に夢中な花屋の息子(ツアー客を驚かす役を依頼されているのかと思ったのに)、宿屋の主人の咳だって!
どれもこれも、何か意味があるのかも…とついつい気になってしまいましたよ。
そのせいで花屋のお父さんのこと、ノーマークでした(笑)。
でも、「バーナビー警部」は、事件のせいで暴き出される人間関係を楽しむドラマだから問題なしです(たぶん)。

で、ジョイスが見たのは警部が見たとおりのことだったのですかね。
怪我人が出なくて幸いでした、死人は出たけど。

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栞いろいろ

私にとって栞といえば本に挟む短冊状のものでしかありませんでした。
これまで栞として使っていたのは、昔買った7×10くらいのワンコカレンダーです。
が、以前に買った布ブックカバーにはひも状のものが一体化しておりました。
そこから、そういえばそうだよな…と栞にも注意するようになりました。
注意するようになると目につくわけで、「〇HK」の「〇はよう日本」内のワンコーナー「〇ちかど情報室」で、読んでいるところでいきなり閉じても挟まってくれるアルバトロスというものを知り、欲しくなって買いました。
本の最初と最後のページに接着して、鳥の翼のように栞をたわませておくのです。
たわませて本に挟まれた部分を、ページがくぐるようなかたちなのでいつも読んでいるところに目印が入っているのです。
これならいつ本を閉じても大丈夫です。
しかし、
たわみ(翼)がいつも視界に入る、
紙なので折り癖の部分が切れやすい、
貼り付けるのでページが毛羽立つ、
読んでしまったページ(登場人物紹介、地図等)に戻りにくい、ということも気になってきました。
そこで、アルバトロス購入時に対立候補だったスワンタッチを使ってみることにしました。

最後のページにスワンを挟んで、首の下からページをめくっていくような感じです。
首が左端にちょろっと出ている程度で気にもならないし、素材も紙ではなくプラっぽいので丈夫そうです。
こっちの方が私には快適でした。
ただ、粘着テープで本に貼るのには抵抗があるので、文庫本より少し小さめの台紙に貼り付けて使用しています(購入したサイトに粘着力が弱くなったら…の裏ワザとして紹介されていたのを最初からやってます・笑)。
これからの読書のお供はカラフルなスワンちゃんです。
…と、喜んでおりますが、読書好きなお方には「何を今さら…」な話題なのでしょうね(笑)。

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実験刑事トトリ 2 #1「罪深き建築家の肖像~実験刑事ふたたび」

トトリのシーズン2が始まりました!
都鳥はもちろん、先輩・安永、部屋長、マコリンも健在、
不思議な新人婦警・川中弥生も加わりました。
シーズン1を見ていない方にもトトリの着眼点を披露すべく、
「部屋長のペットボトルお茶減少事件」の解決からスタート。
部屋長の名前が三船とか、初めて知ったよ(笑)。

そして本事件は…
建築家コンビ久保&内藤は、世界的な建築物を手がける有名人。
内藤の方が結婚を機に独立するが、内藤の嫁が久保の仕事を内藤のもとに引き入れるやり手。
内藤も仕事も奪われた久保が嫁を殺すのだが、
トトリはどうやってそこに辿りつく?そしてその方法は?というもの。

言葉の端々やちょっとした物の配置にヒントがあって、トトリと同じところが気になっていれば一見突拍子もなさそうな実験も合点がいきます。
同じところが見えていなかったとしても、実験の様子からどこに目を付けたのか探れるのもいいですね。
今回は、家の周りの測量と内藤の言っていた「同じ長方形の部屋が~」がポイントでした。

忘れてならないのがトトリは動物科学者であったということ。
事件に隠された真相を動物の生態になぞらえて語ってくれたりします。
ヤドカリとイソギンチャクの話と重ねた今回、「そうりきょうせいという言葉を知ってますか?」と犯人に語りかけた時、同席している先輩が「総理強制?」と反応したのを視覚的に見せてくれたのは新手法でしょうか(正解は「相利共生」)。
私はすごく納得できましたよ。
反応早いけど、言いたいこととはちょっとずれてる先輩という人が実によくわかるシーンだったと思います。
総理強制も、風刺を孕んでいるようで素晴らしい言葉だし。
大声実験も、携帯電話で結果報告じゃいけなかったのかな?と思いつつ、この二人だからこそあれでいいのだ!と思い直せましたよ。

トトリと先輩のやりとり、楽しみですわ。
でも…久保の気持ちを熱く代弁するトトリはどうだったんだろう?
認めない久保の女心を強調するためだったのかなあ?
まあいいや。
トトリの部屋が広すぎるような気がすることに比べれば大したことないや。
だって、あそこ、警察官の寮みたいなところでしょ?
持ち込んだ植物に圧倒された私の錯覚かしら?

