最終回前のラストで犯人らしき人物がわかるという、S1と同様の展開。
しかし、最終回で真犯人登場!とひねってきました(確か、
そのままソイツが犯人だったS1の時は「ひねらないの?」と行った覚えアリ・笑)。
放送されたものについてはネタバレ関係なしで書いてますが、あまりにもなのでちょっと間をあけます。
なるほど、国が隠したかったのは民間人虐殺の事実というよりは、許可していない特殊任務の士官が仕出かしたということだったのですね。
で、特殊任務だったから記録上存在しなかったというわけですか、ストランゲ(ニックネーム:プリズンブレイク兄)は。
その特殊任務とは何だったのかはルンドがあんな風にしてしまったのでわかりません(銃を持てないよう、手を撃つだけでいいじゃん)。
大佐も上官にあんなことを言ってしまったので、もう誰も追及できません。
ラーベンの語っていたのが事実だったということのみです。
そのラーベン、護送される時に乗り込んできたストランゲを後部座席から見るのがよかったです。
気のせいではない!と視線を逸らしませんでしたね。
矛盾に気づいたルンドのおかげで命は助かったものの、「子どもを撃ち殺してめそめそ泣いていた」とストランゲに教えられ、人として立ち直れるかどうか。
あれは思い出してしまったのですよね。
これまでが不当な拘束入院だったと認められ、ルイーセとヨナスと暮らせるようになったのに、今度は本当に治療なしではやっていけないかも…。
そして首相にリークしていたのは事務次官ブロウ。
彼の息子はラーベンと同じ隊にいて、同じことを語っていたが、おとなしく証言を引っ込めて自殺とも思える事故で死亡。
その真相をつかむべく、首相、大臣たちを操っていたのだとは。
真相がわかれば善悪などどうでもよく、ブク大臣とも決別(びんた!)、左遷から一転、国連事務へ栄転と独り勝ち。
ブク大臣といえば、カリーナと首相糾弾に燃えるが、国が守りたかった本当のものを知らされ、採用された真意を教えられても熱意を買われて国を建てなおそうと熱く勧誘され、再建仲間の中に同党員やクラベの姿も認め合流していく、カリーナのキツイ視線を感じながら…となんとも意外な展開。
首相を糾弾すべくこの事件を突き詰めても何も出て来ない、真相を知る自分を仲間に入れることはもう間違いを犯さない決意と取ったのか…いや、あのカリーナに向けてる視線からはそんな熱いものは見えませんでしたよ。
ブク大臣はS1のハートマンとちょっと似てました。
あっちの話を聞けばあっち、こっちの話を聞けばこっち、と揺れやすいところがです。
ハートマンはそれを聞いても気持ちが揺れてるだけでしたが、ブク大臣はとても行動的でしたね。
ひとつを聞けば「何っ!」とそこへ牙を向き、そこからまた別の矛先を仕入れれば「そっちかっ!」と向かい立ち、逞しさは人一倍でした。
それなのに、それなのに…。
ブク大臣、事務次官、カリーナ、この三人の探偵ぶりが好きだったのになあ。
裏切り者が出てしまったのは残念。
カリーナにしてみれば、二人が裏切ったわけですからねえ。
「私のキャリアなんてどうだったいいんですっ!」て、かっこよかったものなあ。
で、主役のルンド。
彼女も揺れてましたね。
アフガニスタンで、一旦空港へ向かう車中でストランゲの足に手を置いたのは何だったのさ?
その直後の頭蓋骨発見でストランゲと何か結びついたの?私にはわからなかったけど。
まあ、その執念が事件の解決に結びついたわけですけども。
って、解決?
これ、ストランゲの死にはどう理由が付けられるのでしょうか。
一連の連続殺人事件の犯人としてだけで、軍絡みのことは一切関知させないのでしょうか。
ルンドの鬼の正義感だけではどうしようもないですよ。
というか、ストランゲを射殺したことでお偉方たちはほっとしているような気さえしますよ。
ブリックスは本当に感付いていたのでしょうか。
だからルンドを呼んだ、そんな気さえしてきます。
彼女の刑事としての勘を見込んだだけでなく、タブーなき刑事としてね。
ほとんどみっちり60分、濃い濃い展開を楽しめました~。
S1の20話はちょっと疲れたので、この濃さなら10話はちょうどよかったと思います。
タブーなき刑事とそれを操るブリックスのコンビは、引き続き見られるのですよね?