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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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部員たちに著者の姿が微妙に重なる(笑)「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー 高橋秀実



超有名進学校である開成高校野球部の部活動ルポ。
他の部活動との兼ね合いで週一でしかグランドを使えない、そんな不利な状況を開成ならではの頭脳プレーでいわゆる強豪校に立ち向かうのかと思った。

下手なのである。
それも異常に。

と、著者も表現するくらいのお見事さだったようだ。

野球って危ないですね
危ないですよ

なんて会話が成り立ってしまうのも愉快だ。
内野は打者に近いからこわい、外野なら遠くて安心、と言ってしまえるのもいい。

賢すぎる故に下手なのではないだろうかとさえ思えてくる。
実際、開成に入るために勉強ばかりしていたというよりも、成績がいいらしいから勧められて受けたら受かったみたいな子が多いもの。
試合進行の妨げにならないような最低限のマナーとドサクサ、この二つがチームの持ち味。
いわゆる強豪校が聞いたら、どんな顔するだろうかとにやついてしまう。

著者と部員とのやりとりもまたおかしい。
質問に想定を超えた答えがかえってきて、著者が思わず「?」となることもしばしば。
他の学校で同じような取材をしたらやはり同じことになるのかもしれないが(高校生という意味で)、そこに彼らならではの思考があるような気もする(当然、監督にも)。
内野は打者に近いからこわい、
何故君がキャッチャー?と問われ、前のキャッチャーが引退したから、
打者はどんなにすごくても3~4割、守備は下手でも9割9分、その確実性が好き、
ガツガツするふり…等々名言が飛び出すのも多様な思考のなせる技のような気がする。
かえってきた答えに著者が「?」となるところに、「はい、泳げません」にあった、泳げないのに校内水泳リレーの選手になった著者のことが微妙に重なるのだけれど(笑)。

本を読み終えた後で、一番最初の著者の言葉をもう一度読むと強い同意を覚える。
この夏、開成高校野球部は注目されちゃうのかな。

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リック、頼れるヤツを発見したぞ!「アンストッパブル」



何か正月らしいものをと、溜まっているドラマには目をつぶってこの映画にしてみました。
結果、大正解。
暴走列車の勢い、地域の安全を守り仕事を全うしようとする男たちの姿に、浮き世を忘れて見ることができました。
悲しい結末になることはないとわかっていても、ハラハラしましたねえ。
それにしても、トニー・スコット…改めてご冥福をお祈りします。

運転士デューイのちょっとした判断ミスから貨物列車が暴走、しかも積荷は横転したら爆発間違いなし。
そして別貨物列車の車掌ウィルは、家族のゴタゴタ審問会が気になり間違って車両を多くつないでしまった。
この二つが重なって、人口密集地帯&脱線必至の大カーブ線路を目指して列車は暴走を続けるとなるわけです。
ウィルが多く車両つないでしまったから側線に入りきらないというのが間抜け。
もし側線に入っていられたらもう少し早く追跡できたでしょうに。
っていうか、他に牽引車両なかったのかしら?と思わないでもないけど(笑)。
脱線器は失敗するというのも、そう思ってるなら早く理由を説明してあげればいいじゃない!
失敗してから「積荷が重すぎるからだっ!」って言われても、先にその可能性を挙げておけば検討の余地もあっただろうに。
ウィルの嫁とのエピソードが邪魔な気もした。
接近禁止命令取り付けたのに、夫の勇姿を見たらそのまま駆けつけて仲直りって、状況に酔ってるだけに見えちゃうもの。
でも、ラストでふたりめの子どもができたなんて報告があったので、勢いで接近禁止令なんて取り付けちゃったけど、この騒動でウィルがいなければならない人だとわかったのだと思ってあげることにしました。
こんなふうにつっこみどころはありますが、すべて後から思えばであって、見ながらはただただ一緒になっておろおろしながら手に汗握る満足感でした。
ただ、暴走列車を止める男たちという生半可な情報しかなかったため、「新幹線大爆破」と混同したのか、デューイが貨物列車に何かを細工した犯人なのだと思ってましたよ。
彼、アールの弟だし、そんなことできないよね(笑)。