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刑事マードックの捜査ファイル 3 #2~4

#2 仲間の死
第5分署のクーパー巡査が殺された。
刑事の病欠で第4分署のマードックが捜査にあたるが、5分署の警官たちは非協力的。
遺体を動かした形跡があり、隠し事をされていると感じたマードックは、クーパーの同僚たちを敵に回すことになり、そのまま迎えた分署対抗スポーツ大会では乱闘騒ぎとなってしまう。

クーパー巡査、腰痛緩和の阿片のための小遣いはもらっていたものの、仲間が漢方薬の店の孫娘にしたことは許せず意見したための事故。
「あの娘を見てみろ、みんなだって…!」と言ったアイツにみんなが浴びせる視線の冷たいことといったら。
誰かもう一人連れていたらこんなことには…という事件でした。
面白かったのはスポーツ大会。
決勝種目が綱引きで、優勝賞品は高級サスペンダー。
商品のために頑張れるというよりも、名誉第一なのはわかりますが。
乱闘に、本部長が「頭を冷やせ!一時間後に再決着だ!」と言うのはわかりますが、その間みんなが捜査に戻っていたことにびっくりだ。


#3 秘密クラブ

フリーメーソンで新人入会の儀式のワインを飲んだ男性ビクターが死亡。
彼は何者かにつけられていると不安をもらしていたらしい。
毒殺が疑われるがそれらしきものはワインからは検出されず、それどころかドクター・オグデンの検視で、ビクターが女性であったことがわかる。

フリーメーソンは女性だけでなくカトリックの人もいれたくないとは知らなかった。
握手がうまくいかないマードックに顔をしかめる会員の方を見て、やはり膝の下から手を回してするのが正式な握手なんだ!と納得しそうになりました(ウソ)。
グレースという女性だったビクターは、男性のように金を稼いで自立したい!という一大決心で女性の生活を捨て会計士になったのでした。
その心意気に何かを感じて親しくしていたミリアムを不倫と勘違いした夫が…という悲劇。
「友人と夫を同時に亡くした」というミリアムでしたが、このセリフの時何故か逞しく感じました。

このエピソードで一番おもしろかったのは、警部とジョージもフリーメーソンの会員で、しかも事件現場に居合わせたというところ。
警察では警部と巡査だけど、フリーメーソンでは巡査のジョージの方が位が上という(笑)。
なんでも、三段階までは自力で上がれるがそれ以上は推薦が必要とか。
警部は乱暴な言動が災いして、誰も推薦してくれないらしい。
会の順列で捜査指揮を指示するお偉方さんに歯噛みする警部と、マードックが捜査しそれを警部が監督するよう指示を出したジョージは対象的で実に大人でした。


#4 親子の絆

警部の息子ボビーが誘拐された。
しかし身代金を要求されたのは誘拐時に一緒に遊んでいたロバート・スタントンの家。
ボビーは、醸造会社を経営するスタントンの息子と間違えられたのだった。
このミスに犯人が気付けばボビーは殺されてしまう…と警部はさらに落ち着かなくなってしまう。

このドラマでそんなツライことは起きないという前提で見てますから(笑)。
でも、血だまりと血痕を見せられてまさかっ!と。
しかし、マードックの科学捜査で血痕の向きから殺されたと信じ込ませる細工だとわかり、「子どもが欲しかった人」の線で捜査再開、マードックの読み通り実子を取り返したかった妹と焚き付けた兄の犯行で解決。
「母親ならわかるはず、その子は違うと」の説得の言葉が効きましたね。

社員みんなに憎まれているスタントンに「だいたい汚いことやってるあんたが悪いんだ!」とキレる警部を見て、だからフリーメーソンでジョージよりも下なのだと納得してみたり。
このスタントンさん、悪人というよりも「商人(あきんど)の眼」という感じでしたよ。
自分の息子は無事なのにお金を融通してくれるあたりにね。
どこかでロバート絡みでは?という不安があったのかも。
でも無理矢理奪ったわけではなく、刑務所に入るお母さんの赤ちゃんを引き取ったんだけどなあ。


何故か、妙な安心感があって見ちゃいますねえ。
#2の、足の付け根あたりに縛った後があるのを「止血だよっ!」、
#3の、アイスクリームにピーナツのトッピングで「ピーナツアレルギー!」、と先回りできるのがうれしいのかも、私。

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