忍者ブログ

ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

スウェーデン国家警察特捜班 #9&10「白の鎮魂歌 前後編」

墓地で殺された神経学者の事件を調べると、ユダヤ人だと信じていた家族には衝撃の事実が。
ノーベル賞候補にもなったことがあるという彼は昔から本当に学者で、拷問も科学実験だと半ば言い聞かせていたのだろうが…。
他人の身分を乗っ取ったのも、どうかしていた自分を消し去りたいがためだったのだろうが…。
今がいい人なら過去はどうでもいいのか?とか、そんな次元の問題ではない。
ただ、軽々しくこの時代のことを口にするような党のおエライさんは信用できないよな、ということだけは心に刻んでおこう。
「コリーニ事件」を思い出させますね。
コレの本当の問題は、すり抜け法律ですけども。

テーマはわかった、が、難解。
レイナは、15歳から売春やらクスリやらで素行が悪く、後に仲間とイタリアに拉致&クスリ漬けにされてストックホルムで売春宿住まいなわけでしょ?
よくお姉さんと連絡とれたよね。
それに射撃の腕前も。
神経学者殺害は姉妹、動物園に投げ込んだ売春の元締め殺しは売春宿仲間とレイナ、ということですか(機会とか腕力の問題に疑問がないでもないですが、ふいをつくということもありますから)。
だからレイナは逃げた5人の売春婦が殺されたことに「私のせい」と泣き崩れ、復讐劇に5人と恋人を巻き込んでしまったわけですね。
神経学者を殺し、復讐は終わったと思ったけれど、セーデシュテットがやってきたことで生き残りがまだいることに気づいた姉はレイナと共に実行に向かうという…。
生き残りが元締めの親分スピネッリだったというこの偶然。
なので、レイナも簡単にお姉さんをスピネッリのもとへ導くのですが…拉致監禁でクスリ漬けにするような人たちが目隠ししないとか外に出すとか想像できないんだけど…。
難解だったけれど、自分なりに何とか説明できるからいいや(笑)。

事件の外では、フルティーンが上司から「特捜班から3人削れ」と命令され、イライラするという。
命令に不本意だとはいえ、チームがたるんでいるように見え、きぃーっ!となるのがおかしい。
二つも事件を抱えることに不満を口にするのに対し、「これまでだって二つくらいやってたでしょっ!」とか。
ついでに言うと、「たいていそういう事件はつながるからっ!」(笑)。
で、この命令に従うとすれば、私だったらまずイェルムを選ぶんですけど(笑)。
彼にこっそりこの「仮定の話」をした時、「3人削らないとならないのだけれど、あと二人、誰にしたらいいと思う?」と勝手に吹き替えてました(笑)。
彼、あまり活動してなかったような…?っていうか、このエピソードまわりが転がりすぎてあまりこのチームとしての活躍とは見えなかったなあ。
遺産相続、夫婦不仲、新しい出会い、第2子妊娠、親権取得、新婚さんの子どもへの見解の相違、等々騒がし過ぎたもの。
そんなチームの中でも、セーデシュテットに起きたことはキツイ。
嫁が強すぎるというのもキツイ。
大怪我したことで今は泣いているけれど、別荘を買わないことを受け入れてくれるだろうか。
遺産の本当の理由を聞いて、この嫁は理解してくれるのだろうか。
そんなセーデシュテットの今後が心配。
おじのしたことの償いとしてレイナを逃がしたのだとしたら、刑事としての今後も心配。
というか、次のエピソード、どの3人がいなくなるのかが心配。
ひとりは決めてるけど(笑)。
AXNミステリーのHPによれば、シリーズ継続中らしいけれど作られるのかな…?
これが一番の心配事だ!

拍手

PR

私立探偵ヴァルグ 2 #1「愛の誓い」&#2「堕天使」

ノルウェーの人気ドラマ、Varg Veum。
一匹狼の私立探偵ヴァルグが~と紹介してるけど、ハムレと仲良しだよね。
#1のラストとか、やたらと連絡くれたり、きっとヴァルグがこの仕事を始めるに至った過程を知っているからこその関係性では?と睨んでいるのですが。
S2でもそのへんのことはなかったので、放送決定しているS3以降で何か匂わせてくれるかなあと期待しております。


愛の誓い
競馬場強盗と離婚問題が思わぬ形でつながって…
それまでの様子から、あんなにあっさりと出頭するのがわからん。
息子がヴァルグに告白していたのも不自然では?
見えたはずないと思うのだけれど…。
そういえば、一緒に強盗した青年、どうしちゃったのだろうか。