で、タイトルにある「頼れるヤツ」ですが、ネッドです!
彼、ダイナーでウェイトレスに「はい、はい」って感じで軽くあしらわれる厄介者みたいだったのに、ほとんど最初っから最後まで映らないところで列車を追いかけていたわけですよね?
最後の最後でウィルを乗っけて、暴走列車に飛び移らせブレーキをかけることに成功です。
…これも、最初からネッドが誰かを乗っけて並走すればよかったのに…と思わないでもない。
デューイたちが失敗したところでこの作戦、諦めちゃったのかな?
で、その情報知らないネッドだからがんばれた、そういうことかもしれない。
このネッド、「ウォーキングデッド」の新入り囚人じゃないですか。
リックは仲間に入れることを躊躇っていたけれど、これなら大丈夫。
彼は十分戦力になるよっ!とリックに伝えたい気持ちでいっぱいです(笑)。


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THE KILLING (米版)2 ~#11

残り2話となりましたが…。
市と警察のパイプがより明らかになり、その陰謀で振り回されるサラとホールダーを見ているのは好き。
ホールダーもでっちあげの一味と思っていたところから、真相を知り仲直りしてからの二人は見ていて微笑ましいくらい。
サラの強情も少しは軟化してますが、特筆はホールダー。
モーテルが危ないサラ親子が助けを求めて家に来たところ、見ました?
海苔巻作ってましたよ、巻き簾なんてものまで使って。
翌朝は、前掛けしてごはんまで作ってくれて、なんて和みキャラなのでしょう(作ってくれたものはあまり食べたくならなかったけど)。
いつもラリッているかのような口調とは大違いで、利用されたこと、姉と甥っ子への想い、ジャックへの気遣い、ふだんの生活、それらを総合すると…かなり好みになってしまいましたっ!(笑)
オリジナル版と照らし合わせれば、彼はマイヤでしょうからその生存が危ぶまれましたがなんとかなりそうな予感もしてきたし、この二人の友情物語として残りを見たいなあと思います。

本筋の方は、捻りすぎたんだか捻りが足りないのだかわからなくなってきました。
政治絡みの雁字搦め捜査が長すぎる気が…。
1話一日設定を一週待たされる放送形態という宿命ですかね。
市庁舎のカードキーが反応したのは、リッチモンド関係の部屋だったわけですよね?
リッチモンド→現職市長→リッチモンド、疑いは転々としてます。
犯人は市庁舎に出入りできる人物である、と限定されてきた感じですけど、じゃあ、ラーセン家の引き出しの奥から出てきたロージー殺害時(だよね?)の写真は?と疑問です。
やはりオリジナルと同様に、ラーセン家に近い人が関係しているの?
オリジナルのラストもかなりびっくりだったので、コチラもあと2話で何が出てくるやらです。

ストーリーは独自になっているものの、ワンコを出すことには忠実(笑)。
子犬ではなく、引き取り手を探していたワンコのようですが、かなり愛嬌あります。
ラーセン家に来てまだ一日なのに、あの懐きっぷり、なんてかわいこちゃんなのでしょう。
オリジナルでは最終話にちらっと見えただけでしたが、こちらはまだあと2話もあります。
ラーセン家に捜査の舞台が移りますように(笑)。

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12月のまとめ

伊藤理佐さんが好きなので、新刊出たのを見つけたら、つい旦那さんである吉田戦車さんの方の本を読んでしまいました(笑)。
でも面白かったのでよしとします。
早く元の方を読まないと!

