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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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1980年版「なぜ、エヴァンズに頼まなかったか」

AXNミステリーで集中放送された新作ミス・マープルで見たけれど、本当はマープル物ではないことを知り、同局で1980年版の放送もあったので見てみました(しーさん、教えていただいてありがとうございます)。
当たり前だけれど、話はだいたい同じで犯人も設定・動機こそ違うものの同じ、オチも同じで安心して見ることができました。
そこらへんの細かい設定はやっぱりコチラ1980年版の方が原作に近いのかしら?(未読なもので…)
なによりも、本来マープルがいないはずなので、コチラのボビーとフランキー(+バジャー)のちびっこ探偵ぶりがたいへんに好ましいです。
マープルだって素人探偵には変わりないのですが、限りなくプロに近いので今思うとマープル版「なぜ、エヴァンズに~」は、反則臭が漂います。
お嬢様と牧師の息子、二人が力を合わせてあれこれ知恵を捻り出し、「エヴァンズ」の意味と本人に辿りついた時の喜びようといったら!
殺人事件を追っていたはずなのに、達成感がそれを上回り喜びを抑えきれなかった、まさにちびっこ探偵ですよ。
途中、二人とも事件関係者に心を惹かれながら、それを乗り越えてお互いの気持ちを確認するところなどもまさに正統派という感じで好印象です。

マープル版と比較しながら、たいへんに楽しめたのですが難点もありました。
それは、屋内はセット、屋外はロケ、と映像がはっきりしすぎていることです。
でも、それがいけないというのではありません。
室内から外へ出たり、外から室内へ入ったりの切り替わりがはっきりしすぎていて、まるで「モンティ・パイソン」を見ているように感じてしまったのです。
さらに、シルヴィア役で Connie Booth がいるのです。
そんな風に感じるのも無理はない…とお許しください。

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モンタルバーノ ~シチリアの人情刑事~(終)

世界のミステリーイタリア特集で初お目見えした「モンタルバーノ」全10話。
録画しておいたのをようやく見終えました。
ミステリー、警察捜査としては「?」なことも多々ありましたが、たいへんにおもしろかった!
サルヴォ・モンタルバーノが、日本語タイトル通りに人情刑事だし(「?」捜査の元とも言う)。
危うく横領班となりそうな人には「私に届けてたのがこの日だったとすればいい」とか、捕まえて刑務所に入れた男のお母さんを家政婦さんとして雇ったりしているのです。
かといってそこに情感入りすぎた湿っぽさはなく、さりげないのがニクイです。
また、サルヴォの部下たちも個性的。

副警視のミミ。
見た目は一番好きです。
最近の写真など、いい感じに年を取ってきて益々いいです。
それなのに、過去に付き合っていた女性たちとの親密写真をアタッシェケースに入れて持ち歩くというお粗末さ。
何でも、自宅に置いておいたらベバ(婚約者)に見つかっちゃうからだとか。
スナップ写真じゃなくて、好みのサイズにプリントさせたような特殊な大きさであるところがまたおバカっぽくて好き。
始まった頃はモンタルバーノのライバルみたいなこと言ってたり、サルヴォと恋人リディアの間に入ったりと地味に活躍していたはずなのに、後半は女性好きでマリッジブルー…とほとんど仕事してない。
でも許す。

ファツィオが警部だということも最終話で明らかになりました。
名前がジュゼッペということも、大学に通っていて卒論間近だということも。
…警部が大学生?
大学生でも警部になれるの、イタリアは?
それとも警察とは全く関係のない学問を勉強中なのでしょうか、動物学とか(逆トトリ?)。
この人はとにかくサルヴォに忠実で、気が利いていて、安心できます。
前日に忍び込んだ屋敷で事件を発見し、匿名通報をしたのがサルヴォだということを見抜いてもそれを咎めず、「昨夜は手袋してたんですか?」と聞くところ等、気が利き過ぎだ。