堕天使
メッセージを秘めた連続殺人かと思われた首つり事件、実は最初の娘は本当の自殺で、悲観した父親が娘を追い込んだ4年前の事件当事者への復讐をしていたのでした。
あの…ヴァルグがレベッカの家を撮影した時の写真で、自殺した娘のお父さんだってわかりませんでしたかね…。
あの人じゃないの?と思ってしまった私が歪んでいるのでしょうか。
見せ場は、ヴァルグが学校で犯人を閉じ込めた!と特殊部隊が到着、真犯人(まだそうとは誰も知らないけど)が扉に銃を向けているところですよ。
扉の向こうにいるのは犯人などではないと本人が一番わかっているはずですよね。
被害者の親を装うことで逃れようとしているようには見えず、扉の向こうに犯人がいてくれることを願っているようでしたよ、後で思えば。


で、ヴァルグ、あんたウェンケを5年待つんじゃなかったのかい?
放送の順番が違っているということもなさそうですけど。
人間、いろいろあるさってことですか。
弁護士のお姉さんも、このままヴァルグと付き合っているようなそうでないような、そんな感じで登場し続けると思っていたのでちょっと意外でしたよ。
ヴァルグがモテモテということの象徴ですか。
同時にヴァルグは強そうな女性が好きだということもわかったような気がします。

先にも書きましたが、S3の放送も決定しているようです。
また2話分の放送かしら?
Varg Veum のシリーズは今のところ12話あるようですが、全話放送する気あるかなあ?
ヴァルグがこうなったことを語るような、過去が絡んでくるのを見たいのですけれど、そんなエピソードあるかなあ?
あれやこれやを期待しながら、放送を待ちたいと思います。
東地さん、待ってるよ♪
やっぱり「わからない」って言葉に過剰に反応してしまう…(笑)。



余談
どうでもいいことですけれど、ハムレが「イーサクセン」って部下を呼ぶじゃないですか。
これが「B作戦」と聞こえてしまい、「何の作戦実行中だったのだ?」と本気で考えてしまいました。

拍手

「エデン」 近藤史恵




「シークレット・レース」に影響されて、手を出しました。
著者の自転車レースのシリーズは「サクリファイス」を読んで以来。
主人公である誓のその後が気になるのに、何故か放置したままだった。
特に理由はない。

主人公の白石誓は、ヨーロッパに活動の拠点を移したらしい。
スペインで2年、そしてフランスへと移籍。
それなのに、まだ半年しかたっていないのに今季限りでスポンサーが撤退するという。
そんな中で迎えた、最初で最後かもしれないツールド・フランス…舞台はそういった状況です。

細かいことは忘れてしまっているので、電話をかけてきていた伊庭との関係や、誓が「まだ日本に戻れない」と思う理由に思い当たれないのが残念。
読み返した方がいいかな…。

誓の清々しいまでの自分のポジションへの誇りは気持ちいいです。
エース格の選手が、ドーピングに手を出して観客を失望させるような栄光ならいらないと胸を張るところも。
これほどまでまっすぐにいられるのはうらやましいです、真実らしきことを先に読んでしまっているので。
そんな誓の成長物語であると同時に、ライバルチームの新人二人ニコラとドニのぶつかった壁が見事なまでの青春残酷ストーリー。
急に強くなったニコラと同じスタートラインに立つために、というドニの選択は「シークレット・レース」を読んでいると容易に想像できる。
そして急に強くなったわけではないとの告白を聞いたドニの心境と言ったら…。
なんとも残酷な、それでいてニコラにそれを乗り越えさせようという締め。
とりあえず、その後のニコラや誓の話は書かれていないみたいですが、今後期待してもよろしいのでしょうか。


拍手

7月のまとめ

ショッキング、ニコニコ、大笑い、いたく同感…とバラエティに富んだチョイス。
ちょっと前に酒井順子さんの本を久しぶりに読んだら、確実に同じ道をたどっている感じがうれしいやら何やら。
先達のいる安心感とでもいいましょうか。
これからはもう少し意識して彼女の本を手に取りたいと思います。
数年遅れくらいが心の健康のためにはよさそうな気がします。

「シークレット・レース」、何故にツールド・フランスの時期に読みたくなってしまったのでしょうか。
そのせいか、よりリアルに感じましたよ。
今回のレースも、陽性反応者が出ておりましたね。
そんなこんなで、もうちょっと自転車レースの話に浸りたい気がするので近藤文恵さんの「サクリファイス」以降の本を読もうかなと思案中。
これならフィクションの世界のことなので気持ち的にも楽かな、と。

あとは、くまモンの本をこれ以上は買わないよう心がけます!