読書メーターによると、2012年は72冊・20211ページ読んだようです。
月平均にすると6冊・1684ページだとか。
今年はどんな本に出会えるでしょうか。

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2234ページ
ナイス数:24ナイス

逃避めし逃避めし感想
締切があるのに…という「逃げ」よりも、これがあるから乗り越えられるようなバランスのよさですかね。「詳しいレシピなし」に腕と魂を感じる(笑)。
読了日:12月28日 著者:吉田 戦車
吉田自転車 (講談社文庫)吉田自転車 (講談社文庫)感想
自転車+麺をすする=吉田戦車だったんだ。自転車のタイヤをたすき掛けにしてたのは、丸管蛍光灯を首に掛けて自転車乗ってた誰かさんを思い出した(笑)。
読了日:12月27日 著者:吉田戦車
なんらかの事情なんらかの事情感想
この本を読んで楽しめなかった人とは友だちにはなれないと思う。猿がボタンをつけてまつり縫いもしているというのはかなりツボ。
読了日:12月27日 著者:岸本 佐知子
スピンク合財帖スピンク合財帖感想
ポチ(町田さん)宅のスピンクのエッセイ第二弾!キューティーの他にシードも増えて、益々賑やかしいポチ宅です。ポチがのりうつったかのようなシードの言葉は圧巻(笑)。
読了日:12月25日 著者:町田 康
解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
過去と現在が交互に語られるのですが、どっちも気になって気になって。ミステリというよりも犯罪に手を染めざるを得なかった少年の青春小説と感じました。
読了日:12月16日 著者:スティーヴ・ハミルトン
第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)感想
本の感想ではなく、読んだことで又吉さんがどんなことを考えたか、思い出したかが書かれていて、「ここがいい!」と言われるよりもその本への興味が湧いてくる。又吉さんにもね(笑)。
読了日:12月6日 著者:又吉 直樹
続 取るに足らない事件続 取るに足らない事件感想
VOWのへんてこ新聞記事がかすんで見えます(笑)。当時としては大問題だったのでしょうが、殺伐感があまりなくて和んできます(申し訳ないけど)。それにしても記事探しを思うと頭が下がります。
読了日:12月4日 著者:早川いくを
取るに足らない事件取るに足らない事件
読了日:12月2日 著者:早川いくを
夏休みの拡大図夏休みの拡大図感想
想い出に予想もしなかった答えが見つかっていくのは面白いのです。でもこの二人、本当に親友なのかな…とかえって心が痛みました。
読了日:12月1日 著者:小島 達矢

読書メーター

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ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 1~3(終)

新作「3」放送前に集中放送されたものを録画し、週間モノの少ないこの時期に見終えることができました。
デンマークのドラマだから知ってる顔なんてないよな~と思っていたのに、いきなり「キリング」のハートマン議員の人登場。
後の方のエピソードでは、「トゥルー・ブラッド」のゴドリックの人も出てきて、意外な驚きがありました。

タフな女刑事カトリーネとプロファイラーのトーマスを中心に、残虐な事件に対面していくというドラマ。
社会の変化に国としての対応が追い付かず、そういった歪みが生み出したような犯罪というのがテーマのようです。
確かにどうかしている感じが強かった。
犯人もそうだけど、プロファイラーのトーマスがまたへん。
閉じ込められたカトリーネを助ける前に、犯人の気持ちになって彼女にもうひとつ恐怖を与えるところなど、ちょっと惹かれました(笑)。
あっち側にいる犯人には、紙一重のところにいるトーマスしか対抗できないのだな、と思えました。

デンマークというと「キングダム」と「キリング」しか見たことないので、警察が出てくれば比べるのは「キリング」しかないわけです。
そうすると、あそこの警察よりもこっちは明るくて、みんなも優しくて、とてもすてきな警察に見えます。
彼女が捜査の指揮を執ることに否定的な同僚は、ボスから「指揮を執りたいのか?」と問われても、前の事件の影響を心配していることを強調し(ホントに心配してる)、仲間が危険な目に遭っているとわかった時の署内の右往左往ぶり、「キリング」とはえらい違いです。
事件の生まれるやりきれなさや暗部とはあまりにも対照的で、そういうところはどう受け止められたのかな?とちょっと気になってみたり。

最終話は、終わらせるためのエピソードだったらしく、強引としか…。
確かに「辞める」ってことになるとそういう運命だよね(笑)。
私的にはツライ経験をして警察官になったカトリーネが、あんなに何度も事件でヒドイ目に遭いながら刑事を続けているのは信じられない気持ちになっていたので、ここらへんで区切りをつけてくれてよかったなと思いました。
ただ、ボス(ハートマンの人)がどうしてそこまでカトリーネを大切にするのかわかりませんでした。
「つらい経験をしたことを理由に警察官になるものは多い、でもいつまでもそれを引きずっていたらつぶれる」みたいなことを言っていたので、彼女が粗暴で強引なのは過去の経験のせいで、その内にある素質を守りたかったのかしら?
それがラストのかき集めた910クローネに現れているのかも?(笑)

というわけで、「キリング」がなければ放送されることはなかったかもしれない、というのが素直な感想です。

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