そして、カタレッラですよ。
署内の電話を取り次ぐのが主な任務。
しかし、名前は覚えられない、一人の名前を分割しちゃう、話もいつも要領を得ないし、いつも騒々しい。
何故に彼が電話番?と思ったけれど、次第に彼がなにをやらかすかが楽しみになりましたよ。
一斉捜査みたいな時に大勢で出向いている中にちゃっかり彼がいたりします。
「よし、手入れだ、みんないくぞ!」の掛け声に反応して、本当は頭数に入っていないのについ行ってしまった、そんな感じがお気に入りです。
署内のみんなもそうだったようです。
カタレッラからの電話なら要領得てなくて仕方ない感があふれているし。
厄介払いとしてコンピュータ研修に追い出されたら、首席で修了というみんなの知らなかった才能を開花させてきたり、それもまた魅力。
なんといっても、思いやり溢れてます。
大晦日に署内で一人のミミを気遣ってパーティーから戻ろうとしたり、事件を通じて一時預かりの犬(オルランド)を飼うことになって大喜びですよ。
オルランドのことに関しては、保護した時の「何、遊びたいのか?でもまだ仕事中だからな」とサルヴォの方をチラチラ見てるのがきゅ~とでした。
オルランドの写真を見て「かわいい、愛らしい、すばらしい」を連発してるのもよかった。
何枚も繰っているけれど、違いがわからない写真だったな(焼き増し?)。
あ、ミミのコレクションと同サイズだったみたい。
こんなカタレッラだから、サルヴォの命でパソコンを調べることになって一日署を開けたら翌日に「昨日の昼からカタレッラがいないっ!」とみんなが大騒ぎするのもわかるというものですよ。

今の副本部長とは険悪だけれど、署内はみんな仲良しで安泰でたいへんによろしいです。
坂が多くて趣きある建物を見るのも楽しみなので、是非続きを放送してもらいたいものです。
2013年も作られているみたいだし。

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異常事態発生?

「スウェーデン国家警察」、「クローザー」、「デクスター」、「モンタルバーノ」、「ブリッジ」…と立て続けに終了。
驚いたことに、現在録画しているのは「ニュース・ルーム」と「グリム」だけとなりました。
しかも「ニュース・ルーム」はそろそろお終いだし、「グリム」は一話見ただけですけどかなり微妙…。
「ER」を見始めてからこれまで、ドラマゼロの時期なんてあったかなあ?
月末からAXNミステリーである「修道士カドフェル」は録画するかもしれないけど。
放送中のドラマで見るものがないといっても、HDDはぎゅうぎゅうです。
「ブレイキング・バッド」、「ミス・マープル」、「F.B.EYE」、「L&O」、「モース」、その他映画いろいろ…
今月は片付ける月、そういうことです。

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THE BRIDGE #10「橋の上の対決」(終)

…アウグスト…やっぱり…
だめだめな人が急に仕事を探したりするのはやっぱりそういうことなんだな…。

とにかく、イエンスのマーティン憎し!は相当なもので、5年と財力の全てをかけて周到な計画の元に復讐は実行されたわけです。
ただ、社会的な不平等を訴えるとかはどうだったのでしょう?
息子の遺体が見つからないのにそのままとか、これも広い意味では社会的不平等となぞらえたのかしら?
表向きの犯行声明もそうですが、本当にすべてをひとりで実行できたのでしょうか。
もちろん、精神的に不安定な人を操ってさせるとかそういうこともありましたけど、ひとりでするには規模がデカすぎやしませんかね。
財力にしてもそう。別荘やまわりのものを始末したといっても…ねえ。
メッテにソフトを売り込んだみたいに、本当に成功した会社をもっていたってことか。