2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1843ページ
ナイス数:34ナイス

熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~感想
自転車乗ってる姿が大好き!
読了日:7月30日 著者:
シークレット・レース (小学館文庫)シークレット・レース (小学館文庫)感想
ドーピングに誘われたタイラーが「やっと同じスタートラインに立てる」というように誇らしげでさえあるのが自転車競技の根幹なのか、と。だいたい、レーススピードが上がりすぎてるのに何も対策練らないどころかコースを難しくしてる運営側もどうかしている。
読了日:7月22日 著者:タイラー ハミルトン,ダニエル コイル
おかしなジパング図版帖 -モンタヌスが描いた驚異の王国-おかしなジパング図版帖 -モンタヌスが描いた驚異の王国-感想
ハルボレ坊主!人の話を聞いただけで日本のイメージ画を描くという…。心意気はすばらしい。しかし、その間違ったイラストが後年に影響及ぼしちゃってるのは罪深い(笑)。
読了日:7月16日 著者:宮田 珠己
うちの犬、知りませんか?うちの犬、知りませんか?感想
え、ムクって女の子だったの?
読了日:7月14日 著者:たかぎ なおこ
しろくまカフェ くるみ味! (フラワーコミックススペシャル)しろくまカフェ くるみ味! (フラワーコミックススペシャル)感想
この巻、コーヒー、ペンギン、ヤマアラシに詳しくなる。マサキ、がんばれ!
読了日:7月12日 著者:ヒガ アロハ
サム・ホーソーンの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)サム・ホーソーンの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)感想
サム先生、まわりで事件おきすぎ!(笑)それだからこそ、町のみんなとのかかわりも手伝って魅力的です。
読了日:7月9日 著者:エドワード・D. ホック
おばさん未満 (集英社文庫)おばさん未満 (集英社文庫)感想
確実に同じ道をたどっていることに安堵(笑)。
読了日:7月1日 著者:酒井 順子

読書メーター

拍手

主任警部モース #25「セルビムとセラフィム」 Cherubim & Seraphim

モースの知人の娘マリリンが自殺したと連絡が入る。
彼女をよく知るモースは信じられずに、休暇を利用して真相を探ろうとする。
ルイスは別の警部と組み、行方不明青年の捜査にあたり、トンネル内で自殺している姿を発見する。
理由のわからない若者の自殺に関連を感じたモースは仕事に戻り、さらに一件の若者の自殺事件を知ることとなる。
彼らに関連はあるのだろうか…。

モースが親しく付き合う家族があるなんてイメージできません。
そしたら、そういうことでしたか。
死んだマリリンは姪っ子なのですね。
マリリンの母親ジョイスとは異母兄妹、ジョイスのお母さんグウェンはお父さんの後妻、だったのです。
彼らはモースの家族だったのです。
ふだんは赤鬼などと揶揄するモースですが、このエピソードは家族のためにといういつもとは違った面が見られた、珍しいものであります。

グウェンに嫌われていた少年時代をルイスに告白する姿も、「それは嫉妬。自分が出会う前のお父さんを独り占めしているから」と仲を取り持つかのようなジョイスの言葉が泣かせます。
ジョイスは本当にいい子だったんだな。
自分を嫌っているグウェンを苦しめたいけれどジョイスは悲しませたくない、そんな自殺方法を考えたというモースにも、気難しさに隠された心の内が見えたような気がします。
そんな優しいジョイスの娘が自殺をするなんて…モースの出発点は正しかったのです。

真相は、老人に対して劇的な効果が期待できる向精神薬を見つけたコリアー博士(Jason Isaacs!)。
しかし老人に対してしか治験をしておらず、様子見を兼ねて若者のパーティーで薬を試させてみた、ということらしいです。
高揚感を与えてくれるものの、反動として大きな失望をもたらすこの薬が理由不明の自殺の原因だったというものかしら?
薬を提供する場として、バーの店主、パーティー企画者、不動産屋、コリアー博士と、大人が事の重さを考えずに手を組んでいる姿がいやらしいです。
マリリンの親友ヴィッキーのママも見下げた人です。
薬に手を出したのは好奇心だけだったみたいですが、その薬のせいで大人への失望感が育ちすぎてしまったという、ある意味現実的過ぎる反応なのが皮肉。

今月、モースの新人刑事時代を描いたドラマがWOWOWで放送されますね。
少年時代にどんな想いをしていたのかが垣間見れるこのエピソードを先に見ることができてよかったなあと思います。

拍手

最新コメント

カテゴリー

アーカイブ

プロフィール

メール

AdMax

カウンター

アクセス解析

ブログ内検索

Copyright ©  -- ささくれた日々 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]