ターゲットはアウグストとわかっても、ただ殺すだけではありませんでした。
イエンスの息子は見つかっていないのです。
だからアウグストの遺体も見つけさせるわけにはいかないのです。
まして、直前に仲直りというか親密さを築き直そうとしている親子、殺されたという事実だけで遺体が見つからないその苦しみこそがイエンスの目的だったのです。
復讐は半分は成功ですね。
アウグストは見つかったものの、マーティンはもう警察にはいられないでしょう。
そして自分の行為が家族を恐怖に遭わせ、命を落とさせることとなったのですから、人としても乗り越えていくのはたいへんでしょう。

この大きな事件を通して描かれたのはサーガの物語だったのですね。
これまで人との交流が壊滅的に下手くそなサーガが、少しずつマーティンから学んだことが橋の上に集約されるとは思いませんでした。
「アウグストは生きているのか?、相手が聞きたいと思っているように答えているのか?」で、マーティンの希望することを言ってあげたい、でも真相は…と困惑しているサーガは人間的すぎました。
あの顔を引き出すためのキャラクター設定だったのかしら。
それなら私には大成功。
さらにサーガがかわいくなりました。
ベッドに横たわるマーティンに「お葬式はいつ?」と聞くところなど、やっぱりサーガだし(まだ早すぎるだろ、その質問)。
最後の最後に、アントンに「食事に行こう」と電話する姿のなんと爽快なこと。
こんな大復讐劇の後だとは思えませんよ。
とんでもない時間だろうに、快く承諾しているアントンもきっといい人。

マーティン、だめ父ちゃんだったけれど、サーガをよりかわいくしてくれたのって彼なのですよね。
恋愛感情以外で異性をかわいくさせることができるなんて、そこらへんが見た目以上にモテモテの理由なのかしら?と思ってみたり。
ステファン兄妹のことがいまひとつ…
ステファン妹が、ダミー犯人の被害者だったということを使うためなのかもしれませんけれど。
福祉関係というその仕事柄、ダミー犯人として選ばれたのでしょうか。
イエンスの計画の壮大さを物語っているのか?
ここらへんは自分で思いたいように思っていいのかな?
とにかく、サーガのおかげでたいへんに楽しむことができました。
あのお母さんな上司(靴下やブーツを履かせている姿、決まってました)がいなくなっても大丈夫だよ、とハグしてあげたいです。

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リゾート・ミステリー♪

月が変わると、AXNミステリーの「来月のおすすめ」や「先取り情報」を見るのが楽しみです。
で、6月になったので見てみると…
来月(7月)は、リゾート・ミステリー特集らしいです。
http://mystery.co.jp/osusume/201307.html
「ミステリー・in・パラダイス」のシーズン2!
カリブ海のこんな島、自分にはまったく合わなくてイギリスに帰りたいのだけれど、ここの仲間とすっかり離れがたくなっているリチャードがいいです。
誘ってもとても楽しんでいるように見えないから、みんなが気を使って誘わないでいるとそれが気に入らないとか、不器用過ぎてかわいいですよ。
「MAD DOG」のシーズン3、これは筋よりもいい年した男どもの滅茶苦茶な友情と美しい風景を見るドラマかしら。
マジョルカ、イビサときて今度はケープタウン。
またきれいな景色を楽しませていただきましょうか。
と、ここまではいいです。
三つめに紹介されているのが、あの「CSI:マイアミ」のシーズン1ですよっ!
マイアミも確かにリゾート地だ。
AXNでやっていたのを使いまわしている感がするけれど、HD版日本初放送とのことだし、「リゾート・ミステリー特集」の一環としてS1だけお目見えしたのかもしれませんね。
しかし、異質だ。
CSIシリーズってミステリーという感じしないですものね。
科学捜査に「へぇ~」となる、犯罪のお勉強な感じです。
そのせいで、他のドラマでうっかりものの犯人見ると「CSI見てないのかよっ!」とつっこんでしまいます。
中でも一段とミステリー色が薄い気がする「マイアミ」、AXNミステリーへの登場は目を疑いました。
掲示板の反応がちょっと楽しみだったりします(←底意地悪っ!)。